正しいパッティング方法を探る

前回414ホールのラウンドデータを分析した結果:
  • 1ラウンドの平均パット数: 32.78 パット
  • Putts per GIR: 2.18 パット/ホール
という数字を改善すべく、パッティングの練習に力を入れています。練習中に幾つか問題点が見つかったので、以下にメモ。


1. 目標の定め方、アライメントにずれがある

真っすぐなパットで、ホールの中心を狙っているつもりでも、ホールの右端をかすめて外すことが多い。典型的なのは、下の図のように(まっすぐなラインで) 赤線上にボールが転がるように構えて、打っているつもりが、実際には青い線上に構えて打ってしまっている。





パターを構えて目標を見るときにカップの中央を見るように、自分の視線の向け方を修正すると同時に、ボールにも線を引いて正しくアライメントができるようにしてみました。ボールに線を引いたのは5年振りです。ラインを決めてから、ボールのアライメントが3秒以内でできるように練習が必要です。






2. グリップがおかしい

特に速いグリーンでショートパットを練習していてふと気がついたのですが、目標よりも右へ押し出してしまう(プッシュ)ことが頻繁に見受けられました。下が、悪いグリップの写真です。パターのシャフトに対して、右手の親指がずれて握られています。かなりのフックグリップです。

パター以外のクラブは若干フックグリップ (ストロンググリップ)で握っていますが、パターに関しては動きが最も単純なストロークであることもあり、これは好ましくない。




下が正しい、スクウェアなグリップ。右手親指がパターシャフトの線上に重なっています。同時に、左手と右手の手のひらが丁度向かい合っています。




3. 距離感を養う

30フィートを超えるパットは、約20%が3パットに、50フィートを超えると70%が3パットになります。こればかりは打ち込むしかないか?




データ解析を基にショートゲームの課題を設定する


前回のラウンドデータ解析 「データ解析に基づく自分の弱点分析と改善方法」にて、ショートゲームの改善が特に重要だということがわかりました。白や青ティーからプレーする分には、飛距離は問題ない。とにかくグリーンを外したアプローチを寄せて、パットを決め、3パットを回避するのが重要です。恐らくその技術がいずれフルバックからプレーするのに活きるはずかと。


課題は、

  1. パーオンしたときの3パットを減らす(なくす)。確実にパーにする。
  2. 1パットを増やしてパーを拾う。加えて、アプローチをパットが決めやすい距離に寄せる。



前回のデータで解析していなかったのは、

  • どのくらいの距離で3パットが起こりやすいのか
  • グリーンを外したアプローチは、どの位の確率で成功するのか? 距離はどれくらいか?

といったことなので、今回はこの2点を調べました。


パット

次の図は、第一パットの距離と1パット、2パット、3パットになる確率をヒストグラムで表したものです。ここで一番知りたいのは、どれくらいの距離がホールから残ると、3パットしやすいのかということです。もちろん曲がりなどもあるので、一概に距離だけがパットの難しさを決める要因にはなりませんが、やはり経験上、距離が長いパットほど、3パットが起こりやすい。

図の縦軸は、パットの成功確率です。横軸は、ホールからの残り距離をフィートで表しています。1フィートは約30cm、1ヤードは3フィートです。グラフはヒストグラムですので、横軸の読み方は、「第一パットの距離が、0~10フィートの場合に、1パットの確率が80%だった、2パットの確率が20%だった、3パットがなかった(本当か?)」となります。

現在のパットレベル
  • Putts per GIR: 2.18 パット/ホール
  • パーオン2.53回につき3パットを1回




3パットは20フィート (約6.7ヤード)を超えると増えてゆきます。30~40フィートの距離になると20%近くが3パットになります。実際にラウンドしていて、30~40フィートの距離は少なくない。パーオンしたら30フィート(10ヤード、クラブ1番手分くらい)残るのはよくあること。仮に18ホールでのパットの残り距離が30フィートの場合、18ホール x 20% = 3.6ホール で3パットになり得ます。これは多すぎですね。さらに、40~60フィートの距離だと、60%以上が3パットになっています。

これは本当にもったえない。ここが弱点の一つだと思います。まずは30、40フィートのパットの距離感を養う必要があります。



アプローチ (スクランブル)

前回解析した414ホールでのスクランブル率は26.26%でした。どんな距離からスクランブルをする傾向があるかを表したのが次のヒストグラムです。ホールまでの残り距離を5ヤード毎にグループにまとめて、アプローチの回数を数えました。

例えば、残り距離が20~25ヤードのアプローチは、全部で50ホールほどあり、約半分弱を1パットでセーブでき(赤)、半分はセーブできなかった(緑)ことを示します。



アプローチの大半は、35ヤード以内に収まります。(パーオンしなかった)277ホールのアプローチ中、176ホール。つまりアプローチの63.5%が35ヤード以下からでした。そのうちセーブできたのは、わずか66回で、37.5%です。

