Par-4ホールで1オン達成

初めてPar-4ホール (320ヤード) をドライバーで1オンしました。

この日は快晴で、クラブ1番手分くらいの追い風が吹いている条件で、クラブの芯で打てて完璧でした。全くの運と偶然が重なった結果ですが、(一応) 狙ってグリーンに乗ったので、ホールインワンよりも嬉しいですね。

Google Earthで計測したら飛距離は約296ヤードでした。僕のドライバーは超真っ芯でとらえられて250ヤードが目安で、1ラウンドで1回出ればよい方です。追い風にのせるために、高めに打ち出し角度で打ち、落下地点の傾斜を利用して上手くグリーンまで転がったのだと推測されます。




グリーンに乗っているところの写真:



ドライバーは相変わらず Titleist 975D (体積 260cc、シャフト長さ44インチ、Rフレックス) を使っています。他のドライバーに変える気がなかなかしません。見た目の形といい、シンプルな刻印といい、無駄なごてごてした凹凸もなくすっきりした表面形状など、まさに名器です。ボールは5ラウンド以上は使い古したPro V1でした。新品ボールに交換していたら、もう5ヤードは飛んだかもですね。



幸いにも旗がグリーンの前側にあり、ホールまでは歩測で13歩、32.5フィート。自分の標準ストロークの「W-Wストローク」で丁度打てる距離で、1フィートほど外ずれたものの、いままで一番楽にバーディーをとれました。

やはりロングゲームの良し悪しがスコアに大きく影響します。

書籍 “Every shot counts” および、データ解析から得た現時点でのスコアを縮める方法

ロングゲームが重要

安定してよいスコアを出すには、グリーンにレギュレーション通りにボールを乗せられるように、アイアンショットの精度を上げることが必要不可欠。プロのようにピンに絡む必要は全くないが、グリーンのどこかに乗る、またはグリーンのカラーに乗る確率を高めなくてはならない。つまり、ロングゲームの力がものをいう。

そのためには、ボールを打ち易く、かつグリーンにできるだけ近くティーショットを打つことが前提条件になる。ティーショットをミスした場合は、グリーンから遠かったり、ライが悪かったり、グリーンを狙う難易度があがってします。ティーショットでOBや池、林に頻繁に打ち込むことが多いプレーヤーは、いくらショートゲームやパッティングが上手でもスコアにならない。ティーショットは、次のアイアンショットのためのレイアップ(刻み) である。ティーショットは、次打がやさしく打てる場所にぶっ飛ばすのが大事だ。

グリーンに乗ったら、2パットであがることを考える。30フィート (10ヤード)以上ホールから離れている場合は、3パットもやむを得ない。PGAプロでも、30フィートの距離では3パットは珍しくない。

ショートゲームも勿論大事なのだが、パットがぼこぼこ入るときとか、アプローチが面白いようにホールに寄るときというのは、何かしら運が作用し、ロングゲームの下手さ (OB, ロストボール, 林の打ち込み) を毎ラウンドカバーするには期待できない。やはり「安定して」(毎ラウンド) よいスコアを出すには、ロングゲームでほどほどに上手くボールを打てることが不可欠であるというのが今の結論である (もう少し早く気がつくべきだった)。ボールは飛べば最高だが、曲がりが少ないボールが打てることが重要だと思う。ボールは曲がらなければ、その分飛距離もでる。飛距離自体は、運動神経や筋力、体格に大きく左右されてしまうから、同伴者と飛ばしを競い合っても意味は無い。レギュラーティーのプレーでは、平均して220ヤードも飛べば十分だろうし、2打で届かないPar-4ホールはほとんどないはずであるし、追い風の場合などは短いPar-5を2オンさせることも可能である。

余談ながら、「2オンできる」と思ったら、積極的に狙うべきである。仮にグリーンにのらなくても、グリーン周りに届くだけでも、バーディーでスコアを稼げるチャンスがぐっとあがる。統計的には、フルショットの距離にレイアップ(刻む)するよりも、グリーンに近い程スコアはよくなる。


ショートゲームもデジタルに行う

ショートゲームは、ロングゲームと同じく、(1) どのクラブで、(2) どんな打ち方をすると、(3) 何ヤード空中をキャリーして、(4) 何ヤード転がるか、を把握できていると、クラブや打ち方の選択に迷いが生じにくいし、成功率が高い。

ロングゲームでは、「5番アイアンのフルショットは170ヤード飛んで、落下地点近くに止まる」とか、「58°のサンドウェッジのフルショットは85ヤード飛ぶ」などとちょっとゴルフをしている人ならバッグに入っているクラブのフルショットの距離は把握しているはずである。

グリーン周りで使うショートゲームでも、
「サンドウェッジのハーフショットでは、平均して35ヤードキャリーして、10ヤード転がる」
「7番アイアンのチップショットは、3ヤード飛んで、20ヤード転がる」
などの自分の特性を把握していれば、ショートゲームで極端にダフったり、トップしたり、極端にショートやオーバーするなどのミスが減るはずである。なぜなら、ダフるやショートなどといったミスは、打つ技量よりも「このクラブで本当に届くのか?」「飛びすぎる気がするからちょっと緩めて打とう」などと、自分が選んだクラブと打ち方にコミットできていないことに起因する。また、自分の思った通りに打ったつもりでも、距離が全然おかしいのはそもそも、自分の「特性」を把握していないからでもある。

故に、ショートゲームでも、(1) どのクラブで、(2) どんな打ち方をすると、(3) 何ヤード空中をキャリーして、(4) 何ヤード転がるかを知っておくだけでスコアがよくなるはずである。


### 追記 ###
「スコアを縮める」ことと「クラブの試合や、週末のコンペで勝つ」ことは違う全く意味です。

スコアを縮めるのはあくまでも、自分のハンディキャップを縮めて、1打でもよいスコアでプレーすること。そのためには、パターやショートゲームの調子に左右されずに、平均的によいスコアを出さなくてはなりません。パターの調子が最高によいときだけ、100が切れる、90が切れる、80が切れるといった運に頼るのではありません。少々3パットが目立つとか、アプローチが寄りにくい日でも、90後半、80後半、70後半の数字を出すようにするというのが「スコアを縮める」意味です。そのためには、ティーショットである程度飛距離を稼いで、アイアンショットがグリーンまたはカラーに乗る回数が増えなければなりません。つまりロングゲームの上達が不可欠です。


試合やコンペで勝つには、上記ロングゲームの土台の上に成り立つものです。ここで初めて、パターの上手さと調子の良さが効いてきます。やはり試合やコンペで勝つときは、パターがよく入る。「パッティング・コンテスト」に参加できるかどうかが、優勝に依存する。このパッティング・コンテストに参加するには、いいティーショットと切れのあるアイアンショットを打っているのが参加条件。単にパターがよいから、スコアがよくて勝てるのではなく、よいパッティングをするために、よいロングゲーム力が不可欠なのである。Tiger Woodsがプロ通算の勝率が25%以上 (4試合に1回以上優勝する) なのは、パターが異様に上手い (勿論平均よりは遥かに卓越している) のではなく、切れのあるアイアンショットで、ピンに絡むチャンスを多く作るからである。


よって、以前のデータ解析ででた結論とは真逆だが、スコアを縮めるには、時間はかかるがロングゲーム力を磨くのが条件だと思うようになった。パターについては、1パットが増えれば申し分ないが、今のレベルでは、32~34パットで80を切れるようにするロングゲーム力が必要だと思う。