シングル育成課に"転籍"

長らく続いていたシャンク病が終焉を迎えたということで、転籍することになりました (i.e. ウェブサイトのタイトルを変更します)。次は「シングル育成課」になりました。


主に焦点あてるトピックとしては、
  • コース戦略 / ゲームプラン
  • ショートゲーム
  • 飛距離アップ
かなと思われます。


今後ともどうぞよろしく御願いします。


ヒップローテーション (腰を切る) を速くしすぎるとスライスする説: Ben Hoganはこうしてフック病を直した

Jack Nicklaus著の"Golf My Way"を眺めていて発見したことがありました。シャンクを直すのに躍起になっていたころは、「ダウンスィングをヒップローテーション、腰の回転をきっかけにして開始し、できるだけ速く回すようにする」と信じていました。現在はそうしてはいませんが、自分のようなスライサーにとっては、スライスを助長する方法なので有効ではなさそうです。

"To make room for the arms to swing the club freely past the body and out toward the target, the golfer must synchronize a smooth turning hips toward the target with is targetward leg motion. The faster he makes this hip turn, the later the club will be "released" by his hands and wrists, and thus the greater will be his chance of fading, or slicing, the shot. The slower the golfer's hips turn, the faster his hands and wrists will "release" the club, increasing his chance of drawing, or hooking, the shot."
(Jack Nicklaus, "Golf My Way", 153ページ)


腰を速く回せば回す程、クラブのリリースが遅れるため、フェード・スライスになる確率が上がります。


逆に、腰の回転が遅いと、クラブのリリースが早くなり、ドロー • フックになりやすいようです。


ベン • ホーガン (Ben Hogan)は、キャリアの初期のころはフック病になやんでいたらしく、腰の回転を意識的に速くするようにして、インパクトでクラブフェースをオープンにするためにクラブのリリースを遅らせていたようです。

よって、スライサーが彼の"モダン•ゴルフ" (The Modern Fundamentals of Golf) のスィングをそのまま真似るとスライスが酷くなるかもしれません。基本的な内容はすばらしいのですが、上の引用にあるように、手と腰と足の動きはタイミングよく同調させないといけませんね。確か、私のコーチも"基本的にはいいが、彼はフックを矯正するためのスィングなので、鵜呑みにはできない"と申しておりました。そのときは意味不明でしたが、やっと理解。。。




彼のように打てればいいですねぇ。。。



今となってはなぜシャンクを一時的に直せたのかは不明ですが、腰の回転と腕の動きは程よく同調しないといけませんね。。これら↓は、スライサーにとってはスライスをさらに誘発するかもしれません。

いまは、切り返しをどうスタートしているのか、説明できないのですが、とりあえずボールは前か左右どちらかに飛ぶようになっています。


From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課



シャンクを直す、または、安定したショット (consistentなショット) を打つには、テークバックの開始に注目するのが、効果的で即効性が高く、永続性がありそうです。

Pro V1は高性能ボールだった

先日、「ゴルフボールの選び方について考え直しが必要? - タイトリスト Pro V1は単なる贅沢なボールではなかった!」と題して、練習場でPro V1を使ってみて感動しました。


Pro-V1を実際にコースで打ってみると、ほんとにこれはすごいボールです。よく飛び、よくスピンがきいて止まり、パターの打感もよいです。個人的にはPro-V1の堅さや表面構造なら、パターのフェースは金属のものがよい気がしました。例えば、SeeMoreや、Scotty Cameronとか。


余談ながら、CallawayのHX-Tourなどは、オデッセーの白いインサートが入ったパター (2-Ball, HX-Hot etc) がいいよい打感でした。クラブメーカーはそれぞれのブランドのボールに最適化してデザインしているのかな?


