4ヶ月ぶりに100を切る --シャンク無し・ラウンドはすばらしぃ --

最近(一人でコソコソ実行した)実験結果です。スコアカードを書くのは手間なので statsのみで。実戦ではスコア自体も大事ですが、個人的にはstatsを達成することに重きを置いています。これらはGolfMadeSimple.comのポッドキャストを基にした数字であり、現在は直ちには達成するのは難しいものがあります。例えばGIRsとか、飛距離とか。短期的な目標としています。これらは80を切るための目標値です。これらの条件を満足すれば80を切る確率が高いかと。
  • ティーショットの平均飛距離: 217ヤード
  • Greens In Regulations (GIRs): 8/18ホール
  • Fairway Hit: 6/18 ホール (注意: フェアウェーは打たなくてもよくて、in-playにすることを重視)
  • パット数: 32 (できれば29)
  • 100ヤード以内の平均打数: 2.50 - 2.60
が、いまはまだ「病み上がり」ということで「ハーフで50を切れば上出来、45に達すれば合格」という、比較的平易なもの。


Shoreline Golf Links - Back-9 (35.7/122, Par-35)
  • スコア: 49
  • パット数: 23 (3-パット x 5)
  • 100ヤード以内の平均打数: 3.44 (合計31)
  • Greens In Regulations (GIRs): 3
  • Fairway Hit: 4
Stanford Golf Course (71.0/137, Par-70)
  • スコア: 98 (51+47)
  • パット数: 39 (23+17, 5-パット x 5)
  • 100ヤード以内の平均打数: 3.66 (前半), 3.22 (後半), 3.38 (18ホール)
  • Greens In Regulations (GIRs): 3
  • およそのティーショットの平均: 193ヤード
    • 13回の平均, 全て3番ウッド, 最低70ヤード, 最高240ヤード(高低差ありなので最高値に関してはかなりサバを読んでいてインチキ), 標準偏差: 40
    • 最低値の70ヤードを除くと、平均204ヤード、標準偏差16ヤード
    • フェアウェーキープ: 6/13 (in-playにならなかったのは2回)
  • ダブルボギー x8, トリプルボギー x2
実に、4ヶ月ぶりくらいに100を叩かないラウンドができました♪


これでシャンク病とはおさらば、もしたまに暴発することがあっても治療方法は確立されたと言えるでしょう (スライスやフックがでたりするように、たまに暴発するときのために心の準備はしておかねばなりませぬ)。


ティーショットは全て3番ウッドです。スィングをヒップターン主導のものに変えた(と思っている)ので、これでも以前のドライバーくらいかそれ以上の飛距離がでるようになりました。ドライバーを使わないのはなぜかというと「100を切るのには、必要ない」からという理由と、まだスィングに慣れていないからです。これらのラウンド (および以前のCoyote Creek)で足を引っ張っているのは明らかにグリーン周りのショットであり、パッティングです。

左の写真は1番ホールで打った打球の停止点が見えたので、ティーグラウンドからズームして撮ってみました。光学10倍ズーム (Panasonic LUMIX DMC-TZ3)はすばらしぃ。これは3-woodでうっていますが、過去のドライバーでうった最高飛距離とほぼ同じです (このホールは3パットしてボギー...)。







最近のスィングです。シャンクを連発していたころに比べて随分とましになり、以前よりは身体が腕、クラブをリードして振れているかと。

(Google Video)


(Swing Sequence)

シャンク病完治間近か!? @ Coyote Creek (Valley)

Coyote Creek (Valley Course)へ行ってきました。今年2回目の実践也。一週間寝込んで足がフラフラなのと、新しいスィングになれていないのでスコアは期待しない。その代わりのとして、
  1. 30パットに収める
  2. ヒップターン主導のスィングを意識しないでできるようになる (一昼夜で無理だけど)
を目標にしました。


先に結果からいうと

  1. 33パット (17+16, 3パット2回, 1パット5回)
  2. アイアン、ハイブリッドはヒールで打たなかったが、3-woodは2回ヒールで打ってしまった。つまりアイアンならシャンクしている。
  3. スコア 100...

