スィングと飛距離



「もうちょっとドライバーで、20-30 ヤードも距離が伸びた方がいいんでないのか?」

とよく言われます。確かに、20 ヤード伸びれば、4 番アイアンで打っていたアプローチを 6 番アイアンで打てるでしょうから、よりグリーンに乗りやすくなり、ゴルフが楽になるでしょう。

飛距離を欲しくないというのは嘘になりますし、いずれはどのコースも青ティーでプレーして回りたい。そのためには、ティーショットの平均距離が 240 ヤードは必要になります。平均なので、飛べば 260、悪くても 220 ヤードな感じですよね。

今は、調子のいい日にかなり甘く見積もって 220 ヤードですから、20 ヤード伸びればちょっとは可能性があります。

220 ヤードというのはつまり、400 ヤードのホールを単純にドライバーで打っていこうと思ったら、アプローチは 180 ヤードあたりのフェアウェーから打てれば 100 点満点だなと思っています。

しかしながら、いたずらに飛距離を伸ばそうと無理をすると、逆にスィングを壊して飛距離は落ちるし、スコアメイクどころではなくなるでしょう。結局、力以上の距離を求めるといい結果が得られることはないでしょうし、どうしても運動神経、如何に上手に自分の体を使えるかにかかってきますから、単に飛距離を伸ばせといわれても無理なものは無理であります。

実際、2015 年の暮れ頃、スィングスピードを測る機械 (Swing Speed Radar) を購入してみました。とにかく速く振ることだけして、計測上は、110 MPHを超えるスピードを計測できたりしましたが、結局肝心のボールに当たらず、結果的にスィングを壊しただけで、得たものはありません。(その後、スィングを0から教わって、完全に再構築するまで 1 年以上かかりました)

ただ、劇的ではないにせよ、飛距離を伸ばす方法はあると思います。

今目標として取り組んでいるのは、クラブの芯で捉えて打つことです。

今の体力や道具でも、芯でボールを捉えられればドライバーで、240 ヤードは飛びます。「飛ぶことがある」といった方が正しい確率ではあります。

6 番アイアンなら、150 ヤードを打てることもあります。が、これも会心の一撃なので、150 ヤードのピンを狙うときは、5 番アイアンで軽打した方がよい場合が多い。ピンまで 155 ヤード、ピンがグリーンの真ん中に立ってるといった場合は、ほぼ 5 番アイアンで打っています。

芯で捉えて打ち、150 ヤードを打てる機会が多くなれば、その時には 6 番の平均飛距離が 150 ヤード、最大で 160 ヤード打つことができるようになるかもしれません。今でも稀に、158 ヤード程度飛ぶことはあります。が、全く期待はできません。今はちょっと打ちミスをすると、135 ヤードとか、7 番アイアンと大して変わらん飛距離になることが少なくありません。

芯で打てれば、平均飛距離が伸び、結果として「飛距離が伸びた」という結果に導いていきたいものです。

そのためにも今年は、練習ではマッスルバックアイアンと、パーシモンドライバーで打っています。

あと、どうしてもグリップに力が入ったりして、前腕の筋肉が強張ったままスィングをする癖がありますから、ちょうどよい緩さのグリップで握れるようにしたい。筋肉は、力が入っていないリラックスした状態に、最も速く動けます。

パッティングも同じく、ゆるく握ってストロークすると、インパクト時に引っ掛けたり、押し出したりと、クラブフェースの向きが不本意にずれることが少なくなってきました。

今の結論として、クラブの芯で打つことが、飛距離アップの近道だと思いっています。


2018 年の初打ち @Spyglass Hill


(1 番ホール)

今年の初打ちは Spyglass Hill でした。昨年末から、2 週間以上あいてしまったのでいいスコアは期待していなかったのですが、なんとか 90 は打たないで回れました。
  • スコア: 44 + 41 = 85
  • パット数: 13 + 15 = 28 (1 パット 10 回、3 パット 2 回)
  • GIRs = 0 + 4 = 4 (#12, #15, #17, #18)
  • TSIP = 3 + 6 = 9 (少なすぎる)
  • PMD = 84.5 フィート
  • Scramble = 3 / 14 (#6, #7, #9)
  • DBW = 2 (#1, #2)