この短い35ヤード以下の距離でのアプローチの成功率 (スクランブル率)を50%以上には改善したいですね。特に30~35ヤードのセーブ率が20%以下なのは痛い。


自分の参考までに、各距離別のアプローチの成功率を出してみた。統計の上では、30ヤードくらいから極端にセーブ率が下落している様子がわかる。10ヤード〜20ヤードのセーブ率ももっと上げたいです。




練習課題

以上からのまとめと練習課題です。

  1. 30フィート超のパットは半分以上が3パットになりやすい。まずは30~40フィートのパットの距離感を磨いて、3パットを減らす。
  2. 35ヤード以下 (特に30ヤード前後)を寄せられる距離感を磨く。アプローチに多いのが、30〜35ヤードの距離である。


データ解析に基づく自分の弱点分析と改善方法

最近のラウンドデータを解析して、弱点分析をしてみます。

というのも、スィングがよくなり、飛距離が伸び、グリーンを捉える(パー・オンする)回数が増えたにも関わらず、どうしても80前半のスコアに収束しがちだからです。ショートゲームの改善が最も正しい方法なのは明白ですが、ではいったいどれくらいの数字に改善すればよいかを計算してみます。また、プロのラウンドデータと比較して、彼らとの根本的な違いやどうすれば70を切るラウンドができるかも考察します。


その前に、この文書 (およびブログ) で使う言葉を以下に定義します。

ショートゲームの打数ロングゲームの打数
「ピンから100ヤード圏内で打った打数 (= ショートゲームの打数)」と「ピンから100ヤード以上離れた地点で打った打数 (= ロングゲームの打数)」です。データを分析してていつも思うのは、ショートゲームの打数の出来具合が大きくスコアに影響しているのです。さらに、打数だけを単純に比較すると、ロングゲームの打数は、プロのデータとほぼ同じです。もちろんプレーするコースや長さは異なりますが、飛距離が仮に全く同じでも、プロとアマチュアの決定的な差はショートゲームです。自分の場合、1ホールにつき1打近く差が生まれており、18ホールで13~15打は毎ラウンド差をつけられるくらい強烈な差があります (後述)。


例1:
いわゆる2オン、2パット、または3打目を寄せて1パットで締めるパターン。下の図では、青い園内がピンから100ヤード圏内を示します。


  • ピンから100ヤード圏内で打った打数 (ショートゲームの打数) = 2打
  • ピンから100ヤード以上離れた地点で打った打数 (ロングゲームの打数) = 2打


例2:
自分に多いパターンとしては、Par-4でグリーン周りまでは2打でいくものの、寄せとパットが噛み合ずに結局3オン2パット。



  • ピンから100ヤード圏内で打った打数 (ショートゲームの打数) = 3打
  • ピンから100ヤード以上離れた地点で打った打数 (ロングゲームの打数) = 2打



スクランブル率
スクランブルは、寄せワンでパー以上を取った場合のことを指します。Par-4ならば、3オン1パット、3オン0パット (チップイン・バーディー、チップイン・パー)の場合、スクランブルに成功したとします。例えば、18ホールで12ホールでパーオンせず、そのうち6ホールでパーになった場合、スクランブル率は 6÷12 = 50パーセントです。

GIR
GIRはGreen In Regulationの略で、パーオンのことを指します。


Putts per GIR
Putts per GIRは、パーオンしたときに何パットでホールアウトしたかを意味します。例えば、18ホールで4ホールをパーオンし、

  • 全て2パットでパーにした場合は、
    2パット x 4ホール / 4ホール
    = 2.0 Putts per GIR となります。
  • 2バーディー、3パット1回の場合は、
    (1パット x 2ホール + 2パット x 1ホール + 3パット x 1ホール) / 4ホール
    = 1.75 Putts per GIRとなります。



自分のデータ
主に2013年の23ラウンド (414ホール)のデータを解析した主な統計値です。
  • 平均スコア: 84.30打
  • ピンから100ヤード圏内で打った打数 (ショートゲームの打数): 48.42打
  • ピンから100ヤード以上離れた地点で打った打数 (ロングゲームの打数): 35.82打
  • 1ラウンドの平均パット数: 32.78 パット
  • Putts per GIR: 2.18 パット/ホール
  • バーディー率: 8.70%
  • パーオン率: 33.33% (6ホール)
  • スクランブル率: 26.26% (12ホール中で3ホールでセーブ)
  • パーオン2.53回につき3パットを1回
  • プレーしたコースの平均距離: 6172ヤード (最長6718, 最短5724)



プロのデータ
プロの比較データとしては、Tiger Woodsの2005, 2007, 2009年のMastersのラウンドデータ (計12ラウンド, 144ホール)を用意しました。データソースは、ESPNのスコアカードを基にしてます。