今日、パターは厳しく練習ということで祖父が昔使っていたとされるパターを使ったのですが、やっぱ普段から転がしていないと難しいです。1m付近からの確率ががくっと落ちます。これはNG、判断ミスだったな。簡単に正確に打てるやつにするべきでした。
From アメリカ・シリコンバレー的...



また他の変更点としては、ドライバーは家に意図的に忘れてきて、3-woodでティーショットしました。いまはハンディキャップ (14)通りのプレーはできないわけだし、ドライバーは無駄にゲームを難しくするだけということで初心に帰って3-wood。いい練習になりました。ヒップターン主導のスィングになって最大で30ヤードくらい飛距離が伸びています。詳細は後述。
From アメリカ・シリコンバレー的...




スコアカード

Coyote Creek - Valley (72.0/130)

Hole123456789OUT
White
389
174
418
141
528
369
416
158
513
3106
Par4
3
4
3
5
4
4
3
5
35
Score4
5
6
4
5
6
5
4
7
46
Putt1
3
2
2
1
3
1
2
217
+/- Boggy-1
+1+1
0
-1
+1
0
0
+1
+2
100ヤード圏内
2
4
4
3
2
4
2
3
2
26 (平均2.89)
Hole1011
12
13
14
15
16
17
18
INTOTAL
White
395
512
353
408
352
474
166
380
412
3452
6558
Par4
5
4
4
4
5
3
4
4
3672
Score7
5
5
7
8
6
4
6
6
54
100
Putt1
1
2
22
2
22
2
16
33
+/- Boggy+2
-1
0
+2
+3
0
0
+1
+1
+8
+10
100ヤード圏内
4
2
3
5
6
3
3
4
4
34 (平均3.78)
60 (平均3.33)
(GIRs = 0, ありえん)


「スコアは期待しない」とはいえど、グリーン周りで「トロトロ」しすぎ。100ヤード圏内でうつショットは2.50あたりに持って行きたい。調子のわるいときでも最悪でも3.0 - 2.8程度にしたい。前半の2.89はコンディションからして許容範囲であるが (むしろ上出来)、後半の3.78はありえん。単純に、


(0.89 ストローク/ホール) × (9ホール) = 8.01 ストローク


だけ後半は前半に比べて多いからだ。これは残念。100に達したのはショットでなく、100ヤード以内のショートゲームが原因。狸の皮算用では、92くらいでもいいかと。



3-woodが使える


ヒップローテーション主導のスィングに変わりつつあるためか、飛距離が伸びています。以前のクラブ調整でシャフトの長さは、1/2インチ (1.25cm)短くしていますが、それでも20-30ヤードは伸びているかと。が、まだまだ修行はたらず、完全に"in play"にできたのは12打中4打。33%也。このValleyコースのフェアウェーバンカーは、入れてしまうと後がつらくなるタイプのものが意外と多く、やや困りました。
  • フェアウェイ: 4
  • フェアウェイバンカー: 3
  • 手前20cmを激しダフる: 2
  • ヒールショット: 2
  • OB: 1 (9番)
  • 12打の平均飛距離: 153ヤード
  • in-playの打球の平均飛距離: 211ヤード (最小: 194, 最大: 232) ---> これが以前は180-190くらいだった。
着実に進歩はしています。できるだけビデオを駆使してしっかりチェックしていかねばなりませぬ。9番のPar-5ではOBをしました。このOBは貴重だったかもしれない。なぜなら、打ち直しは2番ハイブリッドにしたのですが、しっかりと200ヤード飛び、残りは5番アイアンとPWで楽に3オン。1番ホールでは残り186ヤードをオーバーしてグリーン奥にこぼれてしまったし。


飛距離が伸びたため、500ヤード弱のPar-5はハイブリッドでティーショット、残りはまたハイブリッドか、5, 6番アイアン、アプローチは8番アイアン〜PWで3オンを狙うことが十分可能ということを学習。勿論これは風が穏やかで、急な登りがないホールについて当てはまることです。というわけで後半のPar-5はハイブリッドでティーショットをし、少々グリーンでちょろちょろしましたが大けががなく終れています。




