Spyglass Hill, Hole #17, Par-4 |
今回のテーマは、アイアンをハイブリッドに変えると、1ラウンドで、何ストローク改善するのかを検証します。さらに具体的に 5 番アイアン (27 度のロフト) にスポットをあてます。
今年も18ラウンド回り、8月上旬時点でようやく去年の平均スコアに近づいてきました。今年の最初はダブルボギーが多かったため平均スコア、およびハンディキャップが悪化していました。
先日分析用のダッシュボードを作り、クラブごとの GIR%や、スコアの分布の統計もとってみることにしました。
アプローチに使ったクラブ毎のスコア分布とGIR% |
このページを詳しく説明すると、
- アプローチに打ったクラブ別のスコア分布で、
- スコアは、パーまたはバーディ (Par or better)、ボギー、ダブルボギー以上 (DBW, Double Bogey or Worse) に3分割する。
- 各棒グラフ上の数字は、ホール数(何回スィングしたか) である。
- アプローチとは、Par-3 は 1 打目 (ティーショット)、Par-4 は 2 打目、Par-5 は 3 打目のショットを指す。
- 黄色線は、GIR% (パーオン率) を示す。
- 2018 年を上に、2017 年を下に表示している。
それで気になったのが、今年になって入れ替え直した 5 番アイアンの部分。実は感覚的にも「5番アイアンはちゃんとコースで打てていないなぁ」と感じています。
去年は、3, 4, 5 番アイアンはすべてハイブリッドにしました。が、いい加減なスィングをしてもある程度ボールが飛んでくれるので、逆にスィングが退化したように思い、5 番だけはアイアンに戻していました。(最近は 3, 4 番は、3.5 番ハイブリッドのような 1 本にまとめてしてしまっています。)
5 番アイアンの部分を拡大します。
数値の内訳では、
- 2018
- Par or better = 11
- Bogey = 16
- DBW = 7
- GIR = 17.65%
- ラウンド数 = 18
- 2017
- Par or better = 34
- Bogey = 33
- DBW = 2
- GIR = 36.23%
- ラウンド数 = 31
となり、単純に GIR が半分、DBWも割合として増えています。もちろん、コースやライなどの条件の差はあるでしょうが、感覚的に「5 番アイアンがコースでちゃんと打ててない」というのが数字に現れています。
5 番アイアンを打った時に、平均スコアがパーよりいくつ増えるのかを計算し、1 ラウンドあたりに何ストローク増えるのかを算出します。仮定として Par or better は、全部パー (+0)として、DBW は全部ダボ (+2) として計算しています。
2018 年の場合:
- 5 番アイアンを打った回数
- 11 + 16 + 7 = 34 回 (34 ホール)
- 1 ラウンドに 5 番アイアンを打つホール数
- 34 / 18 = 1.888 [ホール/ラウンド]
- スコア増減
- 0 * 11 + 1 * 16 + 2 * 7 = 30 [ストローク]
- 1 ホールあたりのスコア増減
- 30 / 34 = 0.8823 [ストローク/ホール]
- ほぼ 90% の確率でボギーになりやすい。
- 1 ラウンドあたり 5 番アイアンを打った時の期待スコア
- 1.888 * 0.8823 = 1.666 [ストローク/ラウンド]
2017 年の場合:
- 5 番アイアンを打った回数
- 34 + 33 + 2 = 69 回 (69 ホール)
- 1 ラウンドに 5 番アイアンを打つホール数
- 69 / 31 = 2.225 [ホール/ラウンド]
- スコア増減
- 0 * 34 + 1 * 33 + 2 * 2 = 37 [ストローク]
- 1 ホールあたりのスコア増減
- 37 / 69 = 0.5362 [ストローク/ホール]
- パー、ボギーが半々程度の確率。
- 1 ラウンドあたり 5 番アイアンを打った時の期待スコア
- 2.225 * 0.5362 = 1.193 [ストローク/ラウンド]
2017 - 2018 年の差は、1.193 - 1.666 = -0.473 ~= 0.5 [ストローク/ラウンド]
つまり 5 番アイアンを 5 番ハイブリッドに交換すると、1 ラウンドにつき 0.5 ストローク程度縮まる可能性があると言えます。0.5 ではありますが、もしかするとそれ以上の効果があるかもしれません。特に 5 番アイアンの距離を打つ機会が増えれば。
ハンディキャップ(インデックス) が 0.5 縮まれば、今の 8.0 が 6.25% 縮められるので、この効果は大きいと思います。
上記は2017, 2018年にプレーしたコースで、1ラウンドあたりに平均何回 5 番アイアンを打つかも加味しています。
別な考え方として、1 ラウンド毎に 5 番アイアンを打つ回数が全く同じと仮定した場合は、1 回 5 番アイアンでアプローチをするごとに何ストローク差がでるかというと、
0.5362 - 0.8823 = -0.346 [ストローク/ホール]
なので、18 ホール中で 3 ホールを 5 番アイアンで打つことがあれば、0.346 × 3 = 1.03 ストロークの差がでます。わずか 1 打ではありますが、合計スコアが 80 なのが、79 になったりするのは、見た目にも、ハンディキャップを縮める目的でも大きい。
ということで、先日購入して気にいり、効果も出ている Ben Hogan Hybrid (23-deg, 39.75'') の 5 番アイアン相当のスペック (27-deg, 38.375'') を買う理由ができました。
まだこの 23 度のハイブリッド (記録上は 3 番ハイブリッドとして記録している) を使ったのは 4 ラウンド、10 回程度のスィングではありますが、グリーンに乗ったり、外しても寄せやすい場所にあることが増えた感があります。
グラフ上でも、3 番ハイブリッド (3-hybrid) の部分は GIR が 50% を超えていて、ショートアイアンよりも確率がよいのです。
グラフ上でも、3 番ハイブリッド (3-hybrid) の部分は GIR が 50% を超えていて、ショートアイアンよりも確率がよいのです。
↓は去年と今年の比較。今年は、古いモデルの 3 番ハイブリッドと、新しいモデルの混合ではありますが、GIR は 2.5 倍 (22.96% → 57.58%) に上がり、DBW の割合も激減 (25% → 6%) しています。
やはりスコアのためには、ラウンド時はハイブリッドにした方がよいようですね。思った以上に、数値的に大きな差が出ることが明確になりました。
結論として、(昨年と今年の比較では) 1 ラウンドあたり平均 0.5 打縮められるということです。これはラウンド中の 5 番アイアンの登場回数も加味しています。
5 番アイアンを使う回数が同じとすると、1 スィングあたり約 0.35 打改善が期待できます。3 回使えば 約 1 打違うため、5 番アイアンを打つホールが多いコースでは、さらにその効果は大きくです。5 番アイアンというと、平坦な状態では 150 ~ 170 ヤード程度の目標に使うので、Par-4 などでは登場回数が多いです。
5 番アイアンを使う回数が同じとすると、1 スィングあたり約 0.35 打改善が期待できます。3 回使えば 約 1 打違うため、5 番アイアンを打つホールが多いコースでは、さらにその効果は大きくです。5 番アイアンというと、平坦な状態では 150 ~ 170 ヤード程度の目標に使うので、Par-4 などでは登場回数が多いです。
しかし練習場ではスィングを進歩させるために、特に 3, 4 番あたりのロングアイアンを練習したいところです。
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