Titleist 975Dドライバー到着

先日注文したTitleist 975Dが到着しました (Titleist 975Dドライバーをもう1本)。


まず驚いたのがその状態。
え、これが10年以上前のクラブなの?」と思うほど表面がピカピカ。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)



これがソール部分。スライスした筋が若干ありますが、いい状態です。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)



シャフトは、深緑で渋いTrue Temper EI-70のS-flexです。クラブの全重量が325gだったので、シャフト自体は65g前後の重さでしょうか。975Dはシャフトの装着が"bore-through"(ボア • スルー) なので、かなりシャフトの先端が堅く仕上がります。更にS-flexで全長が45インチありますので、リシャフトは必須ですね。今使っているTitleist 975Dのシャフトには、UST V2 Woodの57gでR-flex、長さが44.0インチ。クラブの総重量は315gなので。。。

とりあえず実際にボールを打ってから考えます。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)




唯一目立つ傷といえば、クラブフェース面上部のかすり傷。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)



これで$30はお買い得でした。結局シャフト代金とフィッティング料で、普通の新品ドライバーを買うコストと同じくらいになるかもしれませんが、自分の納得のいく道具にするなら仕方ないですね。今の市場には、975Dほど性能、コストと見栄えの全てを満足するよいヘッドがなかなかありませんし。


さて、どんなシャフトにしようかな♪

道具の進化とスコアの関係

今回のテーマは、道具の進化がスコアにどれくらい影響があるかについて考えます。事前予想では「ほとんど影響ない」と高をくくっていたのですが、ツアープロ同士の争いになると結構シビアな影響がありそうです。


この考察には、アメリカPGAツアーの統計値 (stats) を使っています。
http://www.pgatour.com/r/stats/
上記ページには、1980年から最新の年のツアーの統計値ランキングを保存しています。平均飛距離、最大飛距離、パット数、などの馴染み深いものから、 「ラフからグリーンに乗せられる確率」、「200~225ヤードの距離からグリーンにのせた確率」のランキングなどかなり細かい数字も見ることができてな かなか面白いです。



まずは、平均飛距離のグラフです。



年々の道具の進化が最も顕著に現れるグラフです。注意点として、PGAツアー参加者全員の平均値でなく、各年のランキング1位の選手の数字をグラフにしました。できれば、ツアー平均値をグラフにしたかったのですが、さすがに労力的に無理があったので。。。。。

それはさておき、各社が毎年しのぎを削って、宣伝文句の知恵を絞り出してマーケティングして売るドライバーとボール。これはある程度、宣伝に偽りはないよ うです。(2002年くらいから結局、PGAのトップの平均飛距離は変化してないのは置いておいて)、30年の間に平均飛距離が30ヤードは伸びてます。 コース整備技術が進化して、フェアウェーの転がりがよくなったとしても、明らかに道具の進化が如実にあらわれています。80年前半は、Jack Nicklaus。90年はJohn Daly。最近は、Bubba Watsonが飛ばし屋代表ですね。

ここでの結論は「糸巻きボール+パーシモンドライバー+スチールシャフト から、3ピースボール+チタニウムドライバー+グラファイトシャフトに進化することで飛距離40ヤードアップ」


問題は、それがスコアにどう反映するか?


ということで、これまた年間平均スコアランキング1位のプレーヤー達のグラフです。2000年だけ異様に出っ張っているのは、Tiger Woodsが猛威をふるっていたためです。



平均飛距離のグラフほど顕著ではありませんが、30年の間に緩やかに減少傾向があります。1980年に平均70ストロークくらいだったのが、2010年に は69ストローク前後にまで下がっています。1ラウンドで1ストロークだと、4日間のトーナメントでは4ストロークの差になりますから、プロにとってはか なり大きな差です。

しかし、このグラフは実際のスコア (actual score) の平均なので、使用コースのParの変化があったりすると、本当に平均スコアが1下がったかはちょっと微妙。

なので、Par-3, Par-4, Par-5ホールの各平均スコアを見てみます。


まずは、Par-3ホールの年間平均スコアの推移:



若干ノイズがあるものの、ほぼ横ばいで変化なし。古今、世界のベストでやっと平均3.0を切るのがやっとです。実はPar-3は年間通じて見ると、バーディよりもボギーの数の方が多くなる傾向があります。