課題

100ヤード圏内は以前はウェッジでフルショットをしていたところを、シャンクが怖く、上げなくていい場面ではできるだけ6-8番アイアンで低いボールを打って転がした。この辺りの恐怖感におびえず、ウェッジがしっかり使えるようにならねばなりませぬ。逆に、フルショットしなくていい20-40ヤード程度のピッチショットは綺麗に打てておりました。Tom Watsonの"Getting Up and Down"に感謝。

スィングを改善するために必要な要素

これまで色々な発見を連ねてきましたが、まとめると以下の要になります。
  1. シャンク病が直らないのは、たまたまではなく、身体主導のスィングをしていないためである。手打ちをするのを止める。「バンドエイドを貼る」治療法では完全には直せない。
  2. セットアップではアゴは少々あげ、ボールを見下ろすようにする。そうすると、バックスィングで左肩が回るスペースができる。
  3. バックスィング (所謂トップ) では右肘は地面を指し、前腕は背中と平行になる(レストランのウェイトレスがピザ皿を持つように)。このとき頭が上下に動く傾向があるので注意。
  4. ダウンスィングは飛球線方向へのごくわずかの身体の平行移動とヒップローテーションから開始する。それにより、右肘は右腰付近を運動する。但し、インパクトまで頭(回転軸)はボールの後ろ側に維持しなければならない。



私が思うに、ヒールショット・シャンクショットの原因はダウンスィングを開始する前の問題点(セットアップ、バックスィング)よりも、手打ちであることの方がウェイトが大きいと思いました。肘の使い方や、アゴ等等も大事ですが、あくまでも「ヒップローテションによるダウンスィングの始動」ができなければ直りません。これは正しい体重移動ができていない、とも言えます。



というわけでビデオに撮って見比べてみました。

数週間前:



最近(但しボールは打ってない):




ちょっとはましになっています。

左の写真は手打ちをしているときのインパクト直前の様子。腰が全然まわってなく、右足がまだ地面に張り付いたまま。。。。


ていうか、「ワッグル」してるの?


右の写真は、ちょっと改善されたと思われる様子。もうちょい右ひざを押し込んでおいておきたいのと、クラブのリリースがまだ早すぎる。けど、素振りの上ではかなりましになっていると思われまする。あとは実際にボールを打ってみてどうなるか。インパクトテープを使って、しっかりセンターに当たるかどうかを見なければならない。








































ということでちょっと実験。以下は、インパクトテープについた痕跡と、7番アイアンと3番ウッドのインパクト近辺の写真です (加えて、右上のウェッジの素振りの写真も比較として)。球自体はしっかりしたインパクトで打て、わりとクラブフェースの真ん中付近に当たっていました。今までが殆どヒールに当たっていたことを考えると驚くべき進歩。ですが、球を打つとなるとどうもそちらに意識がいくせいか、「下半身が疎か」になりヒップローテーションが思ったようにできていない。右膝をもっと押し込まんと。あと、クラブのリリースも早い。ダウンスィングが始まったあとは、なるべく意識的に動作することは避けたいのだが、左腕をもっと引っ張るべきかいな。

シャンクを直す(治す)にはスィング改造が必要ではないのか

シャンクを完全に直すには (時々出てしまうことはあるだろうが要は普通にコースでプレーができるようになるには) スィングを根本的に改善するのが長期的な視点に立って評価するとベストな方法ではないかと思う。いわゆるスィング改造。


シャンクが頻発するようになった経緯はというと、元はと言えば「正しくないスィング」が原因だ。元来私は、腕と身体の動きがかなりバラバラであり、最近撮ったビデオを見ても腕の回転が早かったり、クラブのリリースが早すぎる(タイミングが早すぎる。速いのではない。)。頭の理解では、腰の回転によるチェーンリアクションによって、腕、手、クラブの捻りが解かれる。余計なhand actionが多い。

