2016 年まとめ: スィングの改造



2016 年はスィングを治す年になりました。

途中ひどいスライス、ひどいラウンドに何度か悩みながらも、1 年たってようやく新しいスィングが身につきある気がします。

スィングでの一番の誤解は、切り返し時におけるヒップの動作でした。Ben Hogan’s Five Lessons での「Rotate your hips」の解釈を長年間違えており、てっきりヒップは回すものと思っていました。が、これは間違った動作です。まずはヒップを左(ターゲット方向) へスライドし、体重移動するのが正しい。

体重移動によって、自然とヒップの捻りがとけて回転します。その後に右肘が体の右側へ落ち、次にクラブがリリースされます。このスィングの順序 (swing sequence) が正しく行われると、ボールを撃ち抜いた後に左腕と右腕が同時にピンとまっすぐ伸びるはずです。

スライサーが、Swing Sequence の改善に役立つドリルは、右腕 1 本だけでボールを打つ練習。体重移動 > 右肘を落とす > クラブをリリース という 3 ステップが順序よく行えるようになります。


他のスィングのチェックポイントとしては:
  • 左手グリップは、小指、薬指、中指の3本に力を入れる。
  • 右手グリップは、薬指、中指に力を入れる。
  • 両手とも、人差し指と親指に力を入れるのは NG
  • アドレスで、肩のラインなどが、ターゲットと平行になるようにする。
  • スィング中は、ボールから目を離さない。
  • バックスィングは、大ぶりになりすぎず、コンパクトにする。
  • 正しいグリップとアドレスでセットアップができたら、Swing Sequence を守ってスムーズに打つ。
  • Swing Sequence が自然な動作になるまで体に覚え込ませる。

今年のラウンド結果です。これまで年に1回、80を切るのが最高でしたが、複数回切れていたのには驚きました。ショートゲーム、特にパーオンした時のパット数が 2.0 を超えているのと、パーセーブ率を 40% にまで引き上げ、より 70 台を出せる確率を上げたいですね。

  • ラウンド数: 30
  • 平均スコア: 85.0 (front-9: 42.8, back-9: 42.2)
  • 平均パット数: 33.8
  • 70台のスコア: 4 ラウンド
  • Front-9 での 30 台のスコア: 2 ラウンド
  • Back-9 での 30 台のスコア: 5 ラウンド
  • GIR (パーオン率): 6.0 (33.3%)
  • Scramble (パーセーブ率): 2.2 /12.0 (19.2%)
  • 1 パット数: 3.8 回/ラウンド
  • 3 パット数: 1.7 回/ラウンド
  • パーオンした時のパット数: 2.09
  • グリーン100ヤード圏内の打数: 49.1 /ラウンド




久々のスパイグラス•ヒル (Spyglass Hill)



厳しい Spyglass Hill

久々に Spyglass Hill で、腕試しをしました。
https://www.pebblebeach.com/golf/spyglass-hill-golf-course/

最初の 5 ホールはリンクス型、残り 14 ホールは林間型のコースになり、アプローチが基本的に打ち上げになるために、白ティーからでも距離が長く、グリーンは小さくて速く、厳しいホールが続きます。表示距離は 6100 ヤードなのに、体感では 6500 ヤード超はありそうな感じがします。コースレート/スロープレートは、72.2/135 です。

スコア: 41 + 43 = 84
パーが 8 個、ダボが 2 個、ボギーが 8 個でした。

前半 は 4 ホールでパーオン。ドライバーがほどほどよくあたり、8 ホール終わって 3 オーバー。9 番ホールのグリーン周りで気を抜いて 5 オーバーにしてしまいましたが、前半 41 は上出来。ショートゲームがもっとちゃんとできれば、37, 38くらいのスィングができていました。

後半は、バックスィングがオフプレーンになったせいか、ティーショットが基本的によくなく、辛い 9 ホールになりました。グリーン周りでがんばってなんとか 3 回パーを奪えましたが、パーオンはゼロ。17 番ホールで、1 フィート (30 cm) のパットを丁寧にすれば、さらにもう 1 打縮まっていたのが、非常にもったえない。これこそは、「もったえない」と言えるショットでした。というよりも、グリーンの速さに単に対応できず、まがりを判断できなかっただけなのかもですが。

今回のコンディションは、普段と比べて特にグリーンが高速でしたが、3 パットが 1 回だけだったのは幸いでした。パット数は 33。

このコースのコンディションと現在の実力で 84 は悪くなく、スィングを改造した成果が出つつあるのではと思います。まだまだ改善したいです。



ショートゲームの練習が、フルスィングのリズムの改善に繋がる?

最近のレッスンでショートゲーム、特にウェッジで中 ~ 高い弾道の球でスピンをかけてとめるピッチショットを習いました。リズムよくスィングし、なおかつ腕や指に余計な張力をかけないで、クリーンに、スムーズに打たねばならないので、フルスィングにもとても役に立ちました。

練習場では、50 ヤード圏内のショットばかり打っているものの、コース上で成果が現れるには距離間を合わせるのに時間がかかるようです。ロングゲームには、意外にもすぐに効果がでました。

最近のスコアです。歯がゆい結果ばかりですが、スィング改造中は忍耐あるのみですね。


Poppy Ridge (70.8 / 128)
  • スコア: 42 + 40 = 82
  • 9 GIRs (50%)
  • Par-3 は全てパーオンし、他 13 ホールでは全てフェアウェーを捉えました。唯一ハイブリッドで刻んでいったときにフェアウェーを外してバンカーに入れてしまいました。
  • ボギー / ダボのホールはいずれも、30ヤード圏内でのミス。ライの見極めが悪かったり、難しい場所から無理に高いボールを使おうとしたのが特にいけなかったかも。

