ゴルフでスコアアップするにはどうすればよいのか? について考えてゆきます。月1ゴルファーの身分で恐縮ですが、今後の自分の指針にもなるし、1度頭の中を整理しておきたいので。上手くなるには「練習する」に尽きるのですが、アマチュアは自分のビジネスが本業ですので、練習時間や必要コストは限られています。そうすると、限られた時間と資金で、上達するには頭の中を整理したほうが効率がよさそうです。
5年程ゴルフをして思うのは (まだ2桁ハンディキャップですが...)、それは格技でよくいわれるように「心•技•体」が上手く調和するのが不可欠です。特に「心」。
下の図に、「心技体」のそれぞれに関わる主な要素を思いつきでイメージ化してみました。
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「技」は体の内部に秘められているデータ、ゴルフをする上でのコア。高い技術は高いポテンシャルにつながります。それには「体」で表現するというか、きっちりアウトプットしなくてはせっかくの技術がスコアにつながりません。
「体」は個人が備える「技」を表現するプラットフォームです。その「体」と「技」を結んで、制御するのが「心」。文字通りスコアメイクの制御装置、ブレインになるのが「心」の役割です。「技」と「体」をつなぐ接着剤といってもよいかもしれません。これが調子がわるいと、幾らPGAプロのような技術があっても、体の調子が万全でも、スコアになりにくい。
この3要素を細分化すると:
「技」
- ロングゲーム:
グリーンから100ヤード以上離れた場所から打つショット。フルスィングをする能力。ドライバーを振り回すことなどを差します。ゴルフ雑誌、TV、レッスン書籍などはここにばかり注目しています。確かにこれが会社としては利益を生み易いですし、プレーヤーも関心が高いし、クラブメーカーは「飛ぶ」というセールスコピーを作れば利益になるのでどうしても「ロングゲーム」に注目しがちです。
確かに重要な部分ですが、技術面では他にショートゲーム、パッティング、トラブルショットなどあるので、練習場でドライバーばかり振る練習はスコアアップには繋がりません。
- ショートゲーム:
グリーンから100ヤード圏内のゲームです。次のパットを含めると18ホールのスコアの50%~70%を占める重要な部分です。ショートゲームが正確にできれば、見た目の派手さはありませんが、80が切れます。第三者からみれば90を切るくらいのレベルにしか見えませんが。。。
- パッティング
パッティングの善し悪しはスコアにダイレクトに影響します。PGAプレーヤーでもツアー1日目で「コースレコードの62を打った」と思ったら、翌日は「71の平凡なスコアだった」ということはよくある話しです。それは何が違うかというと、グリーン上で何回叩いたかの違いであることが多いです。グリーンにたどり着く数は同じなのに、1日目は25パットで、2日目は34パットだったので、9打の差が生まれるというわけです。
- トラブルショット
この練習も重要です。コース上では、平らなフェアウェーから打てる機会はあまりありません。以前解析したようにPGAトッププレーヤーのフェアウェーキープ率は50~60%程度。半分はフェアウェーを外すことも少なくありません。それでもスコアをまとめるには、トラブルショットを問題なく打てると心強い。具体的には、「ディボット跡からのショット」、「深いラフに埋もれたボール」、「木をよけるために120ヤードを4番アイアンで低く打つ」、「アプローチがし易いように、ケガをしないように、フェードやドローを打つ」などなど。
つぎは「心」です。
- 自己分析:
自分の実力の把握です。これがかなり難しい。実力は長期的には成長するものですが、日によって大きく変化します。自分の現時点の実力を過不足なく把握できるのは永遠の課題。
- 平常心の維持 • 回復:
大たたきをしたとき、OBをしたときなど、頭に血が上ります。また、スロープレーを待っているときとか。イライラした状態ではいいスコアはでません。常に平常心を保ったり、一度かっとなってもそれをすぐ回復できる心が必要です。また逆に、思いがけずバーディをとったり、イーグルをとったりした後も、できるだけ冷静さを保つのが大事です。