今年の目標は、DBW を 1 にする。3 パットを 1 にするですが、どちらも 2 づつやらかしてしまいました。加えて今日は、最初の 6 ホールぐらいはスィングが悪く、明らかにウォームアップ中とは別なスィングをしていました。やはり緊張をしていたのか、理由はよくわかりませんが、スィング中にバランスを崩していたように感じました。

7 ホール目から、スタンス幅を2-3インチくらい広くとるようにすると、体を捻ったときにバランスが崩れない感じが出てきてしっくりし、じょじょによくなってはきました。

それでも、3 番ホール以降はチッピングでがんばって、ボギーは多かったですが、ダブルボギーより悪いスコアは全く打ちませんでした。やはり、ダボを打たないように、TSIP が NG だったとき (木の後ろにティーショットを打つとか) は、無理をしないようにするだけで、びっくりする大叩きが防げそうです。

1 パットは 10 回、PMD 84.5 フィート。パット数は 28 でしたが、あんまりパット自体は良かった気がしません。後半は 5-7 フィートくらいのパーやバーディのチャンスを 3 回外しましたし、3 パットも 2 回。1 パットになったのは、全部だいたい 2-3 フィートのまっすぐなのばかりでした。そういう意味でチッピングがよかったですね。

あと、ドライバーで特に、バックスィング中にグリップが崩れずという点も指摘してもらえて、かなりクリティカルな問題を発見できたと思います。特にインサイドに引きすぎたときに起こるようです。ちゃんと正しい方向に始動できると、右の手のひらと、左の親指がくっついたままなのですが、ミスるときはこれがトップなどで外れているんですね。

悪い点ばかりはたくさんでてくるので、良い点も。

前回くらいから、ティーショットでドライバー vs 3-wood の判断、使い分けをするようにしてきました。今回は短いホールや、狭いホールは 3-wood にしました。3-wood だと、ドローボールを意図的に打てたり、球のコントロールがしやすい。なぜかドライバーになると途端にフェードボールばかりになります。

Spyglass Hill は長いホールも多いですが、Par-5 はどれも 3-wood で打ったのでよさそうです。

先月のラウンドでは、15、16 番ホールで戦略的&マナーの点で大変な失態をしたので、(両ホールともボギーでしたが) 目論見通りのプレーができました。クラブは投げませんでしたし、15番ホールはピンを無視して、グリーンセンターへオン。40 フィートのパットになり、3 パットになってしまいましたが、このホールはこれでいいのだと思います。16 番はドライバーをカットしすぎて、前回と同じような位置に。前回は、そこから 2 番ハイブリッドで打って、OB にしました。ここを 130 ヤード程度のレイアップにとどめ、そこから ボギーで収められました。

Spyglass Hill は、僕の飛距離では、まだまだ白ティーからしかプレーできませんが、いずれは青ティーでプレーできるようになりたいものです。表示距離は、6100 ヤードほどですが、実質は 300 ヤードくらい長くなり、6400 ヤード超のコースになります。同じように考えると、青ティーは 6900 ヤードほどですので、実質 7200 ヤード。Par-4 は、500 ヤード近くプレーするホールが 4 つくらいはあり、さらにこの猫の額のようなグリーンなので、超難度。いつかは攻略できるようになりたい。


ちなみに今日のプレーは、カート込み、$75分のギフト券(オンラインでも使用可) がついて、$195 (通常 $395)。コースの状態も最高によく、ラフは雨の影響でかなり伸びており、信じられないほどお得でした。ラフに入れると、何度かlost ballになりかけました。ただ、グリーンが普段の 70% 程度の速さで、短いパットをよくショートしました。この遅いグリーンのおかげで、チッピングがとても易しかったので文句は言えないのでありますが。。。

2019 年には、Pebble Beach で US Open (全米オープン) が開催されます。すでに、"US Open Shop" なるものが、Pebble Beach 前に設置されており、グッズがすでに購入可能です。オンラインストアもあります。








(18 番ホールのグリーン: 2017 年 12 月に撮影)