次に、Par-4ホールの年間平均スコア:



2000年だけ3.90近くたたきだしているのは、またしてもTiger Woodsです。波状になる傾向もありますけど、平滑化して長いスパンでみると、3.97前後で横ばい。

これもPar-3と同じく、年間を通じて平均するとバーディよりもボギーが先行するプレーヤーが多いです。



最後に、Par-5。ようやく右肩下がりの傾向が現れました。



多めに見積もって、30年間で4.60から4.45に改善。18ホール中Par-5が4つ含まれるとすると、0.15 x 4 = 0.60 ストローク改善。4日間の試合で、2.4ストローク改善となります。

飛距離、とくにティーショットが飛ぶようになってPar-5が実質Par-4になるため、Par-5のスコアが改善されたといえそうですね。


Par-4であまり改善がみられないのは、度重なるコースの延長により、実質セカンドショットをうつ場所が昔も今もかわりがないのでしょう。毎年 Mastersを開催するAugusta Nationalは2001年から2006年の間に520ヤード延長工事が施されました。2001年は6900ヤード程度で、Jack Nicklausの時代から変化ありません。今は7400ヤード超で、500ヤード以上延長されています。ドライバーの平均飛距離が30ヤードは伸びてい ますから、500 ÷ 18 = 28ヤード。理論上は、道具の進化で十分に対応できそうな延長距離。



事実、スコアの善し悪しに大きく影響する「パーオン率 (Greens In Regulations)」や「第1パットのホールまでの距離(つまりどれだけアプローチをピンにつけられるか」をみてみると、著しい改善はみられません。





以前よりも「ミスに強くて、正確に飛ぶ」とされるアイアンを使い、スピン性能が改善され「飛ぶ」とされるボールを使ってもこの程度。各社の宣伝文句だと、 スナイパーで狙うように目標から半径1フィート圏内に毎回ボールを落とせるくらいの勢いですけど、結局は人間の運動能力の限界がきているのかもしれませ ん。



面白いことに、1ラウンドあたりのパット数には改善がみられます。



30年で0.5ストロークの改善。4日間のトーナメントでは2打差に相当しますので、優勝争いにはかなりシビアに効いてきますね。道具の進化、グリーン表面の整備、選手の技術力の向上が複雑に絡んだ結果なので、一概に道具による影響とは言えませんが、年々少なくなる傾向にあります。



まとめ

30年間のテクノロジーの進化において:
  • ドライバーの飛距離は30ヤード超伸びる。
  • Par-5は、勝つためにはバーディ必須。飛ばし屋有利? 道具の進化の影響が最も大きい。
  • Par-3, 4は、実質変化なし。
  • パーオン率、アプローチの寄せの正確性は実質変化なし。
  • パット数は改善傾向あり。
飛距離や正確性の性能向上という点では、技術的に大きな変化はなく、今後もものすごく緩やかに変化するでしょう。各社から膨大なクラブ、シャフト等が市場 に投入されているので、今後はいかにテクノロジーを使って、正確に個人のゲームに最適化するか、個人のスィングにあったクラブを的確に探しだすか、究極の ヘッドとシャフトとボールの組み合わせをサーチできるか、が気になるところですね。



結論
  • 上達するには練習あるのみ。
  • 道具がよいからといって勝てるわけではない。


課題
  • PGAツアー全体の平均値の傾向は、今回の結果と対応するのか? (相関性は高いはず)

ボールの置き方 (その3): 左耳におく

先日の ボールの置き方: "Off the Left Heel" に引き続き、ボールの置き方についてです。

教科書通りに「左足かかとの延長線上」に置くといい感じなので、パター、ウェッジ、ロングアイアンまで全部同じボールポジションにしてみています。各クラブで微妙な差があるかもしれませんが、自分の中での(困ったときに戻るための) 基準ができてきたみたい。



Tiger Woodsのセットアップはこんな感じ。恐らくショートアイアンです。彼の場合も左足かかとの延長線上にあります。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)




別な見方をすると、構えたときの左耳の付け根の延長線上に実はボールが置いてあるんですよね。前回のNicklausの写真でもそうでした。

From アメリカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)



左耳の付け根、と考えると、極端にスタンスが広い人、逆に狭い人でも、割と一定の位置にボールを置いて構えることができるのではないでしょうか?