Callippe Preserve
  • スコア: 44 + 51 = 95
  • 6 GIRs にもかかわらず、90 すら切れなかった。Poppy Ridge のラウンドから 2 週間時間が空いたのも悪かったのかも。
  • パットや、グリーン周り 100 ヤードのショットがありえなかった。後でコーチと確認したところ、どうもバックスィングの軌道が悪く、腕にも余計な力が入り、打ち出しの方向がずれ、クラブフェースの中心にも当たらなくなっていた模様。

Boulder Ridge GC (72.0 / 135)
  • スコア: 43 + 45 = 88 
  • 6 GIRs 
  • パーは 8 個とる一方で、ダボが 6 ホールあり、結局グリーン周りで相当課題が露呈しました。ピンから100ヤード圏内で 55 回も打つ羽目に。ロングゲームだけなら、80 前後で回れそうな感触だったのですが。



ショートゲームを含めて、僕のスィングが悪くなる典型的な原因は、テークバックから、トップまでの間にありそうです。下の写真はレッスン中に撮影してもらった、理想的なトップの位置です。




悪いクセがはじまると、テークバックがインサイドすぎになり、トップがクラブが飛球線に対してクロスし、切り返しでクラブ、腕が体よりも先に回り始め、典型的な over the top、スライススィングになります。

グリップを変えるくらい、このテークバックには違和感があるので、繰り返し練習してなれるしかないようです。





スィングの改造 (途中経過 9) - 2016年 1~8 月のまとめ



8 月のラウンドはスコアの上ではよくなってきました。スィング改造の取り組みが徐々に結果につながってきたのかもしれません。
  • Santa Clara: 80 (40 + 40, 8 GIRs)
  • Santa Clara: 78 (41 + 37, 10 GIRs)
  • Poppy Hills: 84 (44 + 40, 8 GIRs)
  • Stanford: 80 (42 + 38, 6 GIRs)
Stanford の Back-9 で 38 が出たのは正直に嬉しい。ショートゲームがよくなれば、Santa Clara くらいだとイーブンやアンダーが出るのも奇跡ではない気がしてきました。
(他にも、96、89 と、内容的にもかなりいけてないラウンドももちろんありました。)


スィング時に気をつけるチェックポイントです。
  • グリップはゆるく、力を入れるのは、中指と薬指。特に右の親指と人差し指に力を入れると、最悪なスィングになりやすい。
  • ボールは、撃ち抜くまでしっかり見る。打った後にすぐに目で追わないこと。
  • バックスィングでは、左肘は伸ばし、右肘は徐々に曲がる必要あり。コンパクトなバックスィングを心がける。頭が右へずれないように気をつける(悪い癖の1つであり、スライスやスピンかかりまくりのドライバーの原因)。
  • 切り返しで、上体が前に出過ぎないよう、体重移動は左に行う。右足の踵はボールを打つまでは地面に引っ付いたままを意識するとよい。


これからはもっとラウンドをする機会を増やしたほうが、結果がよくなりそうな感じがします。というのも、練習ばかりしていると、ゴルフのスコアメイクの勘みたいなものがなくなり、スィング自体はよくてボールをしっかり打てるのに、大してスコアが良くならなかったり、全然かわらなかったりします。理由としては、
  • 与えられた状況下での、クラブ選択がまずい。スィングはよくても、間違ったクラブ、適していない打ち方をする。ショートゲームにおいても然り。
  • ドライバーショットがよくなってきたので、ついティーショットにドライバーばかり使いがちになり、飛びすぎてバンカーに入ったり、2 打目に中途半端な距離を残して逆にコースを難しくしてしまう。やはりティーショットは、丁寧に 2 打目の残り距離を決めてから、プレーしないといけない。


アイアンの変更の効果


コース上で使うアイアンは、マッスルバックから、キャビティに変更しました。どちらも、1999 年モデルの、Ben Hogan Apex ですが、打ちやすさが雲泥の差です。

明らかに、1/8 ~ 1/4 インチ程度は芯を外して打っていても、それなりにボールが方向性よく飛んでくれます。最大飛距離は変わりませんが、平均してイメージ通りの距離を運べることが多く、平均距離は伸び、距離のばらつきが格段に減りました。

繰り返しになりますが、キャビティ型アイアンは、信じられないくらい簡単です。


ただ、簡単に飛ぶクラブになれると(楽を覚えると)、スィングが錆び付いてくるような気がします。やはり練習時には、前のマッスルバック Apex を使って打たないと、数ヶ月後には、簡単なキャビティの Apex も難しく感じてしまうかもしれません。


Ben Hogan Apex Plus アイアン (キャビティモデル) に切り替え

じいさんのパター、引退」に引き続き、道具の話です。




長らく完全なブレード型 (マッスルバック型) の Apex (1999年モデル) を使用していましたが、ついにコース用にキャビティバックに変えました。同じ 1999 年モデルの、Apex Plus を簡単にリストアしたものですが、全然違いますね。。。

スィング改造に取り組んでから、ボールをクラブの芯で捉えたときの感触がよくわかるようになりました。そうすると、9 番アイアンですら、ろくに芯に当てて打つことがほとんどできていないということが物凄く実感できました。確率にすると、20 回打って、1 回くらいでしょうか。