注意点としては、パット数が正確にはわからず、特に寄せてパーを取っている場合や、Par-5でのバーディーは、YouTubeのビデオなどを基に各ホールのパット数を推測しています。TigerにとってAugusta NationalのPar-5は実質Par-4であり、Par-5のバーディーの場合、2オン2パットなのか、3オン1パットなのか、ビデオを解析しないとわからないのです。それ故に、スクランブル率が若干低くなっている感があるのと、3パット数は144ホールの合計で0になっています。

スコアカード:
  • http://espn.go.com/golf/player/scorecards/_/id/462/year/2005/tournamentId/210/tiger-woods
  • http://espn.go.com/golf/player/scorecards/_/id/462/year/2007/tournamentId/309/tiger-woods
  • http://espn.go.com/golf/player/scorecards/_/id/462/year/2009/tournamentId/537/tiger-woods

  • 平均スコア: 69.50打
  • ピンから100ヤード圏内で打った打数 (ショートゲームの打数): 34.20打
  • ピンから100ヤード以上離れた地点で打った打数 (ロングゲームの打数): 35.28打
  • 1ラウンドの平均パット数: 28.00 パット
  • Putts per GIR: 1.64 パット/ホール
  • バーディー率: 36.46%
  • パーオン率: 66.67% (12ホール)
  • スクランブル率: 57.23% (6ホール中で3.5ホールをセーブ)
  • プレーしたコースの平均距離: 7435ヤード (1ホール辺り平均70ヤード程度長い)



以下、プロと自分のデータの比較です。

1. ショートゲームの打数

まず最初に比較して明らかなのは、ショートゲームの打数です。次のグラフに明確に現れています。上の図は、横軸にショートゲームの打数を、縦軸に18ホールのスコアをとり、各ラウンドのデータを緑でプロットしています。Tigerのデータは赤でプロットしました。下の図は、横軸にロングゲームの打数を、縦軸に18ホールのスコアをとり、同様にプロットしています。

まず分かるのは、ロングゲームの打数が35前後でほぼ同じであることです。もちろん全く難易度の異なるコースおよび長さでのプレーですが、両者のティーショットの飛距離がおよそ70ヤードくらい違う(自分が230ヤード、Tigerが300ヤード)ことを加味すると長さに関しては程よくスケールされているでしょう。

ショートゲームの打数が明らかに異なります。さらに、両者のデータが同一の近似直線上に綺麗にのっかっているのがよく分かります(上側のグラフ)。僕が100ヤード圏内に要するのは平均48.42打に対して、Tigerはわずか35.82打です。1ホール辺りに換算すると、0.7打の差です。

アンダー・パーでプレーするには、100ヤード圏内を平均して2ストローク以下で回るのが必須と言えそうです。ここがアマチュアとプロの決定的な差ですね。飛距離は違うのはもちろんですが、仮に同じ番手で同じ飛距離を打ち、同じティーからプレーしたとしても、結局1ラウンドで15-20打の差がついてしまうかもしれません。

今の自分の理解では、神業としかいいようがありません。。。



2. パーオンを有効活用

GIR、パーオンの数が増えれば、アプローチをせず2パットさえすればパーが取れるので、セオリーでは、1つGIRが増えれば、1つスコアがよくなるはずです。次に作ったグラフは、GIRの数とスコアです。横軸にGIRの数を、縦軸にスコアをプロットしました。前のグラフと同じく、自分のデータを緑で、Tigerのデータを赤にしています。
グラフには、線形近似線 (y = ax + b) もプロットしています。グラフ中にあるSensitivityというのは、この近似線の傾き aの数字です。Tigerの場合は、セオリー通り1 GIRにつき、1打スコアがよくなりますが (-1.01)、僕の場合は-0.44で1回のパーオンあたり、0.5打しかよくなりません。

バーディー変換率も関係してくるのでしょうが、もっと深刻な問題は3パットです。自分のPutts per GIRは2.18で、3パットは2.5回パーオンする毎に1度しでかしています。

次のグラフは、自分のGIRの数を横軸に、3パットの数を縦軸にとったグラフです。もう少しデータポイントが欲しいところですが、直線近似では、グリーンを捉える毎に3パットが劇的に増加しています。ぜんぜんスコアになっていない。もちろん、プロでも1ラウンド~2ラウンドに1回は3パットをするので、回数を重ねれば3パットは必然的に起こり得るのですが、この傾向はかなり問題ありです。
まずは、Putts per GIRを2.0にしなくてはなりません。ちなみにTigerのPutts per GIRは、1.64です。


Tigerの3パットのデータは得られていないので、1ラウンドあたりのパット (Putts per Round)を比較してみます。次のグラフは、横軸にGIRを、縦軸にPutts per Roundをプロットしています。同様に、自分のデータは緑で、Tigerは赤にし、近似直線も点線で示しています。
僕の傾向として1つグリーンを捉える毎に、パット数が1つ増す、大きな右肩上がりが認められます。それに対して、Tigerの場合はかなり緩やかな上昇傾向があります。恐らくこれは、グリーンを捉える数が増えれば増える程、バーディ (1パット)が増えるチャンスが増すので、アマチュア程の傾きがないのではないかと思います。