Titleist 975Dドライバーをもう1本

ドライバーは、すっかりTitleist 975Dの虜になってしまっているのですが、これは本当に名器です。どの製品レビューをみても5点がつくことがほとんど。975Dを使い始めたのは、2009年からですが、最大飛距離は50ヤード近く伸び、平均飛距離も20~30ヤード、スライス激減してます (2010年の成績は棚の上においといて.....)。

Club Archive: Titleist Titanium 975D (公式ページのリンク)




単にシャフトや重量などのバランスが調和しているだけかもしれませんが、460ccドライバーなんかよりも、とにかくよく飛んで、曲がりにくい。


なによりも975Dを使い始めてから、80が切れるようになりました。Game Improvementタイプのアイアンから、マッスルバックのアイアンに変えたのも関係するかもしれません。スィートスポットが広くて、球が簡単に上がり、ミスに強い道具を使うよりも、ミスに厳しい道具を使うほうが、上達やハンディキャップを下げるのには有効なのかもしれません。


それはさておき、今の975Dには、UST V2 Woodのシャフトをさしているのですが、ちょっと違うシャフトを試してみたくなりました。V2 Woodはコストパフォーマンスもよく、飛距離も出るのでとても気に入っているのですが、当りが悪くて打球の高さが出ず、ランが多い球だと、ラフに捕まるととたんに飛距離を損します。

UST V2 Woodのリンクはこちら


今の流行は、スピンが少ないボールを高く打ち上げて、キャリーで稼ぐ傾向があると解釈しているのですが、そういう球がうてるクラブがあってもいいかなと思い、975Dをもう1本購入しました。(eBayを使うと$30前後で入手可能)

eBayの975Dのリンクはこちら


リシャフトは必須なので、必然的に総合コストは$150~200かかってしまいますが、それでもスコアアップに役立つクラブになるなら、安いもんですね。


どんなシャフトにするか今から楽しみ。

ボールの置き方 (その2): "Off the Left Heel"

またまたスィングの基礎の話です。

ボールの置き方については、「体の中心よりちょっとターゲット寄り」を基本としていました。それを信じて久々にフルショットの練習をすると、右プッシュのボールしか打てません。

スィングの軌道が、インサイド→インサイドで動いていると仮定すると、クラブの円弧の最下点よりもかなり手前でボールをとらえていることになります。言い換えると、クラブのリリースが遅い?

ということで、教科書によくある「左足のすぐ内側の延長線上」 (Off the left heel) にどのクラブでも置くようにすると、正面に飛ぶようになりました。絵でいうと下のような具合です (赤い点はNGの置き方)。





ボールを自分の体に対してどの辺りの位置においているかは、鏡を使うとよくわかります。パター、サンドウェッジからドライバーまで一通り構えて確認してみると、実は「体の中心よりもかなり右側に配置している」のがわかりました。


ボールは左足の内側におき、これはどのクラブも同じです。右足をどれだけ左足から離すかで調整します。ショートアイアンは狭く、ウッドになると広くなります。



このJack Nicklausの動画は古いのですが、シンプルでわかりやすいです:




ちょっとこれで更に練習してみて、上手くボールが打てそうだったらラウンドして試してみようと思います。

2010年のまとめ

すでに年が明けてしまいましたが、、、2010年のまとめになるページを作成しました。

スィングについて

というタイトルのページです。ほぼ個人的な備忘録に近いのですが。。。


2010年(のゴルフ) は後退の一途でしたが、ブランクばかりのシーズンでしたので、それを利用してスィングの調子が悪い時の直し方がよくわかってきました。今年もほぼ同じ傾向が続く見込みなのですが、少しでも早く目標に近づくため「再現性の高いスイング」をするための自分なりのチェック項目をまとめたのが↑のページです。

昨年にちょこちょこと部分的にいろいろ気がついた点をブログ記事に綴っていたのですが、まとめて読み返すときにとっても不便なので、この際1ページに集約してみました。


コース、メンタルマネージメントなども必要不可欠なのですが、結局は(飛ばなくてもいいので) 再現性の高い安定したスィングができないといいスコアはでないんですよね。。。