そうすると、ブレード型の 5 番アイアンで「まあまああたったなぁー」と思っても、実はほとんど芯を捉えてうつことができたことはなかったのでしょう。

芯を捉えられないと飛距離はバラツキます。このバラツキはスコアにはものすごい影響があるため、意を決してコースでは、ブレードをやめて、キャビティ型のアイアンとハイブリッドに切り替えました。

キャビティ版の Apex Plus だと、完全なミススィングでも、そこそこボールが飛んでくれるものですね。。。これも結構クラシックな道具ですが、驚きの使用感です。

練習では、まだブレードの Apex を使って打ちます。やはり、ボールを打つ技術 (ball striking technique) はもっともっと向上させたく、それにはやはりミスに敏感な道具を使うべきかと。


ブレード型 (Apex) と、キャビティバック型 (Apex Plus) では、同じ番手のアイアンだとほぼ同じ距離に収まるよう。ただキャビティ型の方が、平均してよく飛びそうな感じです。





番手の赤色や、Hogan のロゴは、ネイル用のマニキュアを使ってリタッチしました。タミヤカラーなど、いろんな塗料を試しましたが、マニキュアが耐久性が高く、シンナーでの拭き取りなどが楽で、手軽に取り扱いやすいですね。最後にピカールで研磨して完成です。

この次にアイアンを変えるときは、Callaway の Apex にでも変化するのでしょうか。


じいさんのパター、引退

長らく愛用していたパターがついに引退です。修理すればまだ使えかもなのですが、クラブフェースがネックから曲がり、スクウェアに構えるとクラブフェースが開いてしまっています。すると、正しくストロークしても、プッシュしてしまうわけです。


パターヘッドに加えて、シャフトも微妙に湾曲しているみたいで、この状態では練習もプレーも不可能。ここ1ヶ月はパターの成績がものすごく悪く、パターの練習もけっこうしていたのですが、たまには道具を疑ったほうがよいですね。 

今年のパターの成績は:
  • 1-5月: 31.8 パット /ラウンド、3 パット数 = 1.0 /ラウンド
  • 6-7月: 37.6 パット / ラウンド、3パット数 = 3.6 /ラウンド

という風に悪化。6月あたりに壊れたんですかねぇ。。。てっきり6月に変えたパターストロークのせいかと思っていましたが、もしかしたら道具のせいかもです。


とういうわけで引退です。

(けど何か機会があれば、修理はしてみて飾っておきたいですね。。。)


この際、しばらく使ってなかった SeeMore パター m3w に変えることにしました。初めて 80 を切ったときに使っていた思い入れもまあまああるパターです。パターの数字が改善するか?





スィングの改造 (途中経過 8) - ボールから目を離さない

6 月くらいから、比較的スィングがよくなってきました。

3 月の末に、「芯に当たるようになったからもっと飛ばしたい」と欲張ってスィングがおかしくなってから、元の状態にもどるまで 2 ヶ月以上を要しました。

意識して練習したポイントは:
  • バックスィングをゆっくりと行う
  • 正しいバックスィングの位置(トップの位置) を体で覚える
  • ダウンスィングの順序(体重移動 > 右肘が落ちる > クラブがリリースされる) を守り、ゆっくりと切り返す
  • インパクト時に、上体が早く開きすぎないようにし、両肩のラインが飛球線と平行になるようにする
  • フィニッシュ時は、腕はスィングプレーンに平行に、フラットな位置にもってゆく

さらに、オロドいたのは、ゴルフの基本を全く忘れて無視していたこと。

ある日のレッスンで、コーチから指摘されたのは「スィング中に目をボールから離さない」こと。特に僕は、バックスィングのときに、顔がターゲットに対して後ろ方向に向く癖があり、その所為で、スィング中に軸 (spine) がぶれているそう。

“Keep the eyes on the ball” 

というのは、ゴルフでは基本的なアドバイスの一つですが、実はこれが全然抜けていました。


上記のポイントも重要ですが、ボールを撃ち抜くまではボールを見続けるようにするだけで、スィング軸がぶれるのが随分と小さくなりました。具体的には、ボールのディンプルの 1 つか、ロゴなどの 1 文字、1 点を集中して見続けます。自分の場合は、下のようにマークして、真ん中の青い点だけを見るようにします。







実は、このボールから目を離さないこととは、パットやチッピングでも共通の基本らしく、パットやチップショットでクリーンヒットさせるにはやはりスイング軸がぶれないようにボールを見続けるのはとても効果的です。 

新しくなった Poppy Hills 2.0 (ポピーヒルズ) でプレー



NCGA, 北カリフォルニア協会のホームコースの一つである Poppy Hills へ久しぶりに行きました。



Poppy Hills は 2014 年にコースを大改修し、Poppy Hills 2.0 となって再オープンしました。Davis Love III によれば、Augusta National と Pine Hurst No.2 をうまく融合させた美しいコースだ、と言ったとか。

コースのレイアウトや、地面の起伏、バンカーの配置の変更の他に、メンテナンスに必要な水の量を節約するのも目的の 1 つです。北カリフォルニアには珍しいタイプのコースになったのではないでしょうか? 主な特徴は:
  • (長かった) ラフはなくなってフェアウェーかバンカーに変更されています。
  • グリーン周りもラフがなく、転がしてアプローチをするのに適しています。アンジュレーションが険しいので、曲がり具合を想像するのが一苦労です。
  • 5 番ホールの右にあった大きな池が潰されて、大きなバンカーになりました。
  • 9 番ホール、グリーン前のクリークから水がなくなり、バンカーとフェスキュー草になっています。
  • 10 番ホール、池はそのままですが、グリーンがより右側に移動して、3 打目のアプローチに池がほとんど邪魔にならなくなりました。
  • 11 番ホール、短い Par-3 になり、12 番ホールの Par-5 は、まっすぐな Par-4 に大改修されました。
  • 14 番ホールはフェアウェー中央のバンカーがなくなり、グリーンとの高低差もほとんどなくなりました。
  • 18 番ホールは、グリーン前にバンカーが増え、アプローチにより正確性が要求されるようになりました。