  1. 腕と身体がシンクロしない
  2. インパクト前に右肘が伸びきったり、左足が突っ張る
  3. 関連して頭が上下に大きく動く (左右方向の移動はある程度は許容できる)
  4. 両手が身体よりも遠い場所を飛ぶ。
  5. クラブヘッドが、ボールよりも外側の軌道を飛び、ヒールおよびネックに当たる

これまでの経緯を考慮すると、シャンクや、ヒールショットを連発するのは、スィングの根本的な修正&改善が要求される。つまり、典型的なアベレージプレーヤーの「早すぎるリリース、腕と身体がシンクロしない」スィングを捨てなければ治らない問題まで発展してしまった。悪化してしまったと言った方が正しいか。


これまでの発見は、右肘をダウンスィング中に身体に引き付けること以外は全て、セットアップを見直すことだった。次にすることは、これまで何度も言っている「hip rotation」でダウンスィングを開始し、身体と腕をシンクロさせることである。これを達成するためには、セットアップは完全にできている必要がある。


総括すると、シャンクを本気で直したいなら、原因を追求してスィングを根本から直すことが必要ではないかなと思う。手の力に任せて打っているボールを、身体の捻りを利用して打つように変えるのである。なぜか不思議とそのほうがボールは飛ぶのだ。

コース上で完全にシャンクを直す(治す)ためには、練習するしかない



久しぶりにコースへ。これまでの発見が理論の確立なら、これは実験による検証である。

  1. ショートショットは非常によい出来だった。シャンクしたショットはないし、無理のない思い通りの軌道で打てた。あとはクラブの選択および距離感だ。
  2. フルショット、特にウッドはまだまだである。短いクラブのフルショットはわりとましになったが、まだまだヒールにばかり当る。プレー中は気がつかなかったが、バックスィングでの腕にだけ関心がいってしまい、どうやら手打ちをしていたようだ。言い換えると、ダウンスィングがhip rotation主導の動きになっていない。腕をおろす事でダウンスィングを開始していた。


上図は、5-ironを打った直後のクリップだが、明らかに手でだけで打っている。腰が全く回っていないし、球を打つ時点では、右足のかかとは地面を離れているはずだし、膝も多少押し込まれているはずだ。

ティアップしたボールをヒールで打たないためのボールのセットの仕方 - 幾何学的アプローチ

これで、シャンク治療法は一通り終りになりそうです。いや、ぜひともそう願いたい。。。


これはコーチから教えてもらった、目から鱗的な事実です。実は、バックスィングの矯正だけでは、ドライバー(正確にはティーアップしたボールを打つショット) はまだヒールよりに打ってしまいます。それはなぜかというと、私のスィングの最下点はボールの手前に来る為に、インパクトの時点でクラブヘッドが幾分地面よりも上に位置するからです。これは下の図の赤線に対応します。ちょっと上空をヘッドが飛ぶために、プレーヤーから見るとセットした地点 (下図の緑線)よりもフェースのヒールよりでボールを捉えるようになっているのです。



これはスィングがもうちょっと上手くなって、地面すれすれでボールを捉えるようになるか、セットアップをする際に、クラブをボールから(飛球線に沿って)数センチ離せば気にしなくていい問題なのかもしれません。例えばジャック・ニクラウスは数センチ離してセットしています。どれだけ前後にずらすかは、クラブの形状、スィングパス (最下点の位置)、ボールとスタンスの位置関係に依存します。もしくは単にボールをよりスタンスの右側に置いてもいいかもしれません。


なににせよ、結論としてボールをトゥ側にセットすること(+バックスィングの矯正)でよりスィートスポットを捉える確率があがりました。また時間が経ったらボールのセットアップの位置を吟味する必要がでてくるでしょう。


この幾何学的事実と、バックスィングの問題によってドライバーのシャフトで打ったり、ボールがターゲットラインに対してまさに直角90°に飛んでしまうことがあったのでしょうな。。。つまり、自分の背中側に立っている人にボールが当たってしまった。。。。。スマン。ある意味で曲芸。




