Par-5というと、レギュラーティーでは、およそ470〜550ヤードくらいの距離をプレーすることになる。
どうやら多くの人々は、どうしてもプロのプレーが目に焼き付いているようで「Par-5を2打で届かせる」妄想にとりつかれているようだ。確かにYardage Bookなどには、「This is a REACHABLE Par-5....かくかくしかじか」と説明書きがあるが、それはスクラッチレベルの人々にしか当てはまらないと思えてならない。Reachableとは、2オンが可能な、という意味。2オンしなくても、グリーン近辺の安全なところまで運んで、寄せワン (up-and-down)でバーディを狙うことも含まれるかもしれない。
一般のアマチュア(ハンディキャップが2桁はあるグループ)が、プロのようにPar-5を2オンで狙って行くことはスコアメイクの観点から言えば、無謀でしょう。1度きりのささやかな成功にかけたいのなら話は別だが、平均的によいスコアで回り長期的な上達を目論むならば現実と理想の区別はつけなければならない。Par-5を2オンが高い頻度できるならば(「狙う」と言う事ができるならば)、もっと短いPar-4, 400ヤードもないPar-4においては容易く2オンできないといけないからだ。が、現実は、そうではない。400ヤードのPar-4で確実に(70-80%以上の確率で)パーがとれますか?
Par-4で2オンできなくて、何故に突然Par-5で2オンが可能になるのか。。。
100歩譲って, ここに(技術の進歩のおかげで)ドライバーで芯を食って260ヤード(ランとキャリー), 3-woodで240ヤードを打てるプレーヤがいるとしましょう。但しハンディキャップは12-20くらい。例えば芯を食うショットの確率をドライバーで20%, 3-woodで25%としましょう。単純計算で、2回連続で芯を食うショットができる(直線距離で500ヤードが打てる)のは、0.20 x 0.25 = 0.050, 5.0%でしかありません。こんな低い確率で2オンを狙うことが、果たして妥当な「戦略」と言えるのかどうか。さしずめ力んでボールを曲げ、無駄にストロークを浪費することになりかねません。
こうした理由で、Par-5はかなり技量が向上しない限り、3回のフルショットでグリーンに乗せることの方が、スコアをよくするためにはよいと考えます。また、500ヤードもないPar-5で3回で到達する計画をたてるなら、2打目でフェアウェーウッドを手にする必要はないでしょう。ゴルフ場では、ほぼ自動的にPar-5の2打目でスプーンを手にする光景がみられます(残り距離だけでクラブを選ぶのが果たして最適の方法なのか?)。が、2打目で下手に稼ごうと思わず、意外と5番や6番のアイアンで軽ーく打っていっても、3打目のアプローチは90-120ヤード程度しか残らないことがおわかりいただけるでしょう。
「届く距離」と「乗せられる距離」が等しくないことを十分に認識した上で、ゲームプランは立てられなくてはならない。
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