2 ラウンドし次のような結果になりました。

Front-9
Back-9
Front-9
Back-9
Tee
2-Poppy
2-Poppy
3-Poppy
3-Poppy
Score
42
42
41
49
Putt
21
19
20
20
GIR
5
4
6
2
Scramble
0
1
0
0

2 ラウンドして、GIRs (パーオン数) は 8 と 9 でした。青ティー相当の 3-Poppy からプレーしたときは、Front-9 でのパーオン率が 66% と、ラウンドを通じてロングゲームが非常によくなってきました。ドライバーは、劇的には飛ばなかったものの、最悪でも 200 ヤード飛んでグリーンが狙える地点にボールをなんとか打てていたのがよかったです。

で、なんとも情けないのがパット数。

2 ラウンドとも、40 パット、3 パットは 9 回で、実に 25% の確率です。

今年の 1 ラウンドあたりの平均パット数は、31.8。3 パットの数は、1 ラウンドにつき 1 回。これら stats からすると、とんでもなく悪いのですが、Poppy Hills のグリーンが難しいのかもしれません。Spyglass Hill のグリーンなんかよりも、格段に難しく感じました。特に、登りのパットでショートすることが多く、高速なグリーンでの、登りのラインのスピードを合わせるのができないのかもです。逆に、下りのパットで 3 パットをすることはありませんでした。

スィング自体は、この半年で随分とましになってきたので、そろそろショートゲームの練習にも時間を割いたほうがよさそうです。特に、2 ラウンド目の Front-9 は、GIRs が 66% ということは、プロレベルのショートゲーム力があれば、36 前後で回れているはずです。

Poppy Hills はとても(いい意味で)難しくなって変身を遂げたと思いました。




(夏なのに気温 15 度。ほぼ冬です。)




スィングの改造 (途中経過 7) - ドローやフェードに曲げてみてスィングのミスの原因を探る

よくプレーするコースのある Par-5 で、フェアウェーの左側に大きな木があり、2 打目を刻むには非常にうまくかわさないといけません。ロングアイアンで高い球を打って超えるには、あまりにも高さが必要で無理なのと、木の右端はすぐに谷になっていて、右に逃げるのもできません。木の左は OB。なので、上手に木をかわしてレイアップするには、

(1) めちゃくちゃ低いボールを打つ
(2) ドローボールでかわす

しかありません。

(1) は、ドライバーで打てば自然と低いボールで 200 ヤードくらいかせげるのでとりあえずの攻略法として使えます。

だけども、(2) のドローボールで美しく交わしてレイアップしたい。

が、練習場でドローボールにかまえて打っても全然左に曲がらないどころか、右に曲がります。プッシュ+スライスに近い軌道です。原因と結果を探っているうちに、大昔に練習していたドロー/フェードを打つためのセットアップの仕方を修正しなければならないことがわかりました。以下のページで、

「安定して曲がるボール」

下図のように構えるとよいと記していました: ドローの場合は、(1) ターゲットにクラブフェースを向ける、(2) 右足を曲げる分だけ後方に引いてクローズドスタンスにし、(3) 足の線(青い線) に平行に通常のスィングをする。



当時は ↑ の方法でもある程度打てていたのでしょう。でも今は全然うまくいきません。特にドローのセットアップで打つと、必ずブロック(プッシュ)が、スライスになります。なんかスィングしていてとても窮屈な感じです。

そこで、次のように変更しました。以前は右足を後ろに引くだけだったので、実はスタンスのラインと、クラブの軌道の線が並行になっていなかったのでしょう。つまり、上の青い線は実は並行になってないのかもです。

要はボールに横回転のスピンを与えて曲げるには、クラブフェースを構えた方向とは斜めにスィングをすればよいだけです。他にも曲げる方法はいろいろありますが、僕はこのセットアップでコントロールできる方法が再現性と単純性が一番いいと思っています。


修正した構え方

ドローの場合は、

(1) ターゲットにクラブフェースを向け、
(2) 右足を曲げる分だけ後方に引き、左足を右足をずらした分と同じだけ前方に出して、クローズドスタンスにし
(3) 足の線(緑の線) に平行に通常のスィングをする。

こうした方が、ちょうどスタンスを中心として、スィング軌道をクローズドにできたのかもです。





逆にフェードの場合

(1) ターゲットにクラブフェースを向け、
(2) 左足を曲げる分だけ後方に引き、右足を (左足をずらした分と同じだけ) 前方に出して、オープンスタンスにし
(3) 足の線(緑の線) に平行に通常のスィングをする。




左右にボールがわざと曲がるように打つのは、意図せずスライスばかりしたり、フックになったり、ミスショットの原因を探るときにも使えそうです。


追記

それでも逆球がでたりすると、スィングの順番が悪い、つまり体重移動の前に腕が動いてしまっているようです。



スィングの改造 (途中経過 6) - スィングプレーン

相変わらずバックスィングをインサイドに引きすぎていて、いわゆるオン•プレーンにならない悪いクセがなかなか治りません。いくら正しい swing sequence (スィングの順序) で打てたとしても、バックスィングがおかしいと、もう最悪です。ダウンスィング中に修正するのはほぼ不可能です。 それよりも、バックスィングがおかしいと正しい swing sequence では打てないのかもです。