極端にヒールショット(アイアンではシャンクショット)が激しく出る場合、ティーアップを高くして、クラブヘッドをボールから極端に離して構えるとクラブセンターで打てます(下図の緑線)。が、これはあくまでもコース上で「バンドエイドを貼付ける応急処置」であり、根本的に治すには、(1) 正しいバックスィング+セットアップ, (2) hip rotation主導のダウンスィングを練習せねばなりませぬ。どちらか一方ができるだけではだめで、両方が正しくできないと治りません。

シャンクを直す(治す)ために正しいバックスィングをするためには、アドレスでアゴを上げる

さて、シャンクやドライバーのヒールにボールがあたる問題(厳密には、クラブヘッドが構えた地点よりも極端に外側を走ってしまう問題) はバックスィングを完了したときに、前腕 (forearm)が背中 (spine)と平行になるようにしてやればよいことがわかりました。それで、腰の回転 (hip rotation)でダウンスィングを始動してやれば、自然に意識しなくて右腕が身体の近くを動き、力強いスクウェアなショットを打てるようになります。


が、ここで一つ問題。どうやったら、右腕の前腕が背中と平行になるのか?


それは、アドレスの際にアゴをあげて構えること。そうすると、バックスィングをしたときに左肩が都合良く入り込むスペースができて、意図したバックスィングをすることができます。


以下は、中部銀次郎氏の考えですが、アドレスだけで種々の問題が直るんですねぇ。

しかし、名手も含めた多くのゴルファーのスウィングを見てきて、アドレスではあごを引いてはいけない—と私は思う。なぜなら、あごを引いたアドレスから、 バック・スウィングに入ると、左の上腕部があごに当たって(右利きの人の場合です)、左肩が十分に回らないことが往々にしてあるからです。自分では気づか ないまま、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んで引っかけボールになったり、大きなスライスを打ったりするのは、この左肩の回りの浅さに原因していること が、じつに多い。

っ たら、どうしたらいいのか。アドレスしたとき、後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげてみる。そうすると、あごがのどから離れ、ボールを 少し見下ろす形になるでしょう。これが、アドレスにおけるチェック・ポイントの第一点。試みに、この形をしてバック・スウィングをしてみてください。左肩 がすっとあごと首の間に入っていくのが体感できるはずです。
左肩が深く回せれば、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んでくることも防げ、打ち急ぐことも起きません。ゆっくりとクラブが振れ、その分、クラブ・ヘッドも走ります。

(出典: ゴルフはやさしい、第3回「アドレスで注意する点」より http://www.shueisha.co.jp/golf/g_top.html)



だめ押しとして、Tiger Woodsの"How I Play Golf"でも、「KEEP YOUR CHIN UP」(アドレスでアゴはあげること、121ページ)というチェックポイントが紹介されています。理由は上記と同じく、左肩がバックスィングで回り込むスペースを作る事です。

オープンスタンスに構える理由を理解すればピッチショットでのシャンク暴発は簡単に防げる。。。かも

前回、シャンクを治す一つの方法として、バックスィングが正しくできているかどうか確認することを提案しました。それは、フルショットにはいいのですが、、、これではまだコースへ戻る事はできませぬ。


なぜかというと、スコアメイクはグリーンから40~50yd以内のゲーム内容に大きく左右されるからです。要は、チップショット、ピッチショットでもダウンスィング中に右肘が右腰 (right hip)付近を移動するようにして、そうやってクラブヘッドの軌道が外側へスライドしないようにできなければあきません。実際、フルショットのみならず、グリーン周りのチップショットでもシャンクをして台無しにすることがある(あった)からです。


今回は、「グリーン周りのコントロールショットでシャンクを暴発させない」ことがテーマです。それを理解せねば、楽しいゴルフはできません。


チップやピッチのショートショット (short shot)は原則的に、フルショットを短縮したものだと思っています。だから、ボールを打つ瞬間の姿を写真に撮るとドライバーを打つ時と基本的に同じ見えるのが本来正しいフォームかなと。ゆえに、腰はターゲットラインに対して開き、体重は左側に移動して、「右肘」はまっすぐピンと伸びているのではなく、軽く曲がっているはずです。私がフルショットのみならず、ショートショットまでもシャンクしてしまう理由は、ダウンスィング中に右肘が伸びきってしまうからです。これは意識して行っている事では当然ないのですが、タチが悪い。右肘が伸びきると、よくてヒールにあたってスライス、そうでなければ、シャンクおよび手前でダフリになります。ディボット跡から分析しても、ディボットは飛球線に対して素晴らしくスクウェアに作られているにも関わらず、シャンクしています。これは、意図した軌道よりも外側を移動していることに他なりません。



