アイアンのロフトをチェック


この写真は3番アイアンで、マッスルバック型のBen Hogan Apexと、外見以外はほぼ同じ仕様のキャビティバック型Ben HoganのApex Plusです。キャビティバックの許容性が、マッスルバックに比べてどれくらい変化するかを体感するために昨年購入してみました。


しかし、キャビティバック型のApex Plusをこれまで何度か打ってみたものの、打球が異様に低くく、悲しいくらいにボールが上がらない。むしろまだマッスルバックの方が易しく、ラウンドでも役立つ場面が少なからずある。


マッスルバック型の3番アイアン (22度ロフト、写真左)でもそこそこの当りをすれば、ある程度高さが出てグリーンに止まりそうな球が打てています。が、キャビティバック(写真右)は、芯近くにあたってもボールがあがらないし、ほぼライナーのような球筋ばかり。自分のスィングが未熟なせいかなと結論づけていたのですが、4番アイアンや2番ハイブリッドと比べてもどうしてもおかしいので、一度クラフトマンに診てもらうことにしました。


診断してもらうと、実は3番とソールに刻印されているにもかかわらず、ロフトが20度ないし19度にまで極端にストロングロフトに曲げられていました。おまけにネックもいびつな曲がり方をしていて「これはどう打っても当たらんよ」とのこと。


このマッスルバック型のアイアンは中古で手に入れた品なので、前の持ち主が設計値より3~4度くらいロフトを立てたのでしょう。自分の4番アイアンは26度、5番アイアンは30度なので、飛距離よりも打ち易さを重視して23度にまでロフトを寝かせてもらいました。


実際に打ってみたところ、やはり球の上がり易さがぜんぜん違いますね。グリーンに落ちた場所にすぐ止まる、というわけにはいきませんが、それでもグリーンの奥にならとまりそうな感じです。マッスルバックモデルと比べると、ごくわずかにミスの許容性があり (これはメンタル的に易しいと思っているからかもしれない)、打感が固くなる気がしました。


ラウンドでは、1回使うか使わないか程度の3番アイアンですが、実戦でどういう結果につながるか楽しみなところです。



アイアンのロフトと言えば、新品で購入したアイアンも要注意。以前読んだTom Wishon著「完璧ゴルフクラブの選び方」(日本語版) によれば、クラブ製造時のロフト角の許容誤差は±1度。例えば、スペック上では30度の7番アイアンであれば、29度でも、31度でも出荷してOK。さらに、同じモデルの6番アイアンのスペックが27度で、実際の仕上がりが28度になっているとする。そうすると、
  • 7番アイアン: 29度
  • 6番アイアン: 28度
というセットができあがる可能性もあり、「番手毎の飛距離差がでない」ということになりかねません。アイアンを新品購入する際にも、(ライ角などの他のスペックも然りだが) ロフトのチェックはけっこう見逃せないかも。

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