それに加えて、今度はボールを撃ち抜いた後のクラブの軌道が、アップライドすぎてものすごく狭いスィングアークで振っていることがわかりました。フィニッシュでは、右上腕が顎の下くらいにあるのが理想だと思うのですが、知らない間に右上腕が、鼻の正面にきています。

少しでもこれを矯正すべく、自宅での素振り場に一つ細工をしました。下の写真は、自宅の素振り場です。ヨガマットの上で、ドライバーを振ります。ドライバーのトウ側にはコーンを置いて、インパクトゾーンで手が不意に伸びきったエラーを教えてくれます。手前には、コルク栓をおき、ちょうどドライバーのヘッドが通過できるくらいの間隔だけ設けています。コーンの右斜めには鏡があり、スィングが正しくできているかを確認できます (鏡は写真には写っていません)。 スィングパスが正しいかどうかを判断するため、床にテープを貼りました。






下の写真では、黄色がターゲット方向を示す線です。それに平行になるようにテープを貼ります。バックスィングおよび、ダウンスィングで、クラブが地面と平行になる場合は、この黄色線とシャフトも平行になります。




僕の悪い癖は、バックスィングと、ダウンスィングのそれぞれで、ピンクの線と平行になるようにスィングしていました。


バックスィングがインサイドになりすぎるのは、「インサイドアウト」の軌道で打ちたいと思うことからなのですが、実際はフェードを打つようにオープンに引いていく(本当はスクウェアに引いていけている)のが正しい。

ダウンスィング(ボールを撃ち抜いたあと)時に、クラブが斜め前に行っているのは、コンパクトに振ろうとするあまりに、スィングを途中で故意に止めようとしていることと、自分の目でクラブを見たときに、このピンクの斜め線がターゲットと平行に錯覚して見えているのが原因みたいです。

スィングの改造 (途中経過 5) -  飛距離を求めない



スィングが改善されてきて、芯に当たる割合が増えると、欲が出てきました。

「これでもっと速く振ると、当然飛ぶに違いない」

。。。と欲を出して、3 月末ごろからスィングスピードをあげようと欲張り、せっかく良くなったスィングすらおかしくなりました。

これは大きな間違いでした。

4 月の上旬には、また飛ばすことは考えず、ゆっくりスィングをして、クラブの芯で捉えることだけに着力しました。それでも、3 月中旬時点のようなスムーズな効率的なスィングに戻すのに、1ヶ月は要しました。まだその後遺症が残ったままのようなときもあります。「本当に飛ばそうと欲張るのではなかった」と後悔しています。これで 2 ヶ月は進歩が遅れました。


ドライバーは一番飛ぶ道具であるため、ついつい「飛ばす」ことにばかり意識が向いてしまいますが、よいスコアで回るにはあえて「飛ばさない」、「飛ばなくていい」と肝に命ずるのがよいのかもしれません。

「飛ばそう」とすると、ついつい体の余計な部分に力が入ります。とくに前腕や、手に力みが入った時には最悪で、インパクト前で手が伸びきって、ヒール玉になる、アイアンではシャンクする、もしくは casting, over the top になりガタガタのスィングになるなど、いいことがありません。

少なくとも今年は、芯で捉えて、ボールを目標の地点へ「送る」ことを目標にします。

相当ゆるゆるなグリップかつ、スローモーションで、脱力しきったスィングを練習しています。その方が、スムーズに体が周り、いわゆるヘッドがよく走り、力を入れてふっていたときよりもボールが飛ぶことすらあります。それでも 220 - 240ヤード程度ですが、1 ラウンド中に 14 回打てればよいスコアがでるようになるはずです。

具体的には、ドライバーを持ち、スィング幅同じで、スィングスピードを抑えて、100 ヤードないし、150 ヤードだけ飛ばす練習です。それでも、不本意に 200 ヤードまで飛んでしまったりします。この練習をしていると、無理に力を入れなくても勝手にボールが飛んでくれるのだなと実感します。


不思議ですが、適度に体から力を抜いたスィングが、もっとも体に無理なく飛ばせている気がします。


この「力を抜く」というのが、実は技術習得の上で最も難しいのかもしれません。

が、距離や方向のコントロールには重要な要素になる気がしてきました。

ロングアイアン (3, 4番) をキャビティモデルにしてみる - Ben Hogan Apex Plus



いろいろ思うところがあり、いずれ今使っている Ben Hogan Apex マッスルバックを、打ちミスに強いクラブに変えてみるのもありかもしれないと、検討しています。正確には、「検討していました」なので、ここしばらくはやはり変えないだろうという結論になりましたが。。。


大きな理由としては、易しい飛ぶとされるクラブにしても、スコアやハンディキャップが劇的に改善するのはあまり期待ができないということです。やはり、スィングを鍛錬し、練習を重ねて、始めて道具のミスの許容の恩恵を受けれるのかなと。


昨年ドライバーを変えて、ティーショットはちょっと楽になりました。それは距離が伸びたり、ミスショットした当たりが曲がりにくくなったという変化です。が、やはりスィングがまだまだのため昨年末のティーショットのパフォーマンスは Titleist 975D の時と比べて全体にはそんなによくなっていない。今年になりスィングを改善しはじめて、初めてパフォーマンスの改善がみられ、新型クラブのポテンシャルを活かせるようになった感があります。