事実、左の図のようにウェッジのフェースをボールからおもむろに離して構えるとまっすぐ芯を捉えることができます。これはドライバーと同じ現象です。勿論ディボットはスクウェアにとれます。が、クラブが地面と接触する地点は、ボールよりも15cmくらい手前になります。なぜなら、右肘が伸びて、必要以上にクラブフェースと身体の距離が離れてしまうから。







この解決策も同じく、「右肘が右腰に向かって下りるようにダウンスィングをする」ことで意図した軌道でショットをすることができます。上腕は上体の近くを運動する。同じ問題なので、同じ解答です。。。無論、スィングの始動はhip rotationが主導。


が、この問題では、「バックスィングを矯正して解決するの策」はできません。


どうすればよいかというと、「オープンスタンス」で構えることです。そうすると、何故か幾何学的に(?)、人間の構造上、右肘は右腰の付近を移動し、正しいインパクトを迎えることができます。まだ新しい事に慣れる必要があるので、今は大げさに30-40°くらいは身体を開いて、クラブはターゲットラインに平行になるようにしてバックスィングして打つようにしています。このオープンスタンスはフルスィングのインパクトと同じ姿勢です。だから、30-40°オープンというのも、意外と大げさすぎないのかも、と思ったりして。


これまで私は、ショートショットをする際には「気持ちこの程度でいいか」というオープンスタンスで構えていました。おそらく、実質ドライバーと同じスクェアなスタンスだったんでしょう。オープンスタンスにすることによって、体重は左にかけやすくなり、小さい振り幅でも、フルショットと同じインパクトの様子を楽に再現することができます。


これが全とは限らないかもしれないのですが、「あ、これがチップ、ピッチ、ウェッジショットでは、オープンに構えなさい、と教えられている理由なんだな」と感激しますた。


オープンスタンスにするとバックスィングの大きさは抑制されますが、ショートショットは「飛ばす」よりも「正確性」がとわれるショットですから、距離が欲しければロフトの小さいクラブを使えばよいだけのこと。


トムワトソン (Tomas Watson)著、"Getting Up and Down - How to Save Strokes from Forty Yards and In"の116ページに"The return of the right elbow"という項目があります。著作権上、引用は控えておきますがダウンスィングでの右肘は右腰の近くに返るようにするようすすめています。この本は良書です。

シャンクを直す(治す)簡潔明瞭な方法発見

半年間悩んだ忌わしいシャンク病を治す原因がついにハッキリしたかもしれない。

しかも単にシャンク病が治って元に戻ったのではなく、発病前よりも飛距離が伸びて、より正確にボールが打てるようになりつつあるのである。



少なくとも、理屈、人間の構造的には理にかなっているし、全てのクラブで試して目論み道理の結果である。また、コーチにも太鼓判を押してもらったのでかなりまともな解決策でしょう。つまりゴルフ雑誌に書かれているバンドエイドを貼付ける類いのメッキが剥がれたら元に戻ってしまうものではなく、根本的に治せる永続的な方法です。だがそれ故に、治るまでにはそれ相応の忍耐と練習が必要であり、時間を要する。が、これができれば、スィングは以前よりも素晴らしくなり、距離は出て正確に飛ぶになる。目標である1ラウンドで8 GIRs or more (GIRs = Greens In Regulations) の達成の日も近いでしょう。





☆ 追記 (2009年5月) ☆


実はシャンクを直すのは、(1) グリップ、(2) セットアップ を修正した後に、スィングの始動を直すとよいかもしれません。

この元々の記事で書いている「バックスィングの形」は単なるスィングポジションを真似しているだけであり、言い換えると「他人の容姿にあこがれて、真似をしている」類いのことにすぎないかもしれません。



