実験はこんな条件で行われたらしい
- 参加者を、ローハンデ (0-9), ミッドハンデ (10-19), ハイハンデ (20以上) の3つのグループに分ける。
- ティーの高さを、低、中、高の3つに分けて、ドライバーを打つ。ティーの正確な高さは記されていない。
- 各ショットの、飛距離 (キャリーのみ)、打ち出し角度、打ち出しのスピン量、ボール初速度、ヘッドスピードを記録。
参照記事では結果は、表になっているがわかりやすく飛距離とティーの高さをグラフにしてみた。
実験結果では、どのハンディキャップグループでもティーアップが高いほうが、飛距離が伸びる。特に、高いハンディキャップになるほど、平均して18ヤードも飛距離が出るという結果だ。18ヤード伸びると、アプローチにつかうアイアンの番手が1~2番手変わってくるから、この変化は大きい。
実験では、残念ながら、どんなボールとドライバーを使ったかは明確でない。また実験結果はキャリーの距離だけしか公開されていない。ランの距離も含めた飛距離はわからないので、ティーアップが高いほうがどこまで飛距離が伸びるのかは定かではない。しかしながら、ティーアップが高いほうが、ボールのスピン量がすくなく、ボールが地面に着地したあと止まりにくくなる効果があるので、ランも(ティーアップが低いときよりも)伸びるか、極端に縮むことはないかもしれない。
実験条件に不確定要素があるものの、ティーアップが高い方が飛距離が伸びると傾向がみられる事実は非常に重要だ。さらに、元記事には、フェアウェーキープ率についての実験もあり、ティーアップが高いほうがフェアウェーに残る確率が高くなるそうだ:
- 低いティーアップ: 58.5%
- 中くらいティーアップ: 54.1%
- 高いティーアップ: 61.5%
PGA Tour Pros
PGAツアープロのティーアップの高さと、平均飛距離についての数値も紹介されていた。横軸にティーアップの高さ (cm) と縦軸に平均飛距離 (ヤード) をとってグラフにしたのが、下図である。
非常にばらつきが大きいデータ群であり、低いティーショットでも飛ばす人もけっこういるが、平均300ヤードを超えるプレーヤーは、4cm前後に集まっている。4cmというと、460ccくらいのドライバーであれば、丁度ボールの上半分がドライバーヘッドの上面の上に顔をだすくらいの高さだろう。わりとセオリー通りの高さになる。
図中には、全てのデータポイントを対象にして、最小二乗で線形フィットした直線も含めてみた。この直線も、ティーアップが高いほど、飛距離が長くなる傾向を示している。
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