あと、Apex は 80 年代のロフトやシャフト長さの設定なため、5 番アイアン (30 度, 37.5 インチ) が、現代のセットでは 7 番くらいに相当します。小さく見積もっても、1 - 1.5 番手くらいずれているのです。そしてアイアンを全とっかえした場合、他のクラブのバランスから、ウェッジやハイブリッドまで全部取り替える必要がでてくるので、結局新しいセットになれるのに、2-3 年はまたかかる。そこまで経済的、時間的コストをかけて、本当にハンディキャップがよくなる保証はない。


たしかに、アイアンを変えたら、7番アイアンで 160 ヤード打てることがあるかもしれません。だけども、距離感を合わせるのに苦労すると思います。


Ben Hogan Apex Plus (左 2 本), Ben Hogan Apex (右 2 本)

とはいいつつ、Apex の 3 番 (23 度), 4 番 (26 度) は、手強く、ほんの数ミリ芯を外すだけで途端に飛距離が 10 % はロスします。スピンのかかり具合もとても敏感なので、コース上では、ここはちょっとだけ易しいクラブに変えることにしました。


とくに 3 番は本当に完璧なスィングをしないとグリーンでボールが止まる程の高い球を打つのは難しい。このキャビティ版 (Apex Plus) は、ちょっと薄い当たりでもボールが高く上がってくれます。簡単に打てるというよりは、弾道を高くするための変更なのかもしれません。打感が、ハイブリッドに近いですね。


ホームコースの Par-3 では、3, 4 番アイアンでちょうどよい距離のホールが多いので、この変更は2, 3 打くらいの改善がある(かも)。

Ben Hogan Apex Plus 4-iron / Ben Hogan Apex 4-iron



練習場では、マッスルバックの Apex を使います。ミスに敏感な道具の方が、スィングの何処が悪いのかわかりやすいからです。


スィングの改造 (途中経過 4) - スクラッチプレーヤーのドライバーに必要な飛距離






USGA のルールブックやオンラインの情報、スィングコーチと話した結果、スクラッチプレーヤー (ハンディキャップ 0) に必要なドライバーの飛距離は、240 - 250 ヤードあれば十分ということでした。300 ヤード飛ばす必要は全くありません。平均距離ですので、ちょっとカット気味の当たりでミスして 220 ヤード、ドロー回転でめちゃくちゃ当たると 260 - 270 ヤード飛ぶこともある、という感じです。それよりも、思った場所にある程度の正確性で打てて、ショートゲームでミスを綺麗にカバーするのが肝心です。

当面は自分自身も平均して 240 ヤードを飛ばすことを目標にしようと思います。実際、ラウンドでは数回、ゆったりな遅いスィングでも 250 ヤードくらい充分に飛ぶので、これ以上無理に速くスィングするとか、もっと飛ばすとかはしなくてよいというか、しないことに決めました。



今年の 2 月くらいから、徐々にドライバーの芯の音を聞くようになったので、よくが出てきました。


「もっと速く振ると飛ぶだろう」


物理の法則では、速くスィングして、なおかつ芯を捉え続けれればもっと飛ぶはずですが、実際に行うのは想像以上に長い道のりのようです。どこがどうなったのかは定かではありませんが、とにかく速く振ろうとして、肝心のスィング自体がかなりおかしくなりました。


そもそもセットアップから、バックスィングがまたインサイドに引き過ぎていたり、スィングの順番 (swing sequence) すらおかしくなり、ヒールをこするボールしかでなくなりました。アイアンではシャンクも出やすくなりました。

「もっと飛ばしたい」という欲の弊害ですね。

確かに、スィングスピードは速くなり、Swing Speed Radar で測ると、80 MPH くらいだったのが、最大 100 MPH くらいになりました。ボールにちゃんとあたらないと意味ないです。Swing Speed Radar で、計測を再開したのもよくなかったかも。




飛距離を求めないこと ---- これが今必要なのかもしれません。


ドライバーは、240 ヤードくらい飛べばよいクラブ

であり、

ドライバーは、同伴者よりも遠くに飛ばすクラブ

であるべきではないはずです。


飛距離は特に伸ばす必要はなく、むしろ左への引っ掛け(プル) をしないように、練習するのが近道な気がしています。そもそもティーショットを、次打がやさしく打てる場所に運べないと、スコアになりません。



プルショットが起こるのは、ダウンスィングで体重移動をするまえに、前腕が動き始めているのが原因です。ここをほんの一瞬我慢してやることで随分と swing sequence がよくなるはずです。

これもどこかで飛ばしたい、と無意識な思いが不必要に前腕に力を加えるのでしょう。不必要に前腕に力が入ると、インパクト前に右肘がのびきり、スライス、最悪シャンクになります。この本の一瞬の我慢が今一番必要だと思いました。




スィングの改造 (途中経過 3) - 久々に80を切る



久々にラウンドで 80 が切れました。スィングを変更している最中にこういったおまけが出るのが嬉しいですね。Par 63 とかの変則的なコース以外で 80 を切ったのはかなり久しぶりのことです。これは素直にスィングが良くなってきていると思いたいです。

コース: Santa Teresa Golf Club
レーティング: 70.8 / 121
長さ: 6434 ヤード

スコア: 39 + 40 = 79
パット: 16 + 17 = 33
GIRs = 8 / 18 (44 %)
Scramble = 4 / 10 (40 %)


良かったこと
  • 160 ヤードのターゲットを 6 番アイアン (ロフト 33 度)で 2 回とらえられたことなど、アイアンのフルスィング、パンチスィングがグリーンに向かってよい感じに打てました。
  • ゆるゆるスローなドライバースィングで、240 ヤード超飛ばせたこと (2 回)。少なくとも今年はこのスィングテンポとスピードで慣れるべきかもしれない。
  • ダブルボギーが 0 個でした。

反省点
  • 1 - 2 フィート (30 - 60 cm) のパーパットをいいかげんに打って、3 回も外したこと。これだけで 76 の可能性もあったとラウンド後に後悔。
  • ティーショットで、次打がグリーンめがけて打てない (in-play になっていない) ことが 6 ホールはあったこと。


追記

コース: Santa Clara Golf Course
レーティング: 34.8 / 118 (?)、Back-9のみ

スコア: 37 (2 バーディ + 3 ボギー) 
パット: 15
GIRs = 4 / 9 (44%)
Scramble = 1 / 5 (20%)

  • 2 つの Par-5 で両方ともバーディをとり、ティーショットがあまり飛ばなかった Par-4 でボギーになりました。
  • ショートアイアンが狙った距離通りに飛んでいてよかったです。

80 切るようなラウンドばかりかというとそうでもなくて、Stanford GCでは 2 ラウンドとも 87, 87、ダブルボギーが 1 ラウンドにつき 6 ホールもあったりするなど、ティーショットのミスが原因のラウンドがまだまだあります。典型的なミスは、やはりスィングの順番が逆になり、手が先に動いて引っ掛けになりがちです。他にも 92 くらいのが 2 ラウンドはありました。いずれもティーショットの引っ掛けが原因です。



スィングの改造 (途中経過 2) - 基本からやり直し



久しぶりの更新です。


昨年 10 月ごろからヘッドスピードを上げるためにいろいろ試行錯誤をしてきました。が、スピードは速くなっても、いまいちボールによく当たらずでした。たまにドライバーの最大飛距離は伸びたかなぁと感じ取れましたが、それ以外のクラブはボールとのコンタクトが悪く結局「改悪」してた感があります。

👉 スィングの改造 (途中経過) (2015 年 12 月)



あるクラブ工房マスターにスィングの基本をもう一度教わった方がよいとアドバイスを受け、ちょうど格好のタイミングでティーチングプロをご紹介していただいたので、基礎からスィングを直すことにしました。


今年 1 月の頭から定期的に教わっているのですが、多くの間違ったことをしてきていたなぁという感じです。修正していただいているのは以下の項目です。
  • グリップ
  • スタンス
  • バックスィング
  • トップ
  • ダウンスィング 
もっとまとめると
  1. 正しく構える
  2. ゴルフスィングの正しい順序 (swing sequence) を体得する
ことです。文字通り全部です。この際、再現性のよいスィングをして再現性よく 80 を切り、いずれは 70 を 1 回は切りたいので、これまでの固定観念や誤解などは捨てて、もう一度初心者として教わっています。今でちょうど 2 ヶ月くらいが経過しましたが、とてもいい感じです。あと半年くらい練習を続ければ、新しいスィングに慣れてくるかなと思います。



以下、直している主なスィングのポイントです。
(写真は今準備中です。)


グリップ

(1) グリップがまずストロングすぎでした。グリップがストロングすぎると、クラブフェースのロフトがかぶるだけでなく、バックスィングの方向がインサイドすぎる軌道にもなりやすく、ミスショットしか出ないスィングになります。ちょうど左手の指関節が 2 個見えるくらいの、ニュートラルに近いグリップに直しました。

(2) あと、クラブを握る際に、クラブグリップの末端ぎりぎりに、左手の端がのるように握っていました。これだと安定してクラブのコントロールができないので、末端を 1/2 インチ程度、余らせてグリップするようにしています。

(3) 右手の癖として、人差し指をちょうど銃の引き金を持つように中指とかなり離して握っていました。これを指通しを離さずに、一体化するようにしました。



バックスィング

(1) スィングの始動がインサイドすぎる
「インサイド アウト」の軌道でボールを打つことを意識していたせいか、バックスィングをかなりインサイドに引きすぎていました。タイミングが合えば、なんとかスクウェアにクラブフェースを戻すことができますが、運や感に頼らないといけなくなり、ミスれば右へプッシュ (block) するか、左へプルフック (pull hook) になります。これがスィングが長年安定していなかった大きな原因の一つです。

練習方法としては、カットを打つようにオープン気味にクラブを引いていくとちょうどスクウェアにバックスィングができるようになってきました。

あと、両手で作られた三角形を崩さないように回すのも大事です。


(2) オーバースィング
グリップや、スィングの始動方向と関連しているのですが、バックスィングが大きすぎでオーバースィングになりがちでした。大きくバックスィングした方が、飛ぶというイメージがありましたが、もっとコンパクトに振った方が実は速く正確にボールを打てます。

感覚としては、「ハーフスィング」をするくらいの大きさでちょうどよい振り幅になります。

(3) トップ 
swinging across the line」というエラーです。トップの位置では、クラブシャフトは飛球線と平行になるのが理想です。が、私の場合は、トップで飛球線を跨いでかなりクローズなトップを作っていました。

こうなると、ダウンスィングで相当の補償動作をしないと、ボールを綺麗に撃ち抜くのは不可能です。ミスショットが出て当たり前です。トップ (thin), ダフリ (fat)、プッシュ (block)、フック (hook) などありとあらゆるミスショットが発生します。

これには、グリップと、スィングの始動方向を治さねばなりません。



スィングの順序 (swing sequence)

今回のスィングのレッスンのテーマです。グリップやバックスィングの修正はわりとすぐにできましたが、正しいスィングの順序「swing sequence」を体得できるかが課題です。とくに、トップからの切り返し (transition) からの順序や方法は今回初めて知りました。


切り返しの最初の動きは、「捻った体を、ヒップを左に回転させることで、ダウンスィングを開始する」のだと思っていましたが、それは全くの間違いでした。そうすると下の絵のようなスィングになります:


下半身よりも先に上半身が回転し、「over the top」、「casting」という代表的な致命的なエラー (death move) に到ります。


あと関連して、「ヒップを速く回す!」と意識していて、ダウンスィングの開始と同時に右足 / 膝が外回りに回転し、インパクトで (右) 手が伸びきりやすくなっています。



上の写真 (2015年10月撮影) では奇跡的にスクウェアにクラブが戻ってきていて、フェースの芯に近い所で当たってはいますが、これではヒールにばかり当たるのがオチです。これはスィングの順序がおかしい典型的な結果です。


じつはこれ、シャンクが出る原因の 1 つです。今頃わかりました。


これは最初のレッスンで教わったのですが、右足が地面から離れるのはもっと後になりますし、両足は見た目はもっと静かな動作 (quiet) をします。下は Tiger のスィングですが、ドライバーでインパクト直後の瞬間です。右足踵がようやく地面から離れ始めたくらいですね。




ということで、正しいダウンスィングの順序です:


ヒップを左に回転させてダウンスィングを始めると長年思っていましたが、これはミスショットを誘発する間違い。体の捻りを保ったまま、ヒップを左に横移動 (lateral shift) させるのが正しいです。いわゆる体重移動をさせるという動きですね。


この瞬間、クラブ自体はトップの位置を保つか、プロはまだバックスィングを完了する前に、体重移動を開始できています。こうすると大きなラグ (lag) を作れて、飛距離を伸ばすことができる。これは人間が自然にできる動きではないなので、練習するしかないそう。


「lateral shift」の次に、右肘が体の右側、右腰の前に落ちてきます。Harvey Penick の本ではこれを「magic move」と呼び、理想的には体重が移動すると同時くらいに、右肘を右に落ちるのがよいそう。


さらにこの体重移動と、右肘が落ちる瞬間まで、力まないのが大事。力を入れようとして、スィングテンポが速くなりすぎて、せっかくの苦労が水の泡になります。


右肘が落ちたら、いよいよクラブをリリースするべく、ボールをひっぱたけます。ここで初めて腕に力を入れて振る感じです。


このあたりで、手を先に動かすと先ほどの casting, over-the-top, シャンクなどのミスに繋がります。


切り返しの正しい動きは、まとめると

  1. ヒップを左側に移動 (lateral shift)
  2. 右肘が体の右側、腰骨あたりに落ちてくる (ここまで焦らず力を入れない)
  3. 腕とクラブをリリース(ここで力を入れる)
この間、ヒップは自然とターゲットの方向を向いて回転してくれています。この順番さえ正しくできれば、極端なミスショットがでることがなくなり、クラブフェースの芯に当たりやすくなります。


以上、文字で書くのは易しいですが、実際に実行するのはとても難しい。。。練習あるのみです。


下の写真がイメージです。
(1) トップ
(2) 切り返し: ここでヒップがターゲットに向かって左に移動 (lateral shift、体重移動)。体重は一気に左に移動するのではなく、(3) に向けてじわじわと移動。右肘を落とす。この後で初めて、腕に力を入れて振る。
(3) リリース: 体重が左足に移動し終わり、両手が完全に伸びる。
(4) フォロースルー: ここで、初めて右足裏が地面から離れる。
(5) フィニッシュ





練習方法

  • パンチショット
    • 根本の原因はスィング順序 (swing sequence) の誤解だったので、最初は、完全なベタ足で、パンチショットを打つ練習から開始しました。
  • スローモーションで打つ
    • ドライバーは特に力みやすいのと、芯を外すので、「ハエがとまる」くらいのスローモーションでスィングする練習をしています。以前は 90 - 100 MPH くらいだったのが、70 - 75 MPH くらいのヘッドスピードになる感じですが、芯でとらえるよい練習になっています。それでも、200 - 220 ヤードくらいは飛んでいるので、多少セカンドショットが長く感じますが、フェアウェーから打てる回数増えました。特にドライバーはしばらく、スローモーションで打つように心がけています。
  • Happy Gilmore Swing
    • 「Happy Gilmore」という半分コメディなゴルフ映画があるのですが、助走をつけてボールをうつ打ち方です。一見お笑いなスィングですが、非常に理にかなっていて、Swing sequence を身につけるにはよい練習だそうです。Padraig Harrington は練習に積極的に取り入れているのだとか。下のビデオをご覧ください。



飛ばす方法

ボールとのコンタクトが改善されたので、どうやったらボールを飛ばせるのかコーチに聞いてみました。自分では、力をいれるとか、筋力を増強させるのが解答ではないとは思っていたのですが、やはり体の使い方が飛ばしにつながるそう。

上記の正しい Swing Sequence を身につけるのが一つの解決方法です。

同じく重要なのは、バックスィングでの、体の捻りを大きくとることです。

単純に捻ればよいわけでもなく、ヒップラインと、肩のラインの角度差を大きくとること (separation) が大事。感覚としては、ヒップラインを回転を抑えたまま、肩を 90 度、限界まで回すこと。この捻り角の大きさが、大きな運動エネルギーを蓄えることになり、速いヘッドスピードを出力することができます。

これまた、柔軟性を高める練習が必要です。

練習方法としては、股の間にボールやかごを挟み、膝の回転を抑えながら、上体を捻じることです。パワーも出ますし、スィングの再現性もよくなりそうです。



今回はここまでになります。また進展がありしだいメモ致します。