- コース分析:
コースマネージメントにつながる部分。コースの特徴を把握して、どこにどう打てばよいかというプランを形成します。ハザードまでの距離、地面の傾斜、ラフの深さ、コースのくせなどを知るのは非常に有利。
- スケジュール、体調管理:
アマチュアといえど、NCGAの大会などイベントがあります。それらのイベントでよい成績を収めるなら、普段のスケジュールや体調管理は重要。また、イベント当日の段取りをコントロールすることもスコアに直結します。
最後に「体」です。
- 筋力:
技を表現するためには、体の基礎ができていないと無理です。またゴルフ雑誌によくあるような「有名プロのスィングtips」などは、physical capbilityがそのプロと同じにないアマチュアが挑戦しても無理な話です。
「ベンチプレスが何回できるか」といったボディービルダーのような筋力は要らないはずですが、体の芯を動かす筋力を鍛えるのは利益があります。
- スタミナ:
1, 2ホール目は気分壮快、体もエネルギーに溢れていて、簡単にパーが取れるのに、18ホールが近づくにつれてボギー、ダボしかとれない。なんてことがないですか? 18ホール最後までパフォーマンスを維持するには、スタミナが必要不可欠。
- 歩行力 (特殊なケース?):
上のスタミナと関連もしますが、個人的にこれは現時点での最重要課題なので敢えて項目に追加しました。つまり正しく歩けるか、ということです。正しく歩けると、体の神経伝達が向上、筋力がつきますし、体の血行がよくなります。意外と正しく歩けず、Ashimo状態なケースは少なくない。私のケースはかなり重症なんですが。。。 :)
トレーニング開始から3ヶ月弱なので、まだまだ変ですが既に飛距離や体力に大きな変化が現れはじめました。"正しく"歩くだけで、スタミナと筋力が向上して「技」を表現する土台が作れます。
すり足だったり、がにまただったり、歩くときに「ず、ず、ず」と音がしたり、同年代の人にくらべて基礎代謝が低く太りやすい、肩こりがひどい、研究職が好き、シリコンバレーのIT企業が好き、な場合は要チェックです。ほんとに。
バッグを担ぐのは体の姿勢を崩したり、正しい歩き方を抑制する行為なので、カートに乗せて押すか引くかしたほうがよいかも。健康を害する恐れがあります。
というわけで要素の説明だけで終わってしまいそうですが、スコアアップをするにはこれらの「心技体」がバランスよく備わっている必要がありそうです。いつまでも100が切れない、とか、練習場で打っている球がコースになると打てない、というケースはよくあります。技術は充分に備わっているのに、「体」の状態がよくなかったり、「心」という制御装置が上手く機能していないのかもしれません。
「心技体の調和」というか、どれが一つ秀でてもよいわけではなくして、バランスよいコントロールが大事なのですかねぇ。
最後に、
図中にはありませんが、自分にあった道具を無数にあるアイテムから探してバランスのとれたセットを使うのもわすれてはなりませんです。現在の市場には、無数に選択肢があります。ヘッド、グリップ、シャフトとか。そのなかから自分のスィング、好み、体格にあった14本を揃えなくてはなりません。
というわけで当所は
- 10年以上前の260ccドライバー (Titleist 975D) にちょっと新しめのシャフト
- ブランドが廃れて市場価値のないフラットバックアイアン (Ben Hogan Apex)
- 最近ブランドが復活してきたSeeMoreパター
を使ってます。ドライバーについてはいろいろ試したのですが、小さいヘッドの方がボールが曲がり易く、フェアウェーからも打てるので便利です。理由は不明ですが、ほどよく中弾道で飛んでランがでます。アイアンに関しては、「キャビティバック」を使うべきなのですが、やはりフラットバックの外観と打感、操作性、そして「BenHoganという廃れたブランドなので在庫処分セールだった」というのが大きいです。ミスに弱い道具の方が、フィードバックがしっかりしますので、長期的に上達すると思いますし。。。フラットバックに変えてから、むしろスコアは向上して、ボールの操作性の重要さに気づかせてくれたかも。