インパクトでクラブをリリースする (3)

3日前に発見した「クラブのリリース」、いよいよ実際にボールを打ってみました。

打つときは、(僕はリリースのタイミングを早くしないといけないので) インパクト前くらいに右前腕が左前腕に当たるように意識しました。加えて、腕だけまわってもフックするだけなので、下半身の回転も同調して大きくまわすように意識。


練習場

まずは練習場で、アイアンを打った後の写真。マットから打ったので、人工芝の痕をみると、クラブフェースがどういった向きでボールに当たっているかが推測できます。




3番アイアンのトゥ側に若干偏った痕がありますが、スクウェアかほんのわずかオープンフェースでインパクトを迎えられています。実際に飛んでいったボールもまっすぐか、ほんのちょっとフェードしていい感じでした。


以前のクラブのソールにつく痕のパターンとしては、極端なオープンフェースな軌道でした。下の図の右です。リリースを意識して、打つようにすると左のようなパターンになりました。アイアンクラブの飛距離自体は以前と大して差が見えませんが、打つときにあまり力をいれなくても打てるようになる気がします。それゆえに、スィングの芯 (spine angle) がずれにくいかもしれない。クラブの芯付近で当たり易くなった気がします。




コース

18ホールをプレーする機会があったのですが、バックティーから打って前半は39ストロークに収められました。ショートゲームにも助けられましたが、リリースをするようになった為かボールがあり得ないくらい飛ぶようになりました。1ホール目は、490ヤードちょっとのPar-5。ドライバーとハイブリッドでグリーン手前まで到達しタップイン•バーディ。「クラブのリリース」をする前は、調子のよいときのドローボールでやっと450ヤードに届くくらいでした。1ホール目の2打はともにフェードボール。他のホールでも、ドライバーはフェードボールばかりでしたが、それでも250~260ヤード飛ぶことが多かったです。


後半になると、まだまだ慣れないスィングのせいかティショットをことごとく左右に失敗し、基本ボギーオン+2パット (たまにパーと、ダブルボギー) で46ストローク。それでも強風の中15番ホール 424ヤードをドライバーと3番アイアンでグリーンに届きました。



コース
San Jose Muni., 6700ヤード (71.9/123)

前半

  • 39打、14パット
  • 100ヤード圏内の打数: 21
後半
  • 46打、17パット
  • 100ヤード圏内の打数: 28



39と46の差は、グリーン周りの差もありますが、、、ティーショットの正否が大きいです。後半は、腕と体の動きがちゃんとシンクロしなかったり、昔のリリースのないスィングに戻ったりすることがあり、定着するにはしばらく時間がかかりそう。だけど、手応えはありました!!


関連リンク
インパクトでクラブをリリースする (2)
インパクトでクラブをリリースする (1)



インパクトでクラブをリリースする (2)

前回のクラブのリリースの続きです。

Tom Watsonのクラブのリリースの方法は、

"Try to touch your left forearm with your right forearm as you hit through the ball." (ボールを打ち抜くときに右前腕で左前腕に触れるようにする)


Ernie Elsは、著書の「How to build a classic golf swing」で次のように言っています:

“Make the toe pass the heel. [T]ty to imagine the toe of the club passing the heel through impact.” (インパクト中に、クラブのトゥが、ヒールを追い越す)





人によってまちまちですが、少なくとも自分はリリースなんてマジでしていなかったのだとよくわかりました。

今まで、クラブフェースは、インパクト中に常にスクウェアになるように意識し、運がいいと実際にそう打っていました。しかし、これだとヘッドスピードは出ないし、失敗したら、左手が外向きに折れたりしてすくい上げるような打ち方になるし、そうでなくても右に押し出しやすくなるし、あんましいいことありません。正しくリリースされると、クラブフェースは(バックスィングで)開いたのが、閉じるようです。どうりで自分のスィングの動画をみると、インパクト後の腕やクラブの向きが違和感あったわけです。



リリースについての動画もいくつか見つけたのですが、わかりやすかったのがGolf Channelのこれ:



ポイントとしては、(1) リリースした後に左の肘を上に、ダンベルを持ち上げるように曲げられる。(2) グリップがターゲットの方向を向く (ティーを使うといい)



もうひとつ, Josh Zanderの説明:



この動画によると、リリースには2つ方法があって、前回から注目してきた腕を回転させてクラブフェースが開いて閉じるもの (rolling release)と、クラブフェースを回転させないでスクウェアのままフォロースルーもの (stable release)とがあるそう。


強いて言うと自分はいちおうstable releaseの方法でリリースしていたようです。だけども、個人的には先に書いた理由から stable release には限界を感じているので、これからはrolling releaseで練習しようと思います。






インパクトでクラブをリリースする

久々にスィングについてです。

過去にシャンクを直しているときに、よいスィングをするための自分なりのチェックポイントを作ってきました。それは、
  1. 正しいグリップ
  2. 正しいアドレス
  3. ボールを置く位置
  4. バックスィングの始動方向
  5. スィング中に頭を動かさない (Constant Spine Angle)
でした。これまでスィングがおかしいときは、上の5つのどれかをチェックしながら練習すると、次第に直りました。だが、今回はそれでも直りません。なんでや?


今のショットのミスとしては、「プッシュ スライス」なので、インサイドアウトの軌道で、インパクトでクラブフェースが開いている。ということは、クラブのリリースのタイミングが遅い。

シャンクを直していたころ、コーチから「クラブはもっと早いタイミングでリリースしたほうがいい」とよく言われました。クラブ工房の人からは、「クラブのリリースの方法を学んだ方がいい」ともアドバイスされました。「リリース」って何のことかよくわからないまま放置していると、シャンクが直ってしまい、打球もよくなって飛距離も伸びてしまったので、結局リリースについて追求することはありませんでした。。。


だけど、今回は「リリースがおかしい」と仮定して解決策を追求。


勧められて買ってみて読んだTom Watsonの本「The Timeless Swing」にヒントがありました。この本はiBook, Kindleでも読めます。電子版ではところどころに動画も埋め込まれており、価格も$19.99でかなりお得。


「リリース」のセクションに書いてあるのですが、Watsonが言うには、

"Try to touch your left forearm with your right forearm as you hit through the ball."
(Tom Watson, "The Timeless Swing (with Embedded Video)" Chapter 3)

「ボールを打つときに、右前腕が、左前腕に触れるようにする。」

実際には、前腕が触れることはないかもしれませんが、それくらい速く前腕を回転させるのがWatsonの方法。Ben Hoganはsupination と言ったりして、人によって、流儀によって説明の仕方はバラバラですが、この言葉が一番個人的にしっくりきました。

上の言葉を意識してボールを打つと、いい感じのインパクトと球筋になってきました。前腕の回転が、下半身の動きと同調しないと、どフックになりますが、これがリリースなのかもしれません。

今まで自分は間違いなく、左手は外側に折れるようにイメージしてたかも。スィング中に手首を回転させる、というよりは、腕を(下半身に合わせて)回転させるといった感じですね。

リリース、というのは自然に起こることなのかもしれませんが、僕の場合は自然に起こったことがないので、フルショットではしばらく意識的にリリースをするようにしてみようと思います。



余談:

Watsonは現役のころからいろいろ本を出していて、ショートゲームに特化した「Getting Up and Down - How to save strokes from 40 yards and in」とか、コース戦略を開設した「Strategic Golf」とか良書があります。説明のイラストもなかなか味があります。これらの電子版が欲しいですね。