アプローチのシャンクを修正するには(2): バックスィングの検証

前回のエントリー(アプローチのシャンクを修正するには(1): セットアップの検証)にて、ボールを置く位置がおかしいという一つの原因を追求してみました。



が、それでもまだアプローチショット (フルショットでない、1/4, 1/2, 3/4スィング) でシャンクが発生します。グリップが正しく、セットアップも大丈夫だとすると、次に疑うのはバックスィングです。Ben Hoganの言うところの、"The First Part of The Swing"です。体の捻りが絡むハーフスィングでもなく、シンプルなチップショットでもシャンクが出ます。特にSWとか。


逆に、どのようにしたら意図的にシャンクチップが打てるかを試行してみたところ、どうやらバックスィングの軌道が正しくない模様です。グリップを極端に強くするとか、弱くするとか、インパクトで強弱を変えてみるとか、ボールを置く位置を前後左右にずらしてみましたが、意図的に打つにはスィング軌道をいじるのが簡単でした。


☆ 修正: 2009-5-20 ☆

以下の2008年9月22日に書かれた文は、間違い!!!

チップショットのシャンクの原因は下の写真のように、ターゲットと平行な線にそってバックスィングをしなければならないところを、肩と平行な方向に動かしていることでした。言い換えると開いた足と同じ方向にバックスィングを開始しているため、アウトサイドインの軌道ができてしまいシャンクしています。これって、年始に起こっていたメカニズムと同じです。。。

チップショットをシャンクしないで打つには、「肩と平行な方向にバックスィングを開始する」のが正しい、と結論しています。ここで注意が必要なのは、スタンスをオープンにした分と同じだけ、ウェッジを開く必要があります。

ウェッジをオープンにして、下の写真の斜め線(スタンスの線)にそってクラブが動くのが正しいというのが2009年5月現在の見解です。

ぜひ、こちらのエントリーもご覧下さい。




これで心地よいインパクトのチップショットがでるようになってきました。


ハーフショットなどでシャンクをするは、肩がしっかり回っていないことで手打ちになるのが原因のようです (結局はアウトサイドインの軌道がNG)。また、バンカーショットでscullになるのも、同様に手打ちをしていてバックスィングを完了する前に打ちにいっているのが原因でした。要はフルショットでなくても、上半身はしっかり回す必要がありそうです。


30~40ヤード以内から自信を持ってショットができるようになると、安心してグリーンを狙って外すことができますので、しばらくはSWなどでコントロールショットの練習ばかりしてみようと思います。




☆ 追記 (2009年5月) ☆

実はシャンクを直すのは、(1) グリップ、(2) セットアップ を修正した後に、スィングの始動を直すとよいかもしれません。

この元々の記事で書いている「バックスィングの形」は単なるスィングポジションを真似しているだけであり、言い換えると「他人の容姿にあこがれて、真似をしている」類いのことにすぎないかもしれません。



私がシャンク病を患っていたとき、または今でもスィングの調子が悪かったり、ミスの傾向がバラバラだったりするときは、極端な「インサイドアウト」の軌道が原因のようです。

それをジャック・ニクラウス (Jack Nicklaus)が「スィングで最も重要な部分」と指摘するように、「スィングの始動」を修正してやれば、驚く程シャンクが直り(+即効性が高い)、また飛距離と正確性も増すでしょう。


この結果としては、次のようなものです:
  • ドライバーからウェッジまで発生していたシャンク病が解消した。

  • ドライバーの飛距離が増した: 2008年初頭まで最大飛距離が210ヤードがせいぜいだったのが、最大250~260ヤードまで(たまに)飛ぶチャンスが出ました。現在ドライバーは、1998 - 2001年頃に製造されていたTitleist 975Dという古い道具を使っています。

  • Par-5の2オンが狙えるチャンスに遭遇できる。チッピングが上手くできれば、「タップイン・バーディ」も可能。

  • アイアンのインパクト、および飛距離も増した。尚かつ、ターフが飛ぶようになった。

  • ドライバーのスライスが解消。ドロー系のボールに変化。

  • チップやピッチショットが、以前よりも距離が出過ぎで距離感を修正する必要が出る。

  • (注意が必要なのは、ロングゲームがよくなっても、結局パターとチップがしっかり打てないと、スコアに大した変化は期待できません。。。)

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