実はボールはターゲットめがけて「真っすぐ」飛ばして狙うよりも、敢えて「曲げて」打ったほうが、安全またはミスをしても大たたきに繋がりにくいのではないかなと思いました。 例えば、次のような状況があったとします。自分のボールはフェアウェーの中央より若干右寄り (もしくはラフの中)。ピンはグリーンの右側奥で、グリーン手前と右側にバンカー (BとC)があります。おまけでグリーンのかなり手前、左側にもバンカーが配置されています。下の図も参照してください。 |
From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課 |
例えば、旗までの距離が直線で150ヤード、グリーンの中央 (3重丸)が135ヤードとしましょう。旗を直接狙うと、ちょっと右に曲がっただけでバンカーCにつかまったり、当たりが悪ければショートしてバンカーBにハマってしまいます。バンカーBならさほど悪くなさそうですが、バンカーCは、旗とグリーンの縁までの距離が短く(not much green to work with)、この状況下では打ちたくないバンカーNo.1 です。
ハザードを避けて、ミスをしても安全に寄せらそうな地点はバンカーAとBの間の、3重丸の地点か、グリーン左の薄い芝生 (bail out area) です。この当たりにボールが落ちれば、2パットでなんとかホールアウトできるか、グリーンを外しても簡単なチップで寄せて"最悪でも"ボギーで収まる確率が非常に高いと言えそうです。
そうすると135ヤード先のターゲットへ向けて、真っすぐ打ってもいいのですが、できれば左には曲げたくなく、欲を言えば右へちょっとでも曲がってほしいものです。フェード / スライスボールが出てくれればしめたものです。この場合、
- ストレートボールなら、30フィートのパット
- フェードボールなら、10-20フィートのパット
- スライスボールなら、10フィート未満のパット
- もし左に曲がったら、6番アイアンのチップ + 2パット (あわよくば1パット)
逆に、150ヤード先の旗に向かって真っすぐ狙った場合、
- ストレートボールなら、バーディのチャンス? (低確率)
- フェードボールなら、バンカーCへはまり、ボギーがせいぜい
- スライスボールなら、バンカーCの右側のラフで、ボギーだったらよし (ラフは深く、斜面になっているかも)。運が悪ければ、バンカーCの左足さがりのライかも。。
- 左に曲がったら、2パットのチャンス
アマチュアにはインテンショナルショットは無用、と言われておりますが、実は単に左右に曲げるだけなら、さほど面倒でないのかもしれません。ここでは、林の中からとか、目の前の大木が邪魔だから30ヤード左右に曲げてグリーンを狙う、ということを目指しているのではりません。
基本的に、真っすぐに飛ぶか、あわよくばちょっとフェードかスライスして曲がってくれればよいと期待して、インテンショナルに曲げるショットでよければ、教科書どおりに構えれば意外と曲がってくれるみたいです。
このケースのように、真っすぐまたは右だけに曲げたい、左には曲げたくないというショットをするときはよくあります(逆も然り)。そういう要求があれば、左に曲げたり、直接ターゲットを狙うリスクを犯すくらいなら、意図的に曲がるボールを打つセットアップをしてしまえばスコアアップに繋がるのではないかと思いました。
意図した通りに右に、左に自由に曲げるのは到底無理ですが、「左、直進、右」の3方向に曲がるボールを、「直進、右」または、「直進、左」の2方向に制御できれば球筋の予想がしやすくなり、ケガのリスクも軽減されて結果的にスコアアップに繋がるでしょう。(多分)
右に曲げる/または直進のボールを打つには、クラブフェースをボールの落下地点 (上の図で言えば旗、または旗のちょっと左) に合わせて、スタンスを、ボールが曲がらなくて直進してしまってもよい地点 (ボールの飛び出し方向) に合わせます。後は普段のスィング通りに、スタンスのラインに合わせてバックスィングを開始して打つと右に曲がります。そこでフックがでてしまったら、バックスィングの始動方向がインサイドすぎる可能性が大です。
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直進、または左に曲がるショットは、構え方を逆にします。クラブフェースを落下点に合わせ、スタンスをボールが飛び出す方向(真っすぐ飛んでもケガをしない地点) に合わせて、普通のショットと同じようにスィングします。
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