まずは、Tiger Woodsの2007年の通年の成績です:
- 平均スコア = 67.79 (1位)
- 賞金 = $10,867,052 (1位、2位のMickelsonの約2倍、試合回数はMickelsonの3分の2)
- 飛距離 (driving distance) = 302.4 ヤード (12位タイ)
- パーオン率 (greens in regulations) = 71.02 % (1位)
- サンドセーブ (sand save) = 52% (67位)
- パーセーブ率 (scramble) = 61.02% (20位)
- パット数 (putts per round) = 28.93 (48位タイ)
- バーディー率 (birdie conversion) = 31.98 (4位)
堂々たる成績です。
ですが、一つ抜かしているのが「フェアウェーキープ率」。
これはどうだったかというと、
フェアウェーキープ率 (driving accuracy) = 59.83% (152位)
約60%ということは、14ホール中8ホールしかフェアウェーを打っていない。それでも、パーオン率 (Greens In Regulations, GIRs) は圧倒的に1位、平均スコアは2位に1ストローク以上の差を付けてぶっちぎり。だけど、ティーショットの正確性は”かなり”イマイチ。
「高いフェアウェーキープ率」と「よいスコア」、「賞金」はあまり関係がないのかもしれません。
また、「乱れるティーショット」の傾向はWoodsだけでなく、他の上位層のプレーヤー、例えば、Phil Mickelson, Ernie Els, Anthony Kim, Sergio Garcia, Adam Scottなどなどにとっても共通項。
ということで、簡単に調査をしてみました。
一つ目は、「フェアウェーキープ率」を縦軸に、「平均スコア」を横軸にとった図です。データは2008年のもので、PGA.comより拾ってきました。サンプルした集団は、3つあります。
- スコアランキングのトップ20 (1 - 20位): 赤
- スコアランキングのトップ100 (100 - 120位): 緑
- フェアウェーキープ率のトップ20人: 青
From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課 |
冒頭で、「フェアウェーキープ率」は上位に上がるかには関連がない?、と仮説をたてました。面白い事に、「フェアウェーキープ率」と「平均スコア」は負の相関関係がありそうです。いいかえると、「ティーショットが不正確なほど、平均スコアがいい」、と言えます。
次の図は、上と同じく「フェアウェーキープ率」を横軸に、「2008年の獲得賞金」を縦軸にとったものです。平均スコアが低い方が、自然と獲得賞金も多くなりますから、上と同じく「ティーショットが不正確なほど、勝つ」という結果になりました。
From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課 |
「じゃー、結論として、フェアウェーは打たなくていいのか?」、ということになりますけど、それについては次のエントリーで議論してみたいと思います。
データの出典: http://www.pgatour.com/r/stats/
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