私がシャンク病を患っていたとき、または今でもスィングの調子が悪かったり、ミスの傾向がバラバラだったりするときは、極端な「インサイドアウト」の軌道が原因のようです。

それをジャック・ニクラウス (Jack Nicklaus)が「スィングで最も重要な部分」と指摘するように、「スィングの始動」を修正してやれば、驚く程シャンクが直り(+即効性が高い)、また飛距離と正確性も増すでしょう。


この結果としては、次のようなものです:
  • ドライバーからウェッジまで発生していたシャンク病が解消した。

  • ドライバーの飛距離が増した: 2008年初頭まで最大飛距離が210ヤードがせいぜいだったのが、最大250~260ヤードまで(たまに)飛ぶチャンスが出ました。現在ドライバーは、1998 - 2001年頃に製造されていたTitleist 975Dという古い道具を使っています。

  • Par-5の2オンが狙えるチャンスに遭遇できる。チッピングが上手くできれば、「タップイン・バーディ」も可能。

  • アイアンのインパクト、および飛距離も増した。尚かつ、ターフが飛ぶようになった。

  • ドライバーのスライスが解消。ドロー系のボールに変化。

  • チップやピッチショットが、以前よりも距離が出過ぎで距離感を修正する必要が出る。

  • (注意が必要なのは、ロングゲームがよくなっても、結局パターとチップがしっかり打てないと、スコアに大した変化は期待できません。。。)




(以上、追記です)





原因はかなり基本的なことだった。


要は基本ができていないだけでした。


Cal Golf Tech (http://www.calgolftech.com/)のお陰でクラブが新しく生まれ変わったこともあり、自分のスィングをビデオに撮って分析してみることにしました。これがまた、自分の思っていたものと違って、「なんだ、この汚いスィングは」と驚愕。。。


以前シャンクは、「クラブヘッドの軌道がアウトサイドインに入って来るから、インサイドアウトに治せばいい」という意味の文書を書きました。これは確かにそうなのですが、インサイドからクラブを戻してくるようにしても、一向にシャンクが治らないし、ウッドはヒールかシャフトで打っている。どこかで原因が変わってしまったのだろう。


これは何かがおかしいのだなと疑い、ビデオをコマ送りでPowerBookのディスプレイに穴があくまでよーくみてみた。ついでに100人のPGAプレーヤーのスィングをYouTubeでじぃーと眺めて、何が違うかを観察してみた。


↓自分のインパクトの様子

打っているのはドライバーですが、かなりヒールよりにボールが当っている様子がよくわかります。

黄色い、地面と平行な線に注目。











さて、次はPGAプレーヤーのインパクト付近の写真。


Jay Williams (左), David Toms (右)












Tiger Woods









Hunter Mayhan (左), Vijay Shin (右)











腰の回転量が少ないというのは置いといて、明らかに違う点がある。


それは、私の手は身体 (body) からかなり遠い場所にある。
反対にプロ達は、もっと近い位置にある。


もっと突き詰めて観察すると、彼らの「右肘」(または右上腕) はdown swingの際に、身体のごく付近にある。言い換えると、右肘が右腰 (right hip)の近くを運動しているのだ。


私がヒール付近でボールを打つのは、インサイドアウトのスィングで、クラブヘッドが構えた場所よりも、外側を運動するためであった。先日フィッティングをした際に、クラブヘッドの軌道は確実にインサイドアウトだったのだ。だから、「アウトサイドインの軌道による原因」はあてはまらない。


クラブヘッドが、意図した軌道よりも外側にずれてしまうこと。これが今の問題。なぜか無意識に、右肘が早く伸びきっている。正しくは、右肘が伸びきるのはボールを打った後だ。


それは、down swingの際に右肘が右腰付近にあるようにすればよい。


さらに、それをどうやればコントロールできるのか、についていろいろ考えた。down swingが始まってからは、あれこれ意識して身体を動かすのは無理である。動的に直すのは人間業ではない。少なくとも、私はかなり運動オンチだから、バックスィングまで (Ben Hoganのいう"First part of the swing")で治せるようにしたい。


