プロはPebble Beachでどうスコアメイクするのか?

AT&T Pebble Beachの第3ラウンドでは、Tiger WoodsはPebble Beachでプレーし、6バーディー、1ボギーの67をマークしました。最終日はさらなる猛追が期待されてましたが、パターが惜しかったですね。2日目のラウンドもパターがなかなか言う事をきいていないようでした。



さて、たまたまプレスインタビュー記事を読んでいて、第3ラウンドでTigerが各ホール、各ショットでどんな距離を打ったのかが克明に紹介されていました。ほぼそのまんまの数字ですが、各ホールの (1)第1パットの距離、(2) スコア、(3) 100ヤード圏内の打数、(4) 実際のアプローチの距離 (例えば、Par-4の2打目の距離など)、(5) アプローチの残り距離、(6) ティーショットの飛距離、(7) アマチュアだったらこれくらい打てたらいいかなという希望距離 が次の表です。


ホール第1パットの距離(フィート)スコア100ヤード圏内の打数実際のアプローチの距離(ヤード)アプローチの残り距離(ヤード)ティショットの距離(ヤード)アマチュアの希望距離(ヤード)
16Par2155168205165
21Birdie2242261249209
33Par2135147239199
46Par2100118225185
519.6Par2191198--
618.0Par3238255272232
733.4Par2104114--
815.7Par2218215209169
951.6Par2160171320280
1035Par2123133313273
1124.7Par2118113256216
1210.9Boggey3160?194--
133Birdie1126127276236
143Birdie1107108262222
1524Birdie1122130265225
1623.3Par2153157249209
1723Birdie1155161--
185Birdie1130133232192

主な数字をまとめると:

  • GIRs: 14 / 18ホール (77%)
  • 27パット
  • 100ヤード圏内の打数: 33打 (1ホールにつき 1.83打)
  • 100ヤード超の打数: 67 - 33 = 34打
  • 平均のPar-4のアプローチの残り距離: 152ヤード

この数字から注目したいのは、
  1. 100ヤード圏内の打数が33打。80を切るレベルの目安が45打で、さらにそれよりも(難しいコースで) 10打以上少ないのがプロのレベル。逆に、100ヤード超の範囲内でうつ打数は、特にペナルティーなどがなければアマチュアでも35~40打くらいに収まる傾向があります。プロとアマチュアを分け隔てるのは、明らかに100ヤード圏内のゲームですね。プロの場合は、アプローチがさらにピンに寄りやすく、尚かつパターが巧みなためさらに1パットのチャンスが多いです。
  2. Pebble Beachは全体に距離が短めで、ティショットでドライバーを使う機会が少ないので、ティーショットの飛距離が普段のタイガーにしては短いです。これはアイアンを使ったり、フェアウェーウッドを使うせいでしょう。アマチュアがプレーするティーだとだいたい6000ヤードちょっとになるはずなのですが、そうすると1ホールあたり40ヤード短くなります。すると、アマチュアが打つべき各ホールのティーショットは上の表の最も右の数字程度の飛距離でよさそう。

    あくまでも数字だけの計算で、風やライは全く考慮していませんが、9番、10番ホール以外だと、なんとかなりそうな数字。というか、毎ホール無理して「飛ばそう」とする必要は全くない。実際、9番と10番ホールを除くと、各ホールのティーショットの平均は204.9ヤードです。スライス気味のドライバーショットでも十分打てそうな距離ですよね。
  3. タイガーのPar-4ホールでの平均アプローチの距離は152ヤード。平坦なライだとPW, 9番, 8番アイアンを使うと思うのですが、それでも意外と距離にばらつきがあります。思ったよりも、ショートしたりしてミスが多い。例えば、1番ホール、残り168ヤードで、実際に飛んだのは155ヤードでショートしてバンカーに入れてます。が、そこからきっちりサンドセーブ。

    4番ホールでは、残り118ヤードが100ヤードしか飛ばずにバンカー。20%近いエラーです。100ヤードちょっとだと、世界のトッププロは5ヤード範囲内に必ず寄せられそうなイメージがなきにしもあらずですが、意外な数字です。それでもきっちりサンドセーブして、パーをとりました。

    Back-9ではバーディを量産しましたが、それでもベタピンばかりだったかというとそうでもないようです。けっこうアマチュアがよくやるようなショートとかやらかしていましたし、グリーン上では巧みにラインとスピードを読んでパットを決めています。

    アマチュアなら2, 3打を要するような場合でも、彼らはきっちり1, 2打でホールアウトできます。ティーショットの飛距離差は別としても、グリーン周りのスキルレベルの差が70, 80, 90台のスコアの分かれ目と言えそうです。


18ホールのストロークを全て追跡してみましたが、やはりスコアをよくするにはショートゲーム、究極的には1ホール2.0打にするのが近道。90前後のスコアになるボギープレーでは大体1ホール3.0打になる傾向があります。この1打をカットするのが、今後の最大の課題といえそうです。







Seascape Golf Clubでプレー

Seascape Golf Club, Hole #9, Par-4

標題の通り、Seascape Golf Clubで初めてプレーしました。

http://seascapegc.com/
610 Clubhouse Drive, Aptos, CA 95003

久々のプレーで、5 GIRs, 3 Scrambles, 31パットの83打で回れました。後半については、1バーディ, 3 GIRs (33%), 3 Scrambles (50%)の40打で、2つのダブルボギーがちょっともったえなかったですが、練習量からすれば上出来でした。

Seascape GCはスコアカードでは、バックティーからでも6000ヤード程度、Par-71のコースですが、体感距離は各ホール表示よりも20-40ヤード長い感じです。Par-5はどれも2打で乗りそうな、長いPar-4のような設計なんですが、特にPar-4が長く長く感じました。ティーグラウンドから旗はしっかり見えるのですけど、アプローチが打ち上げになるように設計になっており、どうしても最後は1-2番手は大きなクラブをもたないといけないケースが多かったです。

レイアウトは面白く、グリーンの傾斜もいい感じなのですが、レディースティー、レギュラーティー、バックティーの距離の差がほとんどないので、強いて注文をつけるならレベルに合わせたティー設定がない、ってことでしょうか? コースのスタッフの人々も優しく、気さくな人たちばかりでポイントも高いです。


そういえば、先日色の塗り替えをしたドライバー (Titleist 975J)とハイブリッドですが、塗料の重さでちょっとスィングウェイトがまして重くなったみたいです。総重量は実際のところ3~5g程度の微々たる増加なので体感できるほどのスィングウェイトの変化はないはずなのですが、振り回した感じはちょっと重いですね。飛距離が落ちる/伸びるといった変化はいまのところなさそうなので、今後自家製塗装の耐久性がどれくらいか興味があるところです。