適当にとりあえず打つレイアップは大叩きに繋がる

新年最初の投稿はコースマネージメントから始めたいと思います。

今年の目標はパーやバーディーをとるよりも、ダブルボギー以上の大叩き (DBW, Double Bogey or Worse) を減らすことです。2016 は、DBW はラウンド平均で 3.0 個、 2017 年は 2.2 個でした。これを平均 1.0 以下にしてゆきたいです。

スィングのミスはさけられないので、ミスした後にいかにダブルボギーにしないかのコースマネージメントが大事。特に、ティーショットをミスる(グリーンが狙えないバンカーに入れる、林に打ち込む等) と、4 割くらいは DBW になっているからです。

(参考)
守りのゴルフ (4) - ティーショットの良し悪し (TSIP) が及ぼす酷い結果https://breaking70.blogspot.com/2017/11/4-tsip.html
  • Par-4 で、TSIP NG だと DBW 約 9 倍 (4.29 % > 38.10%)
  • Par-5 で、TSIP NG だと DBW 約 5 倍 (7.41 % > 35.71 %)

先日、Poppy Hills (https://poppyhillsgolf.com/) をプレーしたのですが、7 番ホール (旧 16 番ホール) の難しい Par-4 のホールで適当なレイアップから、ケアレスにダブルボギーにしてしまいました。

7 番ホールは、400 ヤード程度の長いホールです。ティーショットは 30 フィート打ち上げており、グリーン手前は false front + 窪地になっていて、実質は 420 ヤードくらいしっかり打ってやっとグリーンに乗ります。

ティーショットはフェアウェー左の平らなところ (赤い点線内) に置いて、200 ヤード前後のアプローチを打って行く感じになるのですが、この日は右にちょっとまがりすぎ、バンカーに入ってしまいました (下図)。バンカーに入ること自体は想定の範囲内です。





バンカーの中のボールから、旗までは 185 ヤードありました。状況としては:

  • グリーンエッジにのるまでは、キャリーで 180 ヤード必要。
  • ちょっとでもショートすると、手前のバンカーか、上り坂で 50 ヤード手前まで転がり返る。
  • バンカーのアゴも、2 番ハイブリッドで打つには高いので実質超難度なショット。
なので、アイアンでとりあえず前に打ってレイアップしておいて、3 打でグリーンに乗せて、2 パットのボギーでいいと判断しまいした。

が、このアイアンで「とりあえず前」に打ってレイアップおいてが大叩きにつながりました。



とりあえず、アゴは余裕で超えて、残りが 100 ヤードより短いところに持っていけば良いと思い、「とりあえず 8 番アイアン」を選んで、「とりあえず前」に打ちました。結果は、グリーン中心まで、55 ヤード、登りを考慮すると、65 ヤード必要でした。



54 度のウェッジの軽打で、簡単なショットかと思ったら、左足+爪先下がりな斜面のディポットにボールが止まっていました。要はこの地点にレイアップするのは、大きな間違いだったのがよくわかりました。このホール自体、グリーン 100 ヤード手前は斜面地帯になっており、フェアウェーでもクリーンにボールを打つのは難しい。結局 1 回でグリーンに乗らないで、4 オン 2 パットの 6 になってしまいました。強いて言えば、ウェッジでなく、3 番ウッドで 50 ヤード転がした方がまだボギーの可能性があったかもしれません。



やはり正解は、PW か 9番アイアンでフルスィングができる 105 - 120 ヤードの平らな地点にきっちりレイアップする方法だったかもしれません。



そうすると、2 打目は 80 ヤード程度を打つのが正しい。2017 年の統計値からも、55 ヤードからよりも、100 - 120 ヤードからのショットの方が、1 パットの確率は高い。自分の感覚でも、

  1. 打ち上げ + uneven なライからの 55 ヤード
  2. 平らなライからの 110 ヤード

だと後者の方が、10 倍簡単と思います。

この日の Poppy Hills のラウンド自体は、38 + 43 = 81, 35 パット (3 パット 1 回), 8 GIRs、Poppy Hills で 80 前半のスコアは初めてのことなのでとてもよい出来ではありました。自分のコース•ハンディキャップが 9、コースのパーが 71 なので 1 オーバーです。

後半にスクランブルが 0%だったのが痛いのですが、それよりもこの 7 番ホールのケアレスミスが後悔されます。