良いスコアでプレーするには、1ラウンドのパット数を縮める。それには、「1パットを増やして、3パットを減らす」のが有効でしょう。
「1パットを増やす+3パットを減らす」には、グリーン周りの短いアプローチで
- ホールの傍につける
- 上りの真っすぐなラインが残るようにつける
- 絶対に、ショートしてグリーンとボールの間のバンカーやラフへ落とさない。なにがなんでも最悪乗るようにする
さらに、1パットができそうな雰囲気が漂うよいアプローチをするには、よいライとアングルの場所へセカンドショット (Par-4)、サードショット (Par-5) を外す、又は意図的にレイアップしなければなりません。グリーンにとどく可能性があるときは狙うものの、万が一ミスをしても比較的易しくグリーンに乗せられる場所に落ちるようなターゲットを選択すると。
個人的に、大たたきに繋がるケースを吟味してみると、ティーショットのミスよりも、グリーンから200ヤード付近からのミスが大きいといえます。もしくは、大たたきのミスにつながらなくても、1打でも良いスコアでフィニッシュするという観点から考えると、ベストでないプランを作ることが少なくありません。言い換えると、ボギーにするのが精一杯になってしまって、簡単にダブルボギーを打ってしまう。いわゆる「素ダボ」というやつです。
更に言うと、ダボは想定の範囲内です。例えば、400ヤードのPar-4で林に打ち込み、2打目を横に出すしかなく、3打目が残り200ヤードになるとします。そこからのマネージメント次第では易しく6つ、ダボで上がれるでしょう。パットがよければ5つも充分ありえます。それが、7や8になってしまうのは、ボールを打つ技術がまずいのではなく、何か別の部分に問題があるのではないでしょうか。
原因としては以下が考えられます。
- 残り距離 (=200ヤード前後) だけを唯一の判断基準にして、クラブを選択している。
- グリーンの形状、傾斜、周囲のハザード(バンカー、ラフ、木々など)を考慮しないで、ターゲットを選択している。
- エゴ
勿論、グリーン周辺に気になるハザードがない場合は、「あわよくば乗ればいいな、外しても寄せれられる」と思って200ヤード近く打てるクラブで打つでしょう。
しかし、左右にハザード、グリーンの前もガードバンカーが邪魔をしている、というホールで、「200ヤード飛ぶ(かもしれない)クラブ」を選択するのは、プラン練り直しの余地ありかもしれません。
というわけで、2つのケースを考えてみました。両方ともに、グリーンから200ヤード付近にボールがあり、今からセカンドショットを打つぞ、という状況です。
(2) ケース1: グリーン周りにハザードが少ない/ハザードが左右どちらかに偏っていて、反対側は開けている
場所は、Palo Alto Muni. GCの16番ホールPar-4です。
グリーンの右側に小さいバンカーと木がある以外は、周辺に目立ったハザードがありません。グリーン左は開けていて、ラフの芝次第ですが、旗へ転がして寄せ易い作りになっています。もちろん、グリーン手前の花道も寄せ易い。
各プレーヤーのショットの癖にもよりますが、グリーンの左サイドを狙って200ヤードくらい打てそうなクラブで打ってもOKでしょう。もしくはもっと手堅く、150-170ヤード付近へアイアンでレイアップ、転がしてボギー狙い。寄ってくれたり、パターが冴えると4つの可能性もあります。
From アメリカ・シリコンバレー的ゴルフ研究所 - シャンク矯正課 |
(3) ケース2: グリーンの左右、前にハザードあり
場所は同じくPalo Alto Muni. GCの、17番ホール Par-4、 424ヤード、ハンディキャップ#2のホール。距離だけは、ケース1の16番ホールと同じくらいですが、グリーン周りが全然違います。
From アメリカ・シリコンバレー的ゴル フ研究所 - シャンク矯正課 |
左右は木立が並び、グリーン左右手前にはバンカーがガードしています。ティーショットが馬鹿飛びして、残りが150ヤード、なんて状況だったら楽ですが、それには270~280ヤードの飛距離が必要。仮に240ヤード飛んだとしても残りは180ヤード超。けっこう考えさせられます。
200ヤードの距離を力んで左右に曲げると、木立の裏に落ちるなどして、フェアウェーに戻すのが精一杯、または、グリーンの端っこに乗せるのが精一杯、なんてことになりやすいホールです。このグリーンは傾斜がわりときついので、できれば旗の手前に乗せたい。
実際、旗が赤(手前)、左へ引っ掛けてバンカー横の木の裏へミスしてしまったら、グリーンに乗せるのがやっと、そこから下りのロングパットを2回で沈めないといけなくなります。そうすると、「ボギーがとれれば奇跡、ダボになっても不思議ではなくなり」、既に1ストローク損している。なぜなら、わざとグリーン手前に刻む方が、「パーがとれれば奇跡、ボギーは堅い」わけですから。
ハンディキャップが低いホールは、ホールの周りにプレーヤーのミスと欲を誘惑する罠が数多く潜んでそうです。
200ヤードを曲げる可能性が大なら、グリーン手前にアイアンで刻んで3打目の転がしにパーを賭けることができます。80%以上の確率でボギー以上のスコアになる雰囲気が漂っています。
アイアンで転がせる圏内に刻む以外には、ウェッジのフルショットの距離へ運ぶこともありでしょう。(個人的に、SW, LWの類いのフルショットはかなりバラツキが大きく、シャンクの危険性がまだ残っているので避けておりますけど。。。)
200ヤードくらいの距離がのると気持ちがいいものですが、状況判断をきっちりしてストロークを浪費しないように心掛けたい所存です。「大たたきをしないようにするには、どのルートが最適か」をよく考えながら、次のラウンドは望みたいです。
(4) 結論: 危険なホールでは花道へレイアップ、アイアンで転がして寄せワン狙い
届く確率が低く、ミスをすると崩れるような状況で狙ってしまうのかは、「どうしてもGIRsを稼ぎたい、何が何でも乗せたい」という欲かもしれません。
冷静に考えると、GIRsは18ホールでせいぜい6~8も捕れれば上出来です。8は出来過ぎ、80が切れるレベル。すると、残りの10~12ホール、半分以上でレギュレーション通りに乗せることを期待する必要はないわけです。だから、無理にねらわず、グリーン手前の安全によせられる地点にレイアップするのがスコアメイクの鍵かもしれません。ゴルフコースにはそうやって攻めるのが得策のホールがいくつかあるかと。。。
- 200ヤードのショットを左右に大きく曲げて、グリーンに乗せるのがやっとの状況
- グリーン30ヤード手前の花道+浅いラフにおいて、5,7,9番アイアンで転がして乗せられる状況
を比べて、どちらがパーを拾える確率が高いかを考えると、答えは後者でしょうな。。。後者の方が、寄らなくてもグリーンのどこかには乗るでしょうから、最悪ボギーで上がれることが保証されるようなものです。
次のラウンドから実践できるといいな。。。
(また個人的に、アプローチは転がす、またはロフトの立ったアイアンで低い弾道で飛ばす方が、確率が高いようです。ピンにぴたっとよったり、派手さはなく地味ですが、「グリーンへとんでもなくショートして、アプローチをやり直し」という類いのミスが激減しそうです。)
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