実際、Tigerのバーディ変換率 (Birdie conversion rate)は、36.46%でした。つまり、パーオンしたら、3回につき1回以上はバーディ (またはイーグル)になっている計算です。これはアイアンショットがピンに寄っているというロングゲームの差もあり、一概にパットの力量差だけではないのですが、自分の8.7%と比較すると、4倍以上の差です。さらにグリーンを捉える回数は僕の2倍以上なので、バーディーの数の差は8倍はありますね。。。


余談ながら、よくTigerはTV中継で「Par-5 Killer」と言われます。特にMastersでは16ホールあるPar-5で-10以上にし、Par-3,4をイーブン近くに収めて、優勝をする傾向があります。次の図は、Par-3, Par-4, Par-5での、スコアの内訳です。バーディー(およびイーグル) = 赤、パー = 水色、ボギー = 緑、ダブルボギー以下 = 黄 で表示しました。左が自分の、右がTigerのラウンドデータです。
Par-5のホールで60%をバーディまたはイーグルにし、Par-3, Par-4は、ボギーとバーディーが相殺している様子が伺えます。意外なことに、Par-3でのバーディーは一番少ないのですね。


さらにおまけで、Par-3,4,5毎のGIR (パーオン率)の比較。Par-5はアマチュアにとってもパーにしやすいだけに、Par-5で今の倍はパーにしたいですね。


3. スクランブル率

次のグラフは、スクランブル率 (パーセーブ率)を横軸に、18ホールのスコアを縦軸にプロットしたものです。自分のデータは青、Tigerのデータは赤にしてあります。さらに、紫の点が1つだけありますが、それはTigerの2013年シーズン通算の数字です。

自分のスクランブル率の平均は26.26%に対して、Tigerは57.23%でした (パット数の正確な数字は不明なので、実際は70%前後に分散達しているかもしれない)。両者の曲線が平行線になるのは、GIRの数と、Putts per GIRの数の差かと思われます。GIRが少ないアマチュアの場合、80を切るにはスクランブル率を60%以上にしなければならず、逆に全くセーブできなくなると途端に90近いスコアに達してしまいます。

逆にTigerのようにGIRが平均して70%に達し、バーディーも数個とれる場合、50%もパー・セーブできれば悪くてもパープレーから2アンダーくらいは出せてしまう。(いいなぁ。)



GIRを増やすには、飛距離をのばし、正確なアイアンショットを練習しなくてはなりません(時間がかかる)。やはりスクランブル率を上げるのがてっとり速そう。GIRが少ないアマチュアの場合、スコアはスクランブル率にかなり依存します。



まとめ

プロとアマチュアの違いを図式化すると次のようになります。

  • プロはGIRが多く、なおかつバーディー率が高い。Tigerの場合平均して3回に1回の割合でバーディにする。アマチュアはせっかくGIRしても3パットにしてしまい、Putts pre GIRが2.0を超える。
  • グリーンを外した場合、プロは悪くても50%、平均して70%をセーブできる。アマチュアの場合25%程度。スコアは、ラウンド当日のスクランブル率に大きく依存。




(1) グリーンを捉えたときに、平均して2.0パット以下であがる。現在は、2.5回グリーンを捉える毎に、3パットを1回しており、Putts per GIRが2.18という悲惨な状況。3パットを減らし、1パットを増やす。
(2) グリーンを外したときに、スクランブル率 (寄せワンの確率)を50%以上にする。プロは、平均して100ヤード圏内を2打であがる。自分の場合は、2.7打。18ホールに換算して12.6打の差がつく。
(3) グリーンをより多く捉えられるように、ドライバー、ショートアイアン、戦略の練習をする。やはりGIRが増えるほど、寄せワンの確率への依存が下がり、70台が安定して出やすくなる。


70を切るには
(1) GIR > 67% (12ホールでパーオン)
(2) スクランブル率 > 67% (4ホールでセーブ)
(3) Putts per GIR < 2.00 (3バーディーはとる)
といったくらいの数字が必要。80を切るには、GIRかスクランブル率のどちらか一つが60~70%程度の極端によい数字がでれば可能ですが、70を切るには二つとも70%前後が要求されるといえそう。


結論

いま自分に必要なのは、ウェッジとパット力という結論になりました。GIRがいくら増えても3パットが増え、今のパッティングのスキルでは目立ったスコアの改善が全く期待できません。

今のパットのレベルでは、仮にGIRが15になるとしても、

  • その内5ホールで3パットをして、5オーバー
  • グリーンを外した3ホールで、スクランブルできず、酷い場合はダボもあり得るので、4オーバー
合計9オーバー・パーの、81というシナリオになります。


パットが劇的に改善されない限り、次のレベルには永久に上がれないということ数値的に明確にできました。


次のステップ
3パットが発生する状況を主に、第一パットの距離、コースの難易度などで分析して、練習に役立てたいと思います。さらに、グリーンを外した場合のアプローチの距離やライとセーブ率も分析して、ウェッジの練習に役立てたいですね。