だから、解決方法はより静的な部分にあると仮説を立てた。


それは結論から言ってしまうと、「バックスィングが間違っていた」のだ。


つまり、トップの位置での、右腕の位置がおかしい。右肘が身体 (body) に近すぎる。


右肘が身体に近すぎる場合、いくら正しくhip rotationからdown swingを開始しても、(なぜか人間の身体の構造上) クラブヘッドは構えた軌道よりも、外側を動くようになっている。


























これを単に右肘を身体から自然に離して、上腕が地面と平行に、肘から上 (forearm) が上体 (spine) と平行になるように構えるだけで、自然にdown swingの時に右肘が右腰 (right hip)付近で運動するようになる。そうすると、構えた場所よりもむしろ内側にヘッドが返ってくる。コーチによると上腕よりもむしろ、forearmがspineと平行になるのが重要らしい。脇が開いたり、二の腕が地面と平行になるのはあくまでも二次的作用だ。原因 = forearmと背筋が平行. 結果 = 二の腕が地面と平行。









昔のWoodsのトップ (左)
これが正しい位置関係。


















さらに、この発見でおいしいのは、回転体としての慣性モーメント (MOI) が小さくなるので、角速度、角加速度が増すことだ。なぜなら、質点が回転軸により近いポイントで回ること、MOIは長さの二乗に比例することを考慮するとわかる。要は I = Io + m r^2。身体の捻る力(つまりトルク)は一定だとすると、ニュートン力学の法則 ([トルク] = [MOI] [角加速度] )から、小さいMOIは大きな加速度を生む。するとヘッドスピードが自然に増すのである。つまり、この場合のシャンクを治す方法は、結果として次の効果をもたらす。

  • クラブのスィートスポットで打てる
  • ヘッドスピードが増す

という一石二鳥の解決策
。いままではスィートスポットから10cmくらい離れていたので、すごく単純な計算をすると5-8 MPH近くスピードが増す。


バックスィングが正しくできれば、あとはhip rotation (腰の回転) でdown swingを開始してやれば、なぜか知らないが、自然に腕が身体の近くを動き、インサイドアウトの軌道で力強い球が打てる。。。。ことがある。これは練習が必要。


down swing中にいじるポイントは何もなかったわけです。とくに上体が前方へつんのめったりする傾向は、ビデオではみられなかったし。


まだ、考えながら打っているので再現性 (repeatability) が低いが、確実にスィートスポット付近で打てるようになってきている。

左の写真はドライバー(ティーアップ)と3番ウッド (地面)を数発打った後のインパクトを表す。ドライバーはまだヒールよりだが、これでもかなり改善した方で、以前はシャフトの付け根ばかりにあたっていた。それが平均して2cmくらいは芯に近くなったし、ど真ん中で打てることもある。これはドライバー購入以来おこらなかったことであります。

3-woodも同様にすばらしくセンターに近づきつつあります。




故Harvey Penickの"Little Red Book" (Harvey PenickはTom Kite, Ben Crenshawなど幾多のプレーヤーを育てたテキサスの名コーチ) の44ページに右肘についての説明があり、「バックスィング中は自由に思うがままに放っておいて、ダウンスィングでは右腰近くに引き付けるようにしなさい」とあります。



余談ながら、自分の場合はシャンクは(一時的な病気を)治すよりも、根本的に間違っている部分を直して正しい方向に修正したと言った方が正しい。


偶発的に出るケースもあるだろうが、私の場合は根本的にスィングが間違っていた。


それがなにかの拍子に、極端に悪くなりボールが打てなくなったのだ。くどいが、かいつまんでいうと、腕でスィングするのは間違いであり、余計なhand actionはミスを誘発する。正しい構え、正しいバックスィング (Ben Hoganのいうthe first part of the swing)が整えば、球は打てる。腰の回転 (hop rotation) でダウンスィングを開始さえすれば。これができなかったために、私が前から「手と身体の動きがバラバラだ」と言われ続けた所以。そしてそれを大して重用視せず、修正できなかったので、下手が固まり蓄積され、シャンク製造マシンとなってしまったのである。が、それももう終焉を迎える。