ドライバーの長さは短い方が良い - 44.5, 43.5 インチを試す


 いつもティーショット、特にドライバーがいつも酷い。練習場ではわりとちゃんと打てているつもりでも、ラウンド中に 2-4 回はロストボールになるような酷いボールがでることが多い。おそらく「わりと」打てている確率が実は 70% 程度 (7 / 10 球) で、4 / 14 ホールの酷いミスは統計通りの結果なのしれない。どれくらい悪いかというと、フェアウェーを外したどころではなく、致命傷や即死。水にはまったり、OB したり、パンチアウトしても残りが 150 ヤードを超えるような外し方をする。その結果、ダボを量産することになる。


スィングの技術がその程度の精度であるのが根本の原因なのですが、この際にドライバー自体も見直すことにしました。


途中経過はいろいろありましたが、まとめるとドライバーのシャフトを 2 インチ短くして、スィングウェイトが軽くなった分を重りで調整。43.5 インチでプレーすることにしました。


要点としましては:

  • 変更前のドライバー
    • 総重量 325g
    • 長さ 45.5 インチ
    • スィングウェイトが D9 (または E0) 
    • 長い上に重い! D9 は重すぎる。
  • スペアのシャフトを使って、43.5 と 44.5 インチのシャフトを作る。方向性と smash factor はよくなり、飛距離も変わらない。スィングスピードは 1-2 MPH 下がる傾向あり。
  • 43.5 と 44.5 インチでもパフォーマンス的に大きな違いがみられなかった、どちらも 45.5 と比べて全然打ちやすい。
  • 0.5 インチ短くすると、スィングウェイトが 3 ポイント下がる。
    • スィングウェイトを 1 ポイント追加するには、2g の重りをヘッドに追加する。
    • 鉛 (0.5’’ x 2’’=2g) や、ヘッド専用の重りで調整。
  • コース上で、27 ホール 43.5 インチのドライバーでプレーしたところ:
    • 飛距離は以前のドライバーでよい当たりをしたときと変わらなかったか寧ろより飛んでいた。
    • 左右に外してもラフに止まる程度の軽いミスで済んだ。


シャフトを 2 インチ短くして 43.5 インチにしても飛距離は変わらず (むしろよく飛ぶ)、当たったときの音もよくて、Smash Factor も 1.5 近く出て、方向性がいいのであれば、43.5 インチを使うのが正しい。最大飛距離や、最大のヘッドスピードでは 45.5 インチの方が大きくなります。平均飛距離では、43.5 (や44.5) インチの方が断然よくなりそうです。




経過と動機


2019 年からスコアという点で、全く改善していない。それどころか、むしろ悪化している。ハンディキャップ•インデックス近頃は 10 近くになるし、グロススコアの点でも、85 を超えることもしばしば、80 を切る割合も 10% 以下であるし、下手くそになってきている。ハンディキャップなりにプレーできる回数がほぼ皆無である。


スィング自体は距離も伸びてよくなってきたと思うのであるが、一貫して安定したスィングをする技術がないのも問題です。


今に始まったことではないのだが、2020, 2021 年の一つの問題は、ダブルボギーやペナルティーの多さである。1 ラウンドで平均 2.73 回/ラウンドのダブルボギーがあり、失球などによるペナルティーは、1.14 回/ラウンドある。毎ラウンド、なんらかのペナルティーがあり、ボールは無くなるし、3 回はダボがある。6 ホールでダボ、という日も何回かあったと記憶していて、大体の原因がティーショットのミスによるものだった。


感覚的にスィング自体はよくなってきたなぁという理由としては、平均パーオン回数を示す GIR (Green In Regulation) が平均 7.64 グリーン/ラウンドになる点だと思う。1 ラウンドに 9 ホール (50%) でグリーンを捉えていることも少なくない。


ただその一方で、ティーショットのミスによる大怪我が多すぎるというのが特徴ではないかと思う。


ティーショットのミスは、軽いミスでなく、「即死」「致命傷」に近い。


典型的ななのは:

  • OB → 打ち直しでパーにしても結果ダブルボギー
  • 赤杭などに打ち込みロストボール → Par-4 では、第 3 打目をラフの中から 200 ヤード超のアングルの悪い地点から打たなければならず、実質そこから 4 打で上がるのがせいぜいになる。6 や 7 が普通、5 なら奇跡。


大体がドライバーのミスになるわけですが、それでも場外にならず、とりあえずラフの端っこくらいで止まる程度の曲がりに抑えておけば、ボギーをセーブできる確率がとても高くなる。以前は 3-wood を使うことも多かったのですが、よりグリーンに近い方が 2 打目が楽だから、という理由でこの数年はドライバーを振ることも多くなってきたと思います。




ドライバーのシャフトが長すぎて結果が安定しない


ドライバーをもっと楽に打てないか調べた結果、シャフトの長さを短くするのが有効ではないかと考えました。



参考 (シャフト短縮の動機)



実例では 44 インチ (1 インチ短縮) が多く、自分も 1 インチ、2 インチ短縮したものを作って比べることにしました。ちょうど Callaway のヘッドに合うアダプターがついた予備のシャフトが 2 つあったので、それぞれ 43.5 インチ (-2.0’’)、44.5 インチ (-1.0’’) になるように切ってみた

  • 43.5 インチ: Fujikura, Speeder R-flex 60g 
  • 44.5 インチ: Project X, Hzrdus Yellow, S-flex, 70g

↓ は 43.5, 44.4, 45.5 インチを並べた様子。ヘッドはバラバラですが、1 インチ短くなるだけでかなり別のクラブです。



最近のドライバーは、標準的な長さが 45.50 インチくらいあります。最新の Callaway Epic だと標準 (off the rack) で 45.75 インチです。


マーケティング戦略として、シャフトが長ければ、ヘッドスピードが上がり、それに応じてボールスピードも上がるので、飛距離が出るという触れ込みが原因だ。物理法則的には正しい。ただ、道具を使うのが人間である限り、再現性という点と、スィングのテクニックという点で、安定してボールスピードが上がるのは通常のプレーヤーには無理があるのではないか? 運動神経に優れているか、毎日練習すればできるかもしれない。


自分の道具のスペックを軽くしらべたところ:

  • 長さ: 45.5 インチ
  • 重量: 325g
  • スィングウェイト: D9

となっていた。そもそもスィングウェイトが D9 (ほぼ E0 近い) というのがドライバーが安定しない理由の一つだったかもしれない。


一般に、シャフトが 0.5’’ 短くなると、スィングウェイト (SW) が 3 ポイント下がる。すなわち、もし元々が D3 だったら、D0 になる。1'' 短くなると、-6 ポイント、2’’ では、-12 ポイントになるので振った感覚ではかなり軽くなる。


それで、2 g の重りをヘッドにつけると、1 ポイントウェイトを増やせられるので、6 ポイント追加するには、+12g の重りを、12 ポイントでは、+24 g もの重さを追加することになる。24 g だとかなり重くなるので、10-12g 程度の重さを足すことから始めて様子をみました。


もともと D9 の重すぎるクラブが、2 インチのカットによって 24 g  重りを追加して D9 に戻す意味はない。


 -12 ポイント (D9 → C6) → 12 g 重りを追加して +6 ポイント (C6 → D3) となるので、やはり 10-12g 程度が妥当そう。


ヘッドは共通して Rogue Sub Zero を使い、専用の重りと鉛で調整しました。細かい話、シャフトを短くした直後は重りセットが届いてなく、2 インチの長さに切った鉛テープを貼り、結果として 5 - 6 枚くらい貼った状態がスィングしやすかった。やはり 10-12 g の重さ追加に相当。





実際に打った結果として

  • 45.5 インチドライバーは、確かに最もボールスピードが出るし、最大飛距離がでる。
  • 短いドライバー (43.5, 44.5 どちらも)、そこそこいいあたりをした距離は 45.5 と変わらない。
  • smash factor がめちゃくちゃよくなる。1.49, 1.48 が出る。1.50 が最大値 (物理的 USGA の限界)。
  • ヘッドスピードは、1-2 MPH は遅くなるが、Smash Factor がよいのでボールスピードはさほど変わりにくい。
  • 狙ったターゲットラインに飛びやすいし、ブレが少ない。たまたま測った上では、45.5 が dispersion が一番小さい (tight) だったのだが、狙ったターゲットライン上に飛んだのは、43.5 インチがベスト。45.5 は常に右に押し出している感じがしたし、思った地点に飛ばず曲がっている感じがした。



計測上での、dispersion は、45.5'' が実は一番小さいように見えるのだが、狙った方向とは右にバイアスしてずれている。44.5、43.5 の方が狙った地点に飛びました。





45.5 インチの結果。最大距離、ボールスピードは一番大きいのですが、20 球くらい打った感じではやはり一番不安定感あり。この日は、練習場で、好天候ということもあり、比較的よい結果になったと思う (が、コースではそううまくはいかない)。




43.5 インチの結果。ボールスピードは平均的に 2-3 MPH 落ちるかも。最大値では 1 MPH の差、ヘッドスピードは 2 MPH 程度の差でした。やはり Smash factor が 1.48, 1.49 (まれに 1.5) 出るのが要因と思います。このスクリーンショットでは、平均的に 45.5 がかなりよくなってしまっていますが💦、43.5 の方が思い切ってスィングしていけます。慣れてくるともっとよくなりそうな感触です。当たった時の音もよいし、毎回同じような打球音が安定してします。




コースでテスト



実際にコースで、43.5 インチにして持っていって 1.5 ラウンドして使ってみた感じでは

  • フェアウェーをほぼ外さない。悪くてもラフに収まる。
  • そこそこよいあたりをしたときでも、45.5 インチの最大飛距離と同じく飛ぶ。
  • よい音を立てて飛ぶ回数が多い。
  • ティーショットの失敗によるペナルティーや、ダブルボギーはゼロだった。
  • ヘッド
    • Callaway, Rogue Sub Zero
    • 19g (フェース側) + 11g + 2g 鉛 (D5, 328g)
    • Fujikura Speeder, 65g, R-flex

スィングウェイトの推定方法は、ラウンド後に会得したので D5 とは特に知らずにプレーしています。「ちょっと重いかなぁ」という感じで振っていました。


テストの結果を踏まえて、45.5 インチドライバーに使っていた、HZRDS Yellow (65g, S-flex) を、43.5 インチになるように 2 インチカットするようにしました。1.5 インチカットから始めて様子をみようかとは思いましたが、43.5 でも、44.0 インチでも最大飛距離には対して差はないだろうし、それだったら強振しやすい 43.5 インチにした。



最終的に、フェース側に 19 g、反対側に 7 g、トゥ側に 2 g 追加することで落ち着きました。トゥ側の 2 g は重りを 9 g にするとかでも特に変わりはないかとは思いますが、ヘッドの回転率が抑えられてよいかなという気休めで貼っています。クラブの重さは 329g、スィングウェイト D4 になりました。




これで、ティーショットのミスによる即死や致命傷を減らすことができるのか検証を続けたいと思います。スィングをした感じでは 5-wood, 7-wood を振っているような感触です。



さらにテストも結果良好


かなり久しぶりに Poppy Hills に行き、さら にコース上でテストをしました。5 つある Par-3 以外は全てドライバーで打ちました。13 ホールでフェアウェーを外したのは 1 回だけ (隣のホールのフェアウェーへプル)、12 回はリーズナブルにグリーンへ向かって打てる状況になり、当然ロストボールはなく、ゴルフを初めて以来最高のティーショットを打てたと思います。




体感の飛距離では、アプローチに 1-2 番手は短いクラブを使えたので、以前よりもよく飛んでいました。12 ホールでは狙った場所に大体打てましたし、やや曲がっても曲がり幅が小さく、フェアウェー (そもそもラフがほとんどないのではあるが) で、グリーンへのアングルが良い地点にティーショットを運べました。残り距離から推定するところ、だいたい 220-270 ヤード (平均的に 235 ヤードくらい) 飛んでいたようです。



ラウンド自体の結果は、 GIRs が 10 なのに、41 パットと合計スコアのちょうど半分をパットにしまったというなんとも歯痒いスコアでした。40 パットを超えるのはここ 10 年以上はなかったはずなのですが、3 パットが 6 回。アイアンを左にプル、プルドローも多く文字通りもったえなかった。



43.5 インチシャフトでプレーするのが最良であることは確信に変わりました。

理想的なドライバーの飛距離は 9 番アイアンの飛距離の 1.93 倍が目安か



かなり以前に「ドライバーの飛距離 (ラン+キャリー) は、9 番アイアンの飛距離の 2 倍ぐらいが目安になる」とことを誰かからか聞いたか、何かで読んだことがあります。

ということをふと思い出し、断片的な情報を集めて実際にどのような関連があるのかまとめてみました。まとめた表が下のようになります。

Player

Driver Distance [yds]

9-Iron Distance [yds]

Driver/9-Iron ratio [yds/yds]

9-Iron loft [deg]

Tiger Woods

295

150

1.97

45

Justin Thomas

300

160

1.88

43

Rory Mcilroy

326

163

2.00

42

Dustin Johnson

312

172

1.81

43

Matthew Wolff

310

170

1.82

42

Ben Hogan (1948)

265

115

2.30

48

Bryson Dechambeau

325

175

1.86

37

Seve Ballesteros

280

142

1.97


Retief Goosen

284

153

1.86


PGA Average

289

148

1.95


Driver Swing Speed 80MPH (35 m/s)

206

106

1.94


Driver Swing Speed 90MPH

(40 m/s)

232

119

1.95


Driver Swing Speed 100MPH (45 m/s)

258

132

1.95


Average

283

147

1.93



結局のところ、飛距離 (stock yardage) が公開されているのは有名選手が多いのでありますが、TrackMan は一般ゴルファーのスィングスピードと飛距離のデータも公開してあったので、80MPH (35 m/s), 90MPH (40 m/s), 100MPH (45 m/s)のデータもつけています。

単純な平均値で比べると、ドライバーの飛距離は 9 番アイアンの飛距離の約 1.93 倍となりました。

ただ注意点として、9 番アイアンといえども皆ロフトがかなり異なります。今の一般的なロフトでいえば 41-43 度くらいでしょうか。Dechambeau の道具設定はかなり特殊? であるので、アイアンのロフトはかなり立っています。37 度というと 7~8 番アイアンくらいのロフトになるため、彼のスィングスピードを考慮してもかなり 9 番アイアンは飛びます。8 番で 200-220 ヤードの Par-3 を打ってくることもしばしばみます。また、Ben Hogan の場合は、アイアンのロフトがいまとは全く異なるため、9 番よりも 8 番アイアンを使ったほうが比較として適切かもしれません。Dechambeau の場合は、PW (42度、160ヤード) を使うと比率が 2.03 となりました。DJ も同じく PW (46度、158ヤード) で計算すると 1.97 です。


別な推定方法として、私もよく観る TXG (Tour Experience Golf) チャンネルでは、ヘッドスピード の 2.7 倍がドライバーの*最適*飛距離であると紹介されていました。2:02 のところになります。



https://youtu.be/IlFpLZgFov8?t=120
“What driver loft should you use?”
[Optimized Driver Distance] = [Clubhead Speed] x 2.7



100 MPH でスィングできれば、270 ヤード飛ばせられる可能性が出てくる。

いまの自分の 9 番アイアンの飛距離は 130 ヤードになるので、130 x 1.93 = 251 ヤード

ドライバーの平均的なヘッドスピードが 92 MPH 前後なので、92 x 2.7 = 248 ヤード



ちゃんと当たって (smash factor が 1.47 以上)、道具が最適化されていれば 250 ヤードは飛んでくれそうというになる。

現実には、230 ヤード程度でよいので、アプローチがやさしく打てる場所にティーショットを運べるようになりたい。



余談

TrackMan のデータからすると、9番で 130 ヤード飛ぶのであれば、ドライバーのスピードが 100 MPH 弱になる。そうすると、ドライバーの打ち方がやはり悪いのか、それとも実際コースで打つ時は 9 番アイアンがやはり短くて 120 ヤードちょっとしか飛んでいないのか、理由は両方かもしれない。練習場で Launch Monitor と、レーザーで測った場合ではどちらも 130-135 ヤードの目標物に落下している。コースでは何故かユルくスィングしてしまっている可能性もある。



参照

14年以上使ったハイブリッドを交換する: Cleveland Halo → Ben Hogan VKTR+

 


長らく使っていたハイブリッドをついに交換しました。確か 2007 年ごろに購入したものです。
  • Cleveland HALO 
  • 19 度 (2番)
  • スチールシャフト (R) → UST iRod (Stiff) 40.75'' へ交換
  • Golf Pride Tour Velvet (毎年交換)

途中、ヘッドの塗り直しも何回か行い、赤、白、青などいろいろなカラーバリエーションも楽しみました。


長らく 5 番ウッド的な役割、ドライビングアイアン、Par-5, Par-4 の 2 打目、木の下から打つなど、さまざまな用途で、一時期はドライバーよりも飛ぶと揶揄されたクラブでした。が、さすがに古くなったし、ネックのソケット部分もやや破損気味、他のハイブリッド (27度、23度) ともブランドを揃えたいということで交換です。



アイアン (PTx Pro)、他ハイブリッド (23, 27 度)、GW (50度) と同じく Ben Hogan になりました。こちら注文を入れてから、製造する受注生産型モデルです。巨大ブランドにくらべて中間フィーがないので価格もリーズナブル、というやや自虐的なブランド展開が気になりますが、クラブはとても気に入っています。


COVID-19 のため(ゴルフ用具の需要増にともない) 生産が追いつかず、今回は発注から配達まで 8 週間を要しました。が、その感プレーしたのは 1 回だけだったので、特に問題なし。


なぜかヘッド重量 234.4g とシールは貼られています。



重量は 372 g。7g 増加しました。シャフトは、UST V-2 (stiff) を 40.75' にしています。



クラブヘッドは、右のもの。ヘッドカバーは前のモデルの方が好きでした。





打った感じでは、よい感じの Launch Condition でした。ボールスピードは、同年代、同じハンディキャップグループに比べて遅いのではありますが、キャリーで 194 ヤード(レーザー計測値と同じ)、打ち上げも 14 度 (smash factor 1.47) でとても良い感じです。




新車効果かもしれませんが、圧倒的に打ち易い!!! 

もっと早く替えればよかった。


次にラウンドできるのはいつの日になるやら。。。

ウェッジゲーム、グリーン100ヤード圏内がひどく下手くそである

 


ここ最近のラウンドは、100 ヤード圏内で、50 打/ラウンドを超えることが多く、体感でもグリーン周りがひどいと感じています。感覚として、2 打/ホールであると、パーまたはバーディーになります。70 台で回るには、44 以下くらいだといい。

100 ヤード圏内で 3 打になると、そのホールはボギー以下になることが多い。よっぽどティーショットが飛ぶとかしている状況でない限り。したがって、1 ラウンドで 50 打を超えるとボギーばっかりで不甲斐ないゲームになります。

2 打目でグリーンに乗ればいいのですが、特段そんなひどい場所に外しているわけでもなく、ショートゲーム力がひどい。もともとそんなによくなかったのかもしれないし、以前はロングアイアンやハイブリッドでグリーンを打つ場面で、ウェッジやアイアンを持つことが増え、心理的な慣れもあるかもしれません。

統計をみるとグリーン周り、ウェッジのショットがひどい。


Proximity vs Club

パーオンをしたときにおいて (GIR)、ホールからの距離 (proximity) をクラブ別にヤードで表示したグラフです。


今年は、去年までとくらべて、SW (58), AW (54), GW (50), PW (46) で打った回数が多いんですが、これらウェッジで打ったときと、ショートアイアンで打ったときと、対して精度が変わらん(赤い線)。


次が Par-4 の 2 打目、Par-5 の 3 打目の残り距離別に、ホールアウトに必要な平均ストローク数をグラフにしている。120 ヤード以下のホールアウトに必要なストローク数が 3.50 を超えていてひどい。つまり単純に 3 回に 2 回はボギーになってしまっている計算である。


なんか、ウェッジで打つ場面、とくに PW (46), GW (50) でうつことが多いのはいいのだが、グリーンに乗らなかったり、乗っても遠かったり、ショートアイアンやハイブリッドと対して変わらんかむしろ遠いような気がする。

この 120 ヤード以下圏内からのアプローチで、ダブルボギー(オレンジ)も結構多いし、今年は荒さが目立つ。


ティーショットの飛距離や、in-play になる率 (次打が打ちやすい確率) は格段によくなった。



パーオン率 GIR % (黄色) にしても、200ヤードくらいから打ったときと確率的に一緒だし。。。はっきり言って体感でも、乗ってないし、「乗らないのでは」という不安もある。



ついでにパットも、なんとなく入っていない気がする。

残り距離: 5 フィート未満

  • 2021年: 1.31 パット (1パットの確率 70%)
  • 2020年: 1.20 パット (1パットの確率 80%)
  • 2019年: 1.10 パット (1パットの確率 90%)
残り距離: 5-10 フィート
  • 2021年: 1.81 (1パットの確率 20%)
  • 2020年: 1.62 (1パットの確率 40%)
  • 2019年: 1.60 (1パットの確率 40%)


2021年


2020年


2019年




昨年は COVID-19 のせい(ということにして)、練習用グリーンに足を運ぶ機会をつくらず、長いクラブばかり打っていたのが徐々に影響がでてきたのかもしれません。

さらに、パターを見た目や打感重視で、T 字パターを使うことが多かったり、ころころパター変えたり、これも悪いかもしれない。

パターで難しいことの一つが目標に向かってクラブフェースをスクウェアに構えることではないかと思う。

T 字パターは、なんか構えるのに神経使うし、芯を外すととたんに打ち出し方向がおかしくなる気がする。

今年は、2019 年まで使っていたようにマレット型に戻してみようと思う。




とくにこれという結論はないのですが、とにかくグリーン周りで相当ストロークを無駄にしているのは間違いない。飛距離や、ロングゲームの精度が変わらなくても、グリーン周りの処理でかなりストロークをセーブできる気がする。
  • ウェッジの練習をする
  • ハイブリッドでなく、ウェッジで短い距離から打つ状況に慣れる
  • パターを練習する





片手でスィング練習をする

この 2 ヶ月くらい練習の大半を片手スィングの練習をしています。

Rapsodo を使って練習をはじめてからわかったのは、僕の打球は打ち上げ角度 (launch angle) がアイアンでは 2-3 番手分高い。

PGAプレーヤーの場合、速度がそもそも違うため、僕のスィングスピードでは同じ角度で打ち出すと、逆に飛ばないこともありえる。ただ、それでも弾道の高さをコントロールできるようになりたいし、今の打球はそれでも高く上がりすぎていて飛距離のロスにつながっていると思う。

YouTube を見ていると、片手スィングのドリルに関する動画に遭遇した。昨年 4 月ごろにスィングのコンセプトを完全に変えてくれた Mike Malaska 氏の動画である。


この動画をみてから、確か昨年 (2020 年) 12 月から片手スィングの練習を始めた。それから 2 ヶ月くらいは、練習の 3 分の 1 から半分は片手で打つようになっています。

そもそもなんで始めたのかは、今となって覚えてはないのですが、

  • ゴルフ スィングで、クラブフェースをコントロールするのは手
  • スィングの基本動作である
とかいう言及があり(彼の他の動画等でも) 、基本は大事だなと思い始めたのだと思う。これが意外とやってみると、練習としても難しくて面白い。

結局のところ昨年の 11 月から 3 ヶ月くらいラウンドをしていないので、スコアに対してどれだけインパクトがあるのかはまだ効果測定ができていない。

ではあるが、練習をしている上での感覚的な感想として

  1. チップショット、ピッチショットなどの短い距離のショットにおいて、距離感があいやすくなった
  2. スィング全般に、ボールとクラブフェースのコンタクトが良くなった気がする
ということがあげられます。


更に、片手で打っていて気がついたことがあります。

特に、左手で打つ場合は筋力が右に比べてなく、利き腕でもないため、必然と体を使う動作をスィングに組み込まないとボールが打てないといことです。

右腕は、利き腕で力もあるため、体を使わなくても、とりあえずボールを打つだけなら腕だけでもできてしまう。ただ体を使わないと、インパクトで、手首を返す動作が、補償動作になり、インパクトでロフトを増やす結果を生んでいる気がします。これが、僕のアイアンなどが打ち上げ角度が高くなりがちな理由の一つかもしれません。



左手のスィング
  • 打球はプル気味なのだが、Launch Angle が 26 度と、PW にしては理想的な角度。
  • フィニッシュでの、右足が地面に対して垂直でよい。



右手のスィング
  • 左手のスィングと同じような飛距離ではあるが、打ち上げ角は高い。PW で 30 度超えることも多い。
  • フィニッシュでの右足が斜めを向いている。上手な人のスィングをみると、ドライバーなどで足が垂直になり、短いスィングやクラブでは、かかとは左に傾くのが正しいと思われる。おそらく、体をうまく使えてない、左ヒップの引きが足らん。


両手のスィング
  • 両手のスィングになると、利き腕が支配的になるためか、やはりこれが打ち上げ角が高く打球が飛ばない原因ではないかと思う。



ということは、右手のスィングにおいて、打ち上げ角度をフラットに、フィニッシュでの右足が斜めに傾きすぎないようにしたらいいのではと考えました。


打ち上げ角度が高くても、右手の補償動作、手首のフリップでまっすぐは飛びますが、おそらくスピンが余計にもかかり飛んでない。↓ は 6 番アイアンで打った後なのですが、Launch Angle が 20 度超えてるし、右足が斜め向いてる。昨年までのレベルからしたらキャリーで 160 ヤード飛ぶのは、実はかなりの進歩ではあります。が、これでもまだまだ弾道の最適化ができるのではないかと思います。





どうすれば、左打ちのような感じになるのか、まだ定かではありませんが、昔から良く言われる「ボールを良く見る」のと「打つ前に作った前傾姿勢を保つ」のが効くかも。あとは、体を回転でなく、左右の尻をタイミングよく後ろへ引く動作かなと。


左手の方が、右手のスィングに比べて、見た目がかなりマシだと思う。




こちらが右手スィング。Launch Angle が 33 度。ただ、やはり利き腕であるせいか、コンタクトした感覚はいいし、左よりも飛びやすい。




もうしばらくはこの練習を続けて、早くラウンドもして、どのような効果があるか、もしくは効果がないかもしれないのであるが、検証したいと思います。