スィングの改造 (途中経過 7) - ドローやフェードに曲げてみてスィングのミスの原因を探る

よくプレーするコースのある Par-5 で、フェアウェーの左側に大きな木があり、2 打目を刻むには非常にうまくかわさないといけません。ロングアイアンで高い球を打って超えるには、あまりにも高さが必要で無理なのと、木の右端はすぐに谷になっていて、右に逃げるのもできません。木の左は OB。なので、上手に木をかわしてレイアップするには、

(1) めちゃくちゃ低いボールを打つ
(2) ドローボールでかわす

しかありません。

(1) は、ドライバーで打てば自然と低いボールで 200 ヤードくらいかせげるのでとりあえずの攻略法として使えます。

だけども、(2) のドローボールで美しく交わしてレイアップしたい。

が、練習場でドローボールにかまえて打っても全然左に曲がらないどころか、右に曲がります。プッシュ+スライスに近い軌道です。原因と結果を探っているうちに、大昔に練習していたドロー/フェードを打つためのセットアップの仕方を修正しなければならないことがわかりました。以下のページで、

「安定して曲がるボール」

下図のように構えるとよいと記していました: ドローの場合は、(1) ターゲットにクラブフェースを向ける、(2) 右足を曲げる分だけ後方に引いてクローズドスタンスにし、(3) 足の線(青い線) に平行に通常のスィングをする。



当時は ↑ の方法でもある程度打てていたのでしょう。でも今は全然うまくいきません。特にドローのセットアップで打つと、必ずブロック(プッシュ)が、スライスになります。なんかスィングしていてとても窮屈な感じです。

そこで、次のように変更しました。以前は右足を後ろに引くだけだったので、実はスタンスのラインと、クラブの軌道の線が並行になっていなかったのでしょう。つまり、上の青い線は実は並行になってないのかもです。

要はボールに横回転のスピンを与えて曲げるには、クラブフェースを構えた方向とは斜めにスィングをすればよいだけです。他にも曲げる方法はいろいろありますが、僕はこのセットアップでコントロールできる方法が再現性と単純性が一番いいと思っています。


修正した構え方

ドローの場合は、

(1) ターゲットにクラブフェースを向け、
(2) 右足を曲げる分だけ後方に引き、左足を右足をずらした分と同じだけ前方に出して、クローズドスタンスにし
(3) 足の線(緑の線) に平行に通常のスィングをする。

こうした方が、ちょうどスタンスを中心として、スィング軌道をクローズドにできたのかもです。





逆にフェードの場合

(1) ターゲットにクラブフェースを向け、
(2) 左足を曲げる分だけ後方に引き、右足を (左足をずらした分と同じだけ) 前方に出して、オープンスタンスにし
(3) 足の線(緑の線) に平行に通常のスィングをする。




左右にボールがわざと曲がるように打つのは、意図せずスライスばかりしたり、フックになったり、ミスショットの原因を探るときにも使えそうです。


追記

それでも逆球がでたりすると、スィングの順番が悪い、つまり体重移動の前に腕が動いてしまっているようです。



スィングの改造 (途中経過 6) - スィングプレーン

相変わらずバックスィングをインサイドに引きすぎていて、いわゆるオン•プレーンにならない悪いクセがなかなか治りません。いくら正しい swing sequence (スィングの順序) で打てたとしても、バックスィングがおかしいと、もう最悪です。ダウンスィング中に修正するのはほぼ不可能です。 それよりも、バックスィングがおかしいと正しい swing sequence では打てないのかもです。


それに加えて、今度はボールを撃ち抜いた後のクラブの軌道が、アップライドすぎてものすごく狭いスィングアークで振っていることがわかりました。フィニッシュでは、右上腕が顎の下くらいにあるのが理想だと思うのですが、知らない間に右上腕が、鼻の正面にきています。