スィングのチェックポイント (2013年修正版)

再現性の高いスィング方法がいろいろとわかってきたので、以前書き留めた内容に加筆して、より完成されたチェックポイントを備忘録のために更新しようと思います。


スィングのチェックポイント
  1. 基礎体力
  2. グリップ
  3. ボールを置く位置
  4. アドレス
  5. スィングの始動
  6. スィング中に頭を動かさない


1. 基礎体力

いいスコアを出すには基礎体力は重要。特にブランクがあると、体力の変化でスィングは変わり、力強くふれなくなっているかもしれません。歩いたり走ったりして基礎体力をつけるといい感じです。特に「体幹トレーニング」がおすすめです。

2012年から2013年にかけて、どのクラブも1番手以上飛距離が伸びました。飛距離アップの主要因、体幹トレーニングだと思います。使用クラブは、Titleist 975D、Ben Hogan Apexのまま変わっていませんし、ロフトなどを立てたりもしていません。アプローチで飛びすぎてグリーンをオーバーしたり、ティーショットの飛距離も伸びるために今まででは考えられない地点から2打目を打つ機会が増えました。体幹トレーニングは、最初はこの2種目だけを毎日、1日2~3回行いました。


さらに体幹トレーニングは、副時的な効果があり、体調が劇的に改善されました。実は長年、頻繁に酷い便秘に悩まされたり、深く睡眠がとれないとか、炎天下を歩いていると頭痛がすることがあったりなど、けっこう体調が思わしくない波がありました。それが体幹トレーニングを初めてから、それらが一切なくなりました。内蔵の調子が信じられない程快調になり、短時間でも深く睡眠がとれ、炎天下でも頭痛がしません。実は、飛距離アップよりも、体調の改善の方が嬉しかったりします。

飛距離を伸ばし、良いスィングを再現よくするには、体幹トレーニングはマジでおすすめです!!!


2. グリップ

グリップは、スィングの最重要項目といっても過言ではありません。

正しいグリップをプロの写真などと見比べながらチェック。僕はインターロック派なので、ジャック•ニクラウスやタイガー•ウッズのグリップの写真を観察して真似をします。(グリップだけなら彼らの真似ができるはず)

さらにグリップを握る強さ (グリップ•プレッシャー) もまっすぐ飛ばすのに不可欠。10段階 (10が強い, 1が弱い) で4前後ぐらいがベスト。ゆるゆるグリップではクラブをコントロールできないので、左手の小指と薬指はしっかり握る。握力計で計測して、数値的にナイス ショットがもっとも出やすい強さを確認するとよいですね。

ボールが上手く打てなくなっているときは、無意識に握る強さが強すぎて、9や10になっていることがあります。



3. ボールを置く位置

個人差があるのですが、自分の場合はどのクラブもスタンスの中心よりも若干ターゲットよりに置くので安定。ドライバーはティーアップするので、さらに左足寄り。

いろいろ実験した結果、「左足のかかと右2インチくらいの延長線上」におくと、いい感じです。最適なボールの位置は個人のスィングでけっこう変わるようです。 

スタンスの幅は、ドライバーで肩幅よりもちょっと広いくらいがちょうどよさげ。広くしすぎると、悪いスィングになりがちです。体の回転を支えられる程度の幅であればOK。また、ボールに近すぎたり遠すぎたりするのもNGなので、調子がイマイチのときはいろいろ試してしっくり位置をさがすとよい感じです。

関連ページ 
(1) ボールの置き方 (2010年5月) 
(2) ボールの置き方 (その2): "Off the Left Heel" 
(3) ボールの置き方 (その3): 左耳におく


4. アドレス


アドレスの正否がスィングの正否に大きく関わります。自分の場合の典型的なエラーは、いわゆる「肩が入ってない」「ダウンスィングで、右肩がつっこむ」というやつらしいのですが、左肩がバックスィングで十分に回ってないみたいです。それをどうするとよいかというと、アドレスであごを上げることです。

以下は、シャンク病について書いていた記事で、中部銀次郎氏の解説を引用したものですが、再度引用します。
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しかし、名手も含めた多くのゴルファーのスウィングを見てきて、アドレスではあごを引いてはいけない—と私は思う。なぜなら、あごを引いたアドレスから、 バック・スウィングに入ると、左の上腕部があごに当たって(右利きの人の場合です)、左肩が十分に回らないことが往々にしてあるからです。自分では気づかないまま、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んで引っかけボールになったり、大きなスライスを打ったりするのは、この左肩の回りの浅さに原因していること が、じつに多い。

だったら、どうしたらいいのか。アドレスしたとき、後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげてみる。そうすると、あごがのどから離れ、ボールを 少し見下ろす形になるでしょう。これが、アドレスにおけるチェック・ポイントの第一点。試みに、この形をしてバック・スウィングをしてみてください。左肩 がすっとあごと首の間に入っていくのが体感できるはずです。

左肩が深く回せれば、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んでくることも防げ、打ち急ぐことも起きません。ゆっくりとクラブが振れ、その分、クラブ・ヘッドも走ります。

(出典: 中部銀次郎 ゴルフはやさしい、第3回「アドレスで注意する点」より http://www.shueisha.co.jp/golf/g_top.html)
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アドレスであごを上げる(後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげる) と、確かにバックスィングで左肩が回るスペースが十分にでき、すっと肩が入ってゆきます。

関連記事




5. スィングの始動

正しくクラブを握れて、構えることができれば、いよいよスィングを開始できます。一度クラブを動かし始めたら、わずか1,2秒で終わるスィング中に修正するのは不可能ですので、このステップがショットの正否を決めます。ゆえに、始動方向がしっくりこなければ、一度アドレスを解いて仕切り直すのも一つの手です。

自分の場合ミスが出始めると、どんどんクラブをインサイドに引き過ぎて、フックしたり、プッシュアウト、ダフりなど一貫性のないミスが多発しがち。平行棒をつかって、スィングプレーンに沿って、スィングを始動できるように練習します。

インサイドすぎる軌道↓ はNG。このように棒がよいガイドになるので、よくわかります。いくら「インサイド - アウト」にボールを打てば飛ぶ、とはいってもこれはやりすぎ。シャンクにならなくても、トップ、ダフり、右プッシュ、左フックなどあらゆるミスが暴発しやすいスィングになります。ゴルフの経験が長い方にけっこういらっしゃいます。
From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

反対に、アウトサイドすぎる軌道もNGです↓
From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

理想はちょうど、このポジションで、クラブのシャフトと地面が平行になるといい感じです!
From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

このポジションでだいたい、ハーフからスリー•クォーターの位置ですが、シャフトとプレーンが平行です。こういう感じになればインパクトで、ボールとクラブフェースがスクウェアになるので、(エネルギーの伝達がよくなり) 文字通りに飛びます。

From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

この練習をするには、リシャフトなどで余ったシャフトや、最近流行の平行棒 (2本で$15ドルくらいのやつ) を、構えたときのシャフトと同じ角度につきさします。これでスィングをしてみてください。また、棒をつきさす角度は、身長、手の大きさ、腕の長さ、クラブで微妙に変化させてください。

いきなりフルスィングでなく、チップショットやピッチショットなどの短いスィングから序所にはじめて、フルスィングにしていくと、超短期間で驚くほどの効果がでるとおもいます。シャンクにお困りの場合にも効果覿面。
From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

関連して、バックスィングを大きく振りすぎてややオーバースィングになる傾向があります。ドライバーのトップでシャフトが地面と平行になるかならないくらいが目安。逆にバックスィングが大きくならにように小さく抑えようとして、手首のコックが少なくなりすぎることがあります。このあたりの程度は素振りをよくして勘を養わないとすぐに忘れてしまいます。。。

関連ページ
(1) スィング軌道 (テークバック) の矯正 (2008年12月) 
(2) ジャック・ニクラウスによると「スィングの始動方向」が重要らしい (2009年2月) 
(3) シャンクに困っていませんか? (2010年7月)


6. スィング中に頭を動かさない

正しく構えられて、スィングの始動が上手くいけば、よいボールが打てる確率がぐっとあがります。しかし、スィング中に頭がうごいて、軸がぶれてしまうと、ひっかけたり、どスライスしたりとせっかくの準備が台無し。クラブを構えたときの前傾姿勢 (上半身の角度, the spine angle)を保ったまま力一杯振るといい感じ。これはフルスィングに限らず、アプローチに使うウェッジのハーフショットや3/4ショット、パッティング にも共通の全てのショットの基本事項。地道にパッティングやチップショットから、前傾姿勢を崩さないように打つ練習が必要。 


方法1

次の動画は以前ネタにしたTiger Woodsによる説明です。



↑のビデオの1分50秒前後ごろですが、下の連続写真のようにスィング中に緑の線のような前傾姿勢を保てるといいショットが打てます。Tigerは「自分の打ったボールを下から眺める感じ」を意識するのだとか。

From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

逆に下の写真はNG。スィング中に前傾姿勢が起き上がったりすると、ミスショットになっちゃいます。頭が上下しなくても、左右にぶれるのもNG。あくまでも前傾した姿勢を保つとミスになりにくい。
From アメ リカ シリコンバレー的ゴルフ研究所 (2)

個人的に、ロングアイアンやドライバーでは、よく頭が特に左右に動くことが多いです。 ショートアイアンなどでは少々動いても、軽くひっかけるだけですみますが、クラブが長くなるにつれてミスが厳しくあらわれます。

フルショットだけでなく、20~50ヤード程度の短いショットでも、ボールの行方を早く追いすぎて前傾姿勢が崩れて距離感が狂ったりとか。3フィート程度のショートパットもボールがカップに入ったかどうかを早く見たいために、前傾姿勢が崩れることがよくあります。 


方法2


"ミスになるときはインパクトで頭が動いており、ヘッドアップになったりしている。インパクトで顔を残すのに現実的な方法としては、唇が右肩にふれてスウイングするのがよい。女子プロの右肩上は口紅で汚れているのだとか。"


関連記事:


方法3

スィング中に頭を動かさない = 背筋を一定にする = 左ひざの角度を保つ

「スィング中に頭を動かさない」は、イコール「スィング中に背筋を一定に保つ」ということ。"Spine Angle" を一定に保つ、とよく言われるので、もっと正確に言えば、ボールに対して構えたときに曲げた背中の角度をキープしたままスィングする、こと。

特にドライバーでのミスは、スィング中にSpine Angleが変わり、インパクトで頭が伸び上がっているみたいです。

一つのヒントとしては、スィング中に左ひざの角度を一定にすることかも。というのは、調子が悪いときでも、極端なつま先下がりのライでも、クラブの芯に当たる球が打てることが多い。特につま先下がりのライでは、頭や上体がスィング中に伸び上がらないように、特に構えた時の姿勢を維持するように意識するのがよいのではないかと思う。それを、普通のスィングでも同じように意識すると、左ひざの角度をインパクトをちょっと過ぎるまでは、伸びきらないようにするとよいのかも。

下の写真は、YouTubeのビデオのスクリーンショット。

例1: Luke Donaldのバンカーショット


例2: Tiger Woodsのドライバーショット
*** 体重移動が大きいスィングの為、曲がった左ひざが回転しています。***



関連ページ
(1) スィング中に頭を動かさない方法 (2010年7月) 



スィングのチェックポイントのまとめ



1. 基礎体力: 
1日10分×2回の体幹トレーニング


2. グリップ:
プロのグリップの写真を真似る


3. ボールを置く位置: 
左足のかかと右2インチくらいの延長線上 (個人差あり)


4. アドレス: 
アドレスであごを上げ、左肩の回るスペースを設ける(後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげる)


5. スィングの始動: 
クラブの始動方向を棒を使って確認


6. スィング中に頭を動かさない: 
インパクトで顔を残すのに現実的な方法としては、唇が右肩にふれてスウイングする




パーオン率 70%を達成 -13 Green In Regulations



前回のエントリー (ついにPar-5を2オン・2パット達成!)  で、スィング中に頭を動かさないアドバイスと、パットのアドバイスをメモしました。今日のラウンドでは、それらを実践するラウンドだったのですが、効果覿面でした。


  • 18ホール中で、13ホールでパーオン (前半は8ホール, 後半は5ホール, 72%)
  • アプローチに使うクラブは、概ね7番から9番アイアンで、長くて6番アイアン。5番アイアンはPar-5のレイアップだけに使用。3番、4番アイアンは利用場面無し、というくらいティーショットが真っすぐ長く飛びました。

パターも久しぶりに自信をもって打てたのですが、数字の上では
  • 50フィート超のパットで、3パットを3回、合計38パット
でした。が、距離感やきわどいパターがよく入りました。グリーンに乗る回数が増えると、必然的に距離の長いパットが増えるので、ロングパットの距離感と、それを2回であがれる3~5フィートのショートパット力が最大の課題と言えそうです。34パットくらいに収められるようにすると70台後半のスコアが出せそう。

本当に今日のラウンドでは、プロのショートゲーム力のすごさ、アマチュアと確実に一線をわける部分がよくわかりました。多分、13ホールパーオンくらいすると、プロレベルのパッティング力があれば、(コースセッティング次第ですが) バーディーが数個とれ、悪くても72前後になるのではないでしょうか。

あとはパット力次第で、75を切るのも現実的な数字になってきた感があります。

ついにPar-5を2オン・2パット達成!



今年の目標の小さな目標の一つであるPar-5を2オンがついに達成できました。コースは、Presidio Golf Courseの18番ホールでした。このコースは、2オン可能なPar-5が3つあります (2番、9番、18番)。この日のラウンドでは、

  • 2番ホール: 残り190ヤードをグリーンオーバー、3番ホールのティーグラウンドまで飛んでしまい、ボギー。
  • 9番ホール: 残り230ヤードをグリーンのガードバンカーに入れて、2パットのパー。
でした。18番ホールでは、ティーショットが260ヤードくらい飛びながらもラフに入れてしまい、3番ウッドで転がしながらなんとかグリーンに乗せることができました。体幹のトレーニングで飛距離が伸びてきたおかげだと思います。


知人に最近のラウンドを評価してもらったところ
  1. ティーショットで押し出し、フックのミスが目立つ (全般にはよいスィング)
  2. ショートパットをもっと成功率を上げたい (パーをもっと拾いたい)
という点が気になったそう。

それぞれの対応策としては、

  1. ミスになるときはインパクトで頭が動いており、ヘッドアップになったりしている。インパクトで顔を残すのに現実的な方法としては、唇が右肩にふれてスウイングするのがよいそう。女子プロの右肩上は口紅で汚れているのだとか。
  2. 左手のグリップをしっかり強く握る。(どちらかの手を強く握る)そうすると、インパクトでフェースが乱れにくい。

ドライバーなどのティーショットだけでなくて、グリーン周りの10ヤード、20ヤードのショットをミスするときは、たいてい頭がインパクトで残っていないことが原因のようです。


ここ5ラウンドくらいは、18ホール中に7~9ホールでパーオンし、グリーンを外したときのアプローチも10フィートくらいにボールが寄っているにも関わらず、37, 38, 41パットなどを叩いて80が切れないもどかしいラウンドが続いていました。左手をしっかり握ってパットをすると、フェースがぶれにくい感じがします。前回のラウンドでは、久しぶりに3パットのないラウンドができましたし、今年は久しぶりに80が切れるような予感がしてきました。








ドライバー(ティーショット) の練習 - その2



最近のドライビング・レンジでの練習は、ほぼ全てをドライバーと3番ウッドのショットに当てています。1球1球の結果を検証しながら打つので、50球打つだけで1時間以上かかります。

前から参照しているスィングのチェック項目:

  1. グリップよし
  2. ボール位置よし
  3. 目標方向よし
  4. クラブの始動方向よし (シャンク修正の項を参照)
  5. ダウンスィングを下半身の捻り返しからスタートする
の条件がそろうと、ミスが生じることはほとんどないはずなのですが、それでもしつこくミスが生じることがあります。言い換えると、自分では正しくスィングしているつもりでも、どこかがおかしいのです。


ちょっとわかってきたのは、いわゆる「肩が入ってない」「ダウンスィングで、右肩がつっこむ」というやつらしいのですが、左肩がバックスィングで十分に回ってないみたいです。それをどうするとよいかというと、アドレスであごを上げることです。

シャンクを直していたころに、「あごを上げて構えると、シャンクが治るかも?」みたいな仮説をたて、結局直接の解決策には至らなかったので、重用視していませんでした。が、もしかしたら、いわゆる「正しいアドレス」をするには必要な要素なのかもしれません。ジャック・ニクラウスは、自著"Golf My Way"で「アドレスの正否が、ナイス・ショットの90%にかかっている」みたいなことを書いていました。

以下は、シャンク病について書いていた記事で、中部銀次郎氏の解説を引用したものですが、再度引用します。



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しかし、名手も含めた多くのゴルファーのスウィングを見てきて、アドレスではあごを引いてはいけない—と私は思う。なぜなら、あごを引いたアドレスから、 バック・スウィングに入ると、左の上腕部があごに当たって(右利きの人の場合です)、左肩が十分に回らないことが往々にしてあるからです。自分では気づかないまま、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んで引っかけボールになったり、大きなスライスを打ったりするのは、この左肩の回りの浅さに原因していること が、じつに多い。

だったら、どうしたらいいのか。アドレスしたとき、後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげてみる。そうすると、あごがのどから離れ、ボールを 少し見下ろす形になるでしょう。これが、アドレスにおけるチェック・ポイントの第一点。試みに、この形をしてバック・スウィングをしてみてください。左肩 がすっとあごと首の間に入っていくのが体感できるはずです。

左肩が深く回せれば、ダウン・スウィングで右肩が突っ込んでくることも防げ、打ち急ぐことも起きません。ゆっくりとクラブが振れ、その分、クラブ・ヘッドも走ります。

(出典: 中部銀次郎 ゴルフはやさしい、第3回「アドレスで注意する点」より http://www.shueisha.co.jp/golf/g_top.html)
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アドレスで、あごを上げる(後頭部の毛をちょっと後ろに引っ張られたように顔をあげる) と、確かにバックスィングで左肩が回るスペースが十分にでき、すっと肩が入ってゆきます。

次のラウンドでは、左肩が十分に周り、右肩がつっこまないよう、アドレスの確認をもっと注意してみようと思います。




ドライバー(ティーショット) の練習

僕はとにかく、ティーショット、特にドライバーが苦手です。

ゴルフを始めて4年くらいは3番ウッドや7番ウッドでティーショットを打つのが主体だったり、90切るくらいまではドライバーがバッグに無かったのが、そもそもの根源かもしれません。

ドライバーショットは、調子の良いときと悪いときの差が激しく、フェアウェーを外してラフ、とかなら全くの許容範囲ですが、木に打ち込んだり、隣のホールに打ち込んだりとかが始まるとPar-5, Par-3以外はがんばってボギーしかとれなくなります。

スコアメイクのために重要なパターやチッピングにも時間をさきつつ、最近はドライバーを自信をもって、確率よくボールをイン・プレーにする練習をしています。フェアウェーに残らなくてもよいから、隣のホールへの打ち込み (またはOB)や、林への打ち込みを無くし、とりあえずどのホールもグリーンが見える場所へ打ってