守りのゴルフ (1) - 過去 10 年分、149 ラウンド / 2682 ホール分のデータを分析する



職業柄データ分析が好きです。2016 年からは割と細かく記録してきたのですが、ここで思い切ってありったけのスコアカードを集めて、もっと細かく 1 ホール毎の統計を取ってみようと思い立ちました。

各ホール毎に、

  • スコア
  • パット数
  • ティーショットが in-play になったか (Par-3 の場合はグリーンに乗ったか)
  • 第一パットの距離
  • 100 ヤード圏内の打数
  • アプローチの距離 (Par-3 はティーショットの距離、Par-4 は 2 打目の残り距離、Par-5 は 3 打目の残り距離)
  • スクランブルの距離
  • ペナルティの数 (lost ball、OB、池ぽちゃなど)
  • グリーン周りのバンカーショットの有無
  • パットの入った距離
9 つの指標 (feature) を書き出し、最終的には 38 種類の指標が揃いました。といはいっても、実際に役に立ちそうなのはせいぜい 10 個くらい。

表題の通り、僕の場合は狙ってパーやバーディーをとるのは難しく、それよりもしょうもないミスを減らしてディフェンスに徹した方が平均的にスコアがよくなる感じがしています。これからのスコア分析は、自分の弱点や、しょうもないミスが数値的にどこで発生しているのかを、はっきりさせて、その点を重点的に練習していくのが狙いです。

細かい分析は追々書いていくとして、全体的な統計をみてゆきます。


年毎の変化

18 ホールのスコア

下の図は、年間の 18 ホールの平均スコアを黄色で、最悪と最高のスコアを濃い緑で示しています。(11月中旬時点で) 2017 年の平均スコアは 82.75、最悪なのは 91、最高は 72 でした。今年は 24 ラウンドプレーできていますが、90 を超えたのは 1 回だけ。去年の平均が 86.0 だったので、1 ラウンド辺り 3.25 ストローク縮まっています。やはりレッスンによる修行の成果がでてきたのかもしれません。やっぱスィングを直すのは 1 年以上は我慢する必要がありそうです。
スコアカードは 2007 年から残っていましたが、2007 ~ 2011 年くらいはその年のベストスコアに近いものしか残っておらず、平均値がよく見えてしまいます。また、2011 年は、Par-63 のコースで 69 を打ったことがあり、69 なんてスコアが入っています。

スコアのレベル毎に分けると、下の図のようになります。今年は、70台、80前半のスコアが 70 % 占めました。昨年は、スィングを習い始めて我慢の年で、よいスコアもあり、100 を超えたラウンドもあります。

パーオン (GIR, Green In Regulation) の数

パーオン (以下、GIR) もスコアにかなり大事な指標です。数値モデルにすると、最も変化に敏感な指標の一つです (dy/dx_i が大きい) 。今年は昨年よりもさらに 1 近く増え、6.91 でした。今年の平均値が、以前の年間の最高値よりもよくなっているというのが、とても嬉しいです。

パーまたはバーディーの数 (Par or Better)

ラウンド中に、パー、バーディーの出る数です。今年は平均で 8.45 で、8 を超えており、残りはボギーとダボです。ということは、ダボの数を減らすだけでも、平均スコアがよくなるはずです。

ダブルボギーの数 (DBW, Double Bogey or Worse)

ということで次は、ラウンドごとのダブルボギーまたはそれより悪いホールの数 (DBW) です。今年の平均は、2.33、2016 年は 3.61, 2015 年は 3.00 でした。昨年よりも 1.28 個減らせたのは歓迎するところですが、それでも 2 個を超えているのはいけません。来年はラウンドにつき 1 個までに減らしたいです。

Par-3, 4, 5 別の平均スコア

おまけで Par-3, Par-4, Par-5 ホール別の、平均スコアの推移です。次第によくなってきてはいます。が、Par-5 は 5.0 近い平均にしたいです。

70 台のスコアを出すには

いままでのラウンド毎のデータをつかって、分類 (Classification) をしてみました。丸点は実際の自分のラウンドデータを表しています。赤、白、緑で分類された領域は、それぞれ 70 台、80 台、90 以上のスコアになるであろう領域をしめします。この分類には、Support Vector Machine を使いました。縦軸は、パーより良いホールの数 (Par or Better, POB) を、横軸は、ダブルボギーより悪いホールの数 (Double Bogey or Worse, DBW) を示しています。オレンジの点が今年の平均値です。

今年の POB の平均が 8.45 だったので、ダブルボギーを打っていては 80 を切るのは無理ですね。。。



別な指標で、同じ 70, 80, 90 台のスコアの分類です。今度は横軸にパーオンの数 (GIR, Green In Regulation) を、縦軸にパーセーブの数 (Scramble, スクランブル数) を表しています。オレンジが今年の平均です。平均的に 70 台にするには、GIR と Scramble を 1 ホールづつ増やす (8 回パーオンして、10 回ミスしたホールのうち、4 ホールでパーを拾う) のが目標になりそう。

次は、ダブルボギーを減らしたり、凡ミスを減らすための分析等をしてみます。今回の図には現れていないのですが、今年は 1 パットが少なかったなぁと感覚的に記憶しています。その辺りも分析で明確になればいいなぁと思っています。

(続く)



余談

分析自体は、とっとと結果を見たいこともあり、綺麗なプログラミング & 設計よりも、結果重視。データは全部 JSON にしてローカル•ファイルにベタ打ち、Python と numpy, matplotlib, pandas, sci-kit を主に使います。今後のデータ入力を携帯電話から行えるようにするとかなってくると、React-Native なんかで簡単な入力インタフェース作って、Firebase にデータベース設置するとかもありえますが、多分自分以外にニーズは特にないということで保留しています。

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