少しでもこれを矯正すべく、自宅での素振り場に一つ細工をしました。下の写真は、自宅の素振り場です。ヨガマットの上で、ドライバーを振ります。ドライバーのトウ側にはコーンを置いて、インパクトゾーンで手が不意に伸びきったエラーを教えてくれます。手前には、コルク栓をおき、ちょうどドライバーのヘッドが通過できるくらいの間隔だけ設けています。コーンの右斜めには鏡があり、スィングが正しくできているかを確認できます (鏡は写真には写っていません)。 スィングパスが正しいかどうかを判断するため、床にテープを貼りました。






下の写真では、黄色がターゲット方向を示す線です。それに平行になるようにテープを貼ります。バックスィングおよび、ダウンスィングで、クラブが地面と平行になる場合は、この黄色線とシャフトも平行になります。




僕の悪い癖は、バックスィングと、ダウンスィングのそれぞれで、ピンクの線と平行になるようにスィングしていました。


バックスィングがインサイドになりすぎるのは、「インサイドアウト」の軌道で打ちたいと思うことからなのですが、実際はフェードを打つようにオープンに引いていく(本当はスクウェアに引いていけている)のが正しい。

ダウンスィング(ボールを撃ち抜いたあと)時に、クラブが斜め前に行っているのは、コンパクトに振ろうとするあまりに、スィングを途中で故意に止めようとしていることと、自分の目でクラブを見たときに、このピンクの斜め線がターゲットと平行に錯覚して見えているのが原因みたいです。

スィングの改造 (途中経過 5) -  飛距離を求めない



スィングが改善されてきて、芯に当たる割合が増えると、欲が出てきました。

「これでもっと速く振ると、当然飛ぶに違いない」

。。。と欲を出して、3 月末ごろからスィングスピードをあげようと欲張り、せっかく良くなったスィングすらおかしくなりました。

これは大きな間違いでした。

4 月の上旬には、また飛ばすことは考えず、ゆっくりスィングをして、クラブの芯で捉えることだけに着力しました。それでも、3 月中旬時点のようなスムーズな効率的なスィングに戻すのに、1ヶ月は要しました。まだその後遺症が残ったままのようなときもあります。「本当に飛ばそうと欲張るのではなかった」と後悔しています。これで 2 ヶ月は進歩が遅れました。


ドライバーは一番飛ぶ道具であるため、ついつい「飛ばす」ことにばかり意識が向いてしまいますが、よいスコアで回るにはあえて「飛ばさない」、「飛ばなくていい」と肝に命ずるのがよいのかもしれません。

「飛ばそう」とすると、ついつい体の余計な部分に力が入ります。とくに前腕や、手に力みが入った時には最悪で、インパクト前で手が伸びきって、ヒール玉になる、アイアンではシャンクする、もしくは casting, over the top になりガタガタのスィングになるなど、いいことがありません。

少なくとも今年は、芯で捉えて、ボールを目標の地点へ「送る」ことを目標にします。

相当ゆるゆるなグリップかつ、スローモーションで、脱力しきったスィングを練習しています。その方が、スムーズに体が周り、いわゆるヘッドがよく走り、力を入れてふっていたときよりもボールが飛ぶことすらあります。それでも 220 - 240ヤード程度ですが、1 ラウンド中に 14 回打てればよいスコアがでるようになるはずです。

具体的には、ドライバーを持ち、スィング幅同じで、スィングスピードを抑えて、100 ヤードないし、150 ヤードだけ飛ばす練習です。それでも、不本意に 200 ヤードまで飛んでしまったりします。この練習をしていると、無理に力を入れなくても勝手にボールが飛んでくれるのだなと実感します。


不思議ですが、適度に体から力を抜いたスィングが、もっとも体に無理なく飛ばせている気がします。


この「力を抜く」というのが、実は技術習得の上で最も難しいのかもしれません。

が、距離や方向のコントロールには重要な要素になる気がしてきました。