久々のラウンドで気をつける自己チェックポイント


(写真: Spyglass Hill 14番ホール、S字型の Par-5)


ここ数ヶ月、月一ラウンドがすっかり定着してしまい、ラウンド毎に 4-5 週間のブランクが出ることが多くなりました。久しぶりのラウンドでは、前半 9 ホールが終わったくらいにようやく自分のスィングで大事なポイントを思い出したりして、非常にはがゆい思いをするので、忘れないように書き出してみます。

  • パッティング:
    • ラグパット、特に 40 ~ 60 フィートの距離感を練習する。しばらくゴルフをしないと、どうしてもアプローチの精度が悪くなっているはずなので、必然的にパットの距離が長くなる。
    • グリーンスピードが遅いグリーンでは、普段よりもテンポを速めに合わせることを忘れない。
    • 18 ホールの形状をヤーデージブックや Google Earth で調べておく。
  • 心構え:
    • ベストスコアが出せるなどと過度の期待をせず、反対に「どうせ悪いスコアだろう」と最初から投げやりな姿勢で臨まない。ハンディキャップなりにプレーができれば上出来とする。
    • 途中どうしてもスコアがめためたになったら、「今日のラウンドは X 個パーをとる」、「バーディーを 1 個は取って帰る」など、目標を徐々に下げていく。
    • ボールを打つ前に、どの地点よりも、どの点にボールを運ぶか、意図を鮮明にする。目標が曖昧だと、スィングのミスも発生しやすい。
  • クラブ選択:
    • 風には敬意をはらって、特に Par-3 のティーショットや Par-4, 5 のアプローチでは、大きめの番手を選択する。「O 番アイアンで、OOOヤード打てた」よりも「O 番ホールは、ホールから O フィートにつけれた」の方がスコアメイクに重要。
  • 当日のウォームアップ:
    • パンチスィングを練習する。特に、60, 80, 100, 120 ヤード程度の、グリーンからごく近く、真っ平らなライからのショットを確実にターゲットに打てるようにする。
  • スィング全般に関して:
    • グリップ:  グルップ圧を強すぎず、ゆるく握る。強すぎるとシャットフェースになり、左へひっかけやすくなる。力を入れるのは、中指と薬指。
    • スタンス幅: 特に長いクラブでは、スタンス幅を小さくしすぎなので注意。
    • ボールに対して構えた際に、左右の肩のラインが、ターゲットに平行になるようにする。平行でなく、意図したよりも右を向いてしまい、ブロックショットを誘発する。
    • バックスィングで、スェーしないように体を捻る。目はボールから離さない。ボールのロゴの 1 文字など 1 点に集中する。スェーは、特に疲れている時に起こりやすい。
    • バックスィングの始動方向が、インサイドになりすぎないように気をつける。特にドローを打つ場合、「インサイド•アウト」の軌道を意識しすぎて、不必要にインサイドにクラブを引く癖がある(結果はブロックになる)。
    • スィング中は、spine angle を一定に保つように踏ん張る。
    • 切り返し後、体重が左に移動し、右肘が右腰に降りてきたくらいから、腕に力を入れ始めてよい。あまり力むと不意に前腕や手に力が入り、ミスしやすい。




スパニッシュベイ (Spanish Bay Golf Links) をプレーする



スパニッシュベイ (Spanish Bay Golf Links) は、モントレー (Monterey) にあるペブルビーチリゾートコースの 1 つです。コースの名称通り、海沿いにつくられリンクススタイルのコースになります。野生の鹿もたくさん生息しています。

基本データ

  • 設計者
    • Robert Trent Jones, Jr., Tom Watson, Sandy Tatum
  • コース長さ / コースレート / スロープレート
    • blue: 6821 / 74.0 / 140
    • yellow: 6422 / 72.1 / 136
    • white: 6043 / 70.4 / 128
    • red: 5332 / 72.7 / 128
  • 通常料金 $300 (2017 年時点), メンバー価格 $165
  • ウェブサイト

所管

  • Scotland のリンクススタイルのコースです。太平洋沿いにコースが作られ、強風に煽られることもしばしば。
  • フェアウェーが本場のリンクスのようにガチガチに固くはなく、基本的にはアメリカ式のパークランド型コースを、海沿いに設計した感じです。
  • ティーショットを、見えるところに安定して打っていくか、アグレッシブに際どい地点を狙って打つ選択を迫られるホールがよくあります。僕はやはり前者を選択。
  • 難しさでいうとやはり、Pebble Beachの方が手強い。さらにその上に、Spyglass が難しいでしょう。
  • コースガイドをよく見ながら、どの地点にボールを運んで行けば良いかを決めていけば、他の Pebble Beach コースの中では比較的プレーしやすいコース(だと思う)。
  • グリーンもピンの位置によっては、3 パット必須になったり、こぼれたりする地点があり、Pebble Beach と同じくグリーンのどの領域に落とすかを明確に決めないといけない。
  • (2017年7月のラウンド) 2 年前よりもスィングが格段によくなっているし、コースも Pebble に比べて易しいと油断していたら、やらかしました。18 個のグリーンの形状をちゃんと把握していないのがとても痛かったです。
  • 7 月は特別メンバー価格の $130。カートも含まれていましたが、歩くのに最適なコースなので歩いてプレーしました。

結果

丸 1 ヶ月ぶりのプレーになり、やはりグリーン周りのミスが目立ったのと、後半になるにつれてスィングへの集中力がかけたり、無意識にスィング中に体幹が動いたりと、サボりの効果が出てしまいました。ダブルボギーは出さないように前半は凌いだのですが、後半はスィングに微妙なズレが出て 5 ホールでダボ、残りの4ホールでパーとバーディという不甲斐ない結果でした。前半でもアプローチで引っ掛けるミスが数回あり、思うようにスコアメイクができていません。
  • スコア: 42 + 46 = 88
  • 30 パット (3パット無し, 最長 20 フィート)
  • ダボ: 5 (#10, #12, #13, #14, #17)
  • バーディー: 1 (#18)
良かった点としては、ティーショットでドローボールを打てるようになってきたことかと。3 番ホール、11 番ホールでは特に理想的な距離と曲げ具合が出せました。

ホール解説

ティーショットは 200-240 ヤード程度の、Par-5 は基本的に 3 打で届かせるのがスタンダードになる人向けです。7 番アイアンの有効距離が、140 ヤード。200 ヤードは直接狙う距離でなく、ロフトが18-21度くらいのクラブで近くに打って寄せワンを狙い、あわよくばグリーンに乗ればいい、といったレベルです。


Hole 1 (Par-5, 495 ヤード)

ティーショットは、210-220ヤード程度で左バンカー手前。そこから 160 ヤード程度のレイアップ (フェアウェー左側) で、110 ヤード前後のアプローチが残ります。基本的にカットを打てばよさそう。


残り 250 ヤードあたりの地点から。グリーンとの間にはブッシュがありますので、直線では狙わずに150ヤードのゼブラの方向へレイアップするのが鉄則。



1 番グリーンの右サイドにある窪みです。スパニッシュベイにはこうした落とし穴が数多くあります。



Hole 2 (Par-4, 300 ヤード)

long hitterはワンオンも狙えるかもしれない。フェアウェーバンカー手前、190 ヤード程度を打ち、アプローチに 105-115 ヤード程度の距離を残すようにする。右のバンカーを超えるには、210 ヤード程度のキャリーになります。


今回のラウンドでは右バンカーのちょうど目の前にティーショットを置けました。残り距離を 120 ヤードと読み、どうやら10ヤードは読み違えたようでした。丘の上からなんとかボギーをセーブ。この地点では、ヤーデージブックでは 105 ヤード、なぜ読み違えたのか謎?

Hole 3 (Par-4, 340 ヤード)

ドローボールが打てると便利なホール。210 ヤード打てばフェアウェーの際まで届き、残りが130ヤードも残らない程度になります。癖玉のフェードボールなら、4 つのバンカーの内の一番左(又はさらに左) を狙い、やはり210ヤードも打てば真正面にグリーンに向かって打てる。アプローチは、コースの傾斜から左へ引っ掛けたり、ドローになりやすい。


黄色ティーからの眺めです。4連バンカーの真ん中くらいから曲がるドローが理想。ストレートでも傾斜なりに左に曲がります。4 つ目のバンカーを超えるには、180 ヤードのキャリーが必要です。飛ぶ人はグリーン方向に向かって、寄せワンのバーディ狙いもありえます。



練習してきたドローを打ち、残り 96 ヤード。なぜかここから左にかなり引っ掛けてボギーにしてしまいました。こういう簡単なショットを打てなくなるのが、1 ヶ月ぶりのラウンド。

Hole 4 (Par-3, 176 ヤード)

グリーン右奥にマウンドがあり、ピンが左にあるときは、グリーン右側に外すと寄せにくいです。グリーン左側が安全。それか、単にショートした方が寄せやすい。


Hole 5 (Par-4, 411 ヤード)

グリーン手前は、false front (グリーンだけども、手前に転がり落ちてグリーンから溢れる) なので、しっかりキャリーで乗せないといけません。難しいグリーンです。

Hole 6 (Par-4, 390 ヤード)

左のフェアウェーバンカーめがけてティーショット、アプローチもグリーン左目を狙って、右へ転がすのが常套手段。


Hole 7 (Par-4, 412 ヤード)

グリーン中央で段ができていて、左が低く、右が高いです。


7 番グリーンの右側からの眺めです。グリーンの左側が低く、右側が高くなっています。こうしてみると、アプローチも結構ピンポイントのコントロールが求められるコースです。グリーンのどこかに乗せて 2 パットが意外とやりにくい。



Hole 8 (Par-3, 152 ヤード)

もっとも海沿いに位置するグリーンです。気のせいか湿気のためボールが若干飛びにくい感があります。


Hole 9 (Par-4, 367 ヤード)

右側が OB です。フェードボールで安全にフェアウェーにおいて、アプローチはグリーンセンターがベスト。


グリーンの左サイドからの眺めです。グリーンの左右がくびれており、グリーンに止めるのがけっこう大変です。


Hole 10 (Par-5, 477 ヤード)

短い Par-5。距離が出る人は、2 オンできます。


グリーンの形状が、7 番グリーンと同じく、左が低く、右が高いです。さらにこの段はグリーン奥に向かって傾斜しており、ちょっとでも大きく打つと奥のバンカーに入ります。ピンがグリーン左側のときは、左側からストレートかフェードを打つ必要があります。



Hole 11 (Par-4, 353 ヤード)

写真、ヤーデージブックよりもフェアウェーは広いです。フェアウェーウッドやハイブリッドでバンカー右側において、ショートアイアンのアプローチがセオリー。グリーンは、false front があるので、グリーンセンターまでしっかりキャリーするクラブで打つ必要があります。


Hole 12 (Par-4, 421 ヤード)

左フェアウェーバンカーの右あたりが狙い目。そこからロングアイアンなどのアプローチでグリーンを狙います。グリーン手前は谷になっているので、キャリーできそうにないときは、100 ヤード程度手前にレイアップするのがよいです。

Hole 13 (Par-3, 119 ヤード)

ピンが手前のときはグリーンセンターあたりが狙い目。バンカーに入れると、グリーンが小さく、傾斜もあるため止めにくい。短いながらもグリーンに乗せないととたんに難しくなるホールです。

Hole 14 (Par-5, 546 ヤード)

向かい風になることが多く、3 打が必要になる Par-5。3 打目は無理せずにフェアウェーバンカーの手前に置いておくくらいでいい感じ。グリーン自体は他のホールに比べて難しくないので、グリーン中央を狙ってゆけば 2 パットは楽です。

Hole 15 (Par-4, 372 ヤード)

ティーショットは、フェアウェーバンカーの左へ置く。バンカーをキャリーするには、220 ヤードで充分です。グリーン右側はすぐにハザードになるので注意。

Hole 16 (Par-3, 191 ヤード)

グリーン中央が、Ridge (丘) になっており、実質グリーンが 2 つに別れています。素直にピンデッドに、充分に大きめのクラブで打って行けばよいホールです。

Hole 17 (Par-4, 376 ヤード)

15番ホールと似た形ですが、グリーンの難しさが全然違います。15 番のようにグリーン周りにバンカーはありませんが、左に外すと傾斜が海に向かっているため、寄せるのがとても難しくなりボギーが確定します。グリーン右側は、15 番と同じくハザードなので右に外すのはもっと致命傷になります。ティーショットをできるだけフェアウェーバンカーの脇において、ショート〜ミドルアイアンでアプローチをしたいホールです。向かい風になることが多いホールです。


Hole 18 (Par-5, 524 ヤード)

最後は Par-5 です。ティーショットは右目へ(フェアウェーは見た目より広い)、2 打目は傾斜で左へ転がるのでフェアウェーの右半部を狙って残りが 100-120ヤード程度になるように運び、最後はピンデッドに狙います。グリーンは、Par-5 らしいめんどくさい傾斜があるので要注意です。


18 番グリーンを正面から見たところです。写真の右側が、2 打目をレイアップする地点になります。今回はなんとか 3 打目をピン左横 4 フィートにつけてバーディで締めくくりました。