それはさておき、Pro-V1はスピンがめちゃくちゃかかります。これまで5年間、ウェッジでうっても落下点に止まるか、10 cmくらいバックするのがせいぜいでした。が、Pro-V1は、普通に3 ~ 4フィート (90 ~ 120 cm) くらいバックスピンで戻っていました。同じスィング、同じウェッジで打ってこの違いなので、ボールの違いはゲームやスコアに大きく影響しそうですね。特に硬いグリーンではよくとまってくれるかも。Palo Alto Hills GCや、Bayonet/Blackhorse Courseなんかでは、Pro-V1が活躍しそうです。


一度このボールに取り付かれると、他のボールを使えなくなるかもしれません。
Pro-V1を安く仕入れる方法を研究しないと。。。。。

Titleist 975JにUST V2 Woodシャフトを装着してもらいました

From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課



975J のリシャフトが完了しました。シャフトは今年から使い始めてコストパフォーマンスがよいUST V2 Woodシャフトです。$100を超えないシャフトでは、V2 Woodが自分のスィングにあってそうです (V2 Woodの実売価格は$69.99前後)。

From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課

From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課



975Dとまったく同じシャフト (R-flex, 57g, 44インチ)とグリップ (Golf Pride Tour Velvet)にしましたので、二つのヘッドの違いを割と公平に評価できそうです。



ちょっと打った感触では、振った感じは975Jと975Dで違いが感じられません。しかし、975Jのインパクトは重く、975Dの方が軽く振り抜けるといった感じがしました。あくまで感覚でしか測れないので、数字の上でどう違うのかはわかりません。加えて、975J の方が、わずかに曲がりにくいかも。飛距離については975Dの方が、よく転がることもあり、飛んでいるようでした。


ちなみに、
  • Titleist 975J: 1997年市場投入、260 cc
  • Titleist 975D: 2001年市場投入、315 cc
でライ角はどちらも57°、フェースアングルはよく知らないのですが構えた感じは違和感なくスクウェアにセットできます。


というわけで、これからも↓を使い続けるかもしれません。

From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課

L字パター: Cleveland, Designed By

コースで使うパターはマレット型に落ち着きそうなのですが、個人的にはL字のパターがすきです。しかし、L字パターは芯で正確に打たないといけなくて、マレット型パターよりもミスに敏感ですので、コースで使うにはかなり覚悟がいります。


From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課



逆にいえば、ミスに敏感なのでパターのストロークを練習をするには、適した道具なのかもしれません。


$80ほどで手に入れたClevelandのDesigned Byモデルですが、これが一番気に入ってます。90を切ったときにつかってた記念品。が、どうもクラブヘッドのコントロールが不安定で、ストローク中にグリップが腰に当たるため、シャフトを思い切って1.5インチ短くして、32.5インチにしました。


OddessyのRossieや、SeeMore m3wには負けますが、短いシャフトのお陰で、このL字パターのストロークに安定感が増した気がします。

From Oddessy White Hot Rossie


From SeeMore m3w




自分は距離のアドバンテージは皆無なので、パターをもっともっと上達してスコアアップを目指したいです。


From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課

The 91st PGA Championship Live (第91回 全米プロ選手権 ウェブ中継)

2009年メジャー最終戦、PGA Championshipがスタートしました。

TVがない場所、オフィスでこっそり観戦するため(?)に、例によってオンラインで見えます。
http://www.pga.com/pgachampionship/2009/multimedia/video/live/pga/player.html




追記: Texas Wedge (テキサス ウェッジ)

Tiger Woodsが初日から躍進を続けています。3日目の14番ホールでは、ボールがカラーとラフの境目に止まってしまい、そこからウェッジで転がしてバーディを取っていましたね。

"サンドウェッジを使ってパッティングするときのメモ - ラフとカラーの境目から寄せる" と題して以前ネタにしていましたが、通称このショットは「テキサス ウェッジ (Texas Wedge)」というそうです。



統計的には高い確率でWoodsが逃げ切るようですが、最終日はどうなるか楽しみですね。
(54ホール終了後で、リードまたは1位タイの場合は、メジャー大会での勝率は100%)

ゴルフボールの選び方について考え直しが必要? - タイトリスト Pro V1は単なる贅沢なボールではなかった!

ちょっと前にラウンドしたときに、待ち時間を利用してコースに落ちていたtitleist Pro V1ボールを回収してきました。なんと1ダースほど状態のよいPro V1が回収できました。何しにコースへ行ったんだか。。。それでも4時間でラウンドできたのですけど。


Pro V1は、市販の新品価格で1ダースで$50くらいする超高級品ですので、見向きもせず、手を出していませんでした。が、これをよい機会に練習場でショートゲームの練習に使ってみています。本当に$50に値する性能があるのかどうか、実験しています。

まず第一に、パットでの打感は悪くありません。ボールを選ぶときにこれは最優先チェック事項にしています。


当所では、経済性の面から1ダース$16 - $20くらいのボールを使っていました。たとえば、Top Flite D2 Soft Feelは、15個で$15.99と1個あたりのコストがほぼ$1で、パターなどの打感もよくお気に入り。最近は、1ダース購入すると、タオルがおまけでついてきたSrixonのSoft Feelも使っています。




こんな調子ですので、個人的に、プロが好んで使うPro V1は、単なる贅沢品決めつけて性能面を評価せずにずーと無視をしていました。コストは2, 3倍以上です。ボールを仮になくさないとしても、ショット毎に劣化しますので数週間、短ければ1ラウンドもすれば交換しないといけません。



が、チップショットやピッチショットで、今まで使っているSrixonのボールと比べて明らかな性能の違いを体験しました。やっぱり、開発費をかけて値段が高い理由はありそうです。つまり、投資価値はあるかも。





実験: Pro V1はビタッと止まる?

というわけで、簡単に実験しました。57°のサンド・ウェッジを使って、5ヤードくらいの範囲で軽くフェースを開いてスピンがかかりやすい打ち方で (カット軌道)、数球打ってみました。↓のような弾道です。ボールは、Pro V1 ($49.95) の中古 と Srixon Soft Feel ($19.95) の2種類です。


From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課




カット軌道でスピンをかけるように打つと、Pro V1は、1バウンドしてからビタッと落下場所に止まるような挙動でした。もっと長い距離をうてば(つまりもっと大きなバックスィングをするショットなら)、落下点にそのまま停止しそうです。目で見た限りでは、最初の落下点から1フィート (30 cm)くらいに止まっていました。


それと比べて、Srixonのボール (2ピース構造) は、Pro V1のようにビタッと止まることは絶対になく、5ヤードキャリーしたら1ヤード (90 cm) くらいは転がっていました。


このことから、2つのボールは、同じ人が打ってもバックスピンのかかる量が段違いだと言えそうです。これが、1ダース$50の理由なのかもしれません。言い換えると、ヘッドスピードが遅いショットでも、適度なスピンを与えられる構造になっているのかと。


また、比較として8番アイアンや6番アイアンで転がすだけのチップショットを打ってみましたが、Srixonと同じくPro V1もよく転がりました。ウェッジでカットしたときのように、余計なスピンがかからず、コロコロ転がります。これも驚き。単にスピンがかかりやすいだけでなく、ショットの性質や目的に応じてスピンの調整が効きやすいのかも。Pro V1のような高いボールは多層構造になっているため、クラブヘッドの衝突速度に応じてスピンのかかり方が変わるようにできているのかな? ドライバーなど、ティーショットでの性能が、いまのボールと変わらなければ言う事なしですね。


次のラウンドから、もっとまじめに回収作業にはげみたいと思います。




またはAmazonなどで中古ボールを打っているのでそれもお買い得かも。3ダースで$69.99ということは、1ダースで$23.33なので、普通のボールを買うのと同じくらい。





バックスピンがかかりやすいということは、サイドスピンもかかりやすく、ボールの軌道、つまり左右の曲がりや、弾道の高さのコントロールもしやすいのかもしれません。それだったらいいなぁー。


ただ、私はアプローチ(150ヤードのアイアンショットから、チップショットまで)が目標からショートしがちなので、わざわざバックスピンをかけてボールを止める必要はないという噂もありますけど。


これからいろいろ試してみようと思います。

世界ゴルフ選手権1ラウンド目 片山晋呉選手の数値を分析 - How to shoot in the low 70s.

Firestone Country Club (米オハイオ州アクロンのファイアストーンCC、パー70)で、WGC Bridgestone Invitational (世界選手権シリーズのブリヂストン招待) が開かれています。


日本からは片山晋呉選手などが参加されていて、今日は1ラウンド目が終わったようです。4オーバーの74とやや出遅れてしまいました。


が、74という数字はアマチュアからしてみたら、魅力的な数字です。世界のトップ・プロにとって、74は「大たたき」かもしれません。が、ゴルファーの99.9%にとっては、「自己ベストスコア」になるでしょう。74 (4オーバー・パー) なんて数字を頻繁に出せたらうれしいでしょうねぇ。


具体的に、PGATour.comによると片山晋呉選手のstatsは、
  • ティーショットの平均距離: 291.0ヤード
  • 9 GIRs (2バーディ)
  • 4 セーブ (9ホール中) = 55%セーブ
  • 30パット (3パットが1回?)
  • フェアウェーキープ: 6ホール (43%, 14ホール中)
です。今年のMastersといい、飛距離がめっちゃ伸びましたねぇ。



平均291ヤードの飛距離を達成するには、相当のトレーニングを積む必要があるはずですが、彼らはプロフェッショナルのコースでプレーしています。Firestone CCは全長が7400ヤードありますが、ここをメンバーティーでプレーすると6454ヤードで、なんとかなりそうな長さになります。簡易計算をすると、par-3以外のホールでは1ホール辺り

( 7400 - 6454 ) ÷ 14ホール = 67.6 ヤード

短く打ってもよい計算で、平均して

291.0 - 67.6 = 223.4 ヤード

飛ばせばよいようです。あくまで簡易計算なのですが、これならアマチュアでもなんとかなるかもしれません。


パーオン率は50% (9 GIRs)でした。18ホールでは、だいたいPar-5とPar-3が4ホールづつ、計8ホールあります。また、Par-4も比較的短く設計されたホールがあるので、ショットの練習を積めば安定して8 ~ 10 GIRsをとっていける可能性がなきにしもあらず、かもしれません。



また、仮に9 GIRsでも、パーセーブ率が0%では、9オーバーになります(バーディがなかったら)。9オーバーという数字も魅力的ですが、4オーバーにするには、パーセーブ率は50%を超えたら楽なようですね。飛距離の差もそうですが、スコアを縮めるにはパーセーブ率を改善するために寄せとパットが重要。


  • 223ヤード飛ばして、(6450ヤードのコース)
  • 50%レギュレーション通りにグリーンに乗せて、
  • 50%パーセーブすれば、

4オーバーくらいのスコアになるのかな? 「33%レギュレーション通りに乗せて、33%セーブして、8オーバー」で充分に幸せですが、「3回に1回の割合」が、「2回に1回」になるといい感じですね。



ちなみに、

  • K.J. Choiは、273ヤード、10 GIRs、50%のパーセーブで5オーバー、
  • Rory Mcilroyは、313ヤード、7 GIRs、57%のパーセーブで5オーバー、
  • Tiger Woodsは、293.5ヤード、13 GIRs、80%のパーセーブで2アンダー

でした。


Woodsのように80%もセーブできたら、たとえ4 GIRsだったとしても、3オーバーの73
これは魅力的です!
ウェッジとパターの練習をもっとしないと。





来週のPGA Championshipに向けて、ぜひがんばってほしいですね。

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平日 (月 ~ 木) の午前9時以降で
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サンドウェッジを使ってパッティングするときのメモ - ラフとカラーの境目から寄せる

グリーンをわずかに外して、カラー (フリンジ) の上にボールが止まっていることがあります。すんなり止まっていれば、パターで転がしてしまうのが安全かつ正確なのですが、たまに困ったことがあります。


それは、↓の左上のように、ボールがラフの境目で止まっている場合です。


パターで押し出すには構えにくく、ウェッジやショートアイアンでチッピングを試みるとボールの前のラフに食われるなどして、安定した転がりがなかなか得られません。

From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課



そういう場合は、ウェッジのリーディング・エッジ (leading edge) を使って、「カツン」とボールの真ん中くらいに当ててパッティングのように転がすとよいようです。(↑ 右下の図)


アプローチをトップしてホームランしてしまうときのようなインパクトになりますが、よく転がってくれます。ボールの中心 (equator) にリーディングエッジを当てたいので、チッピングをするときよりも更にグリップを短く持ちます。


リーディングエッジがついている道具(全部か?) だったら、なんでもよいので、例えば5番アイアンなんかでもできそうですね。先日のSunnyvaleでは、こういう状況が何回かあり、パターで転がしを試みましたが、ちゃんと当たらずにショートして困りました。。。



意外と、このリーディングエッジで打つのは、カラーや花道から転がす場合にも使えるかも。



元のネタ:Golf Tips with Joe Beck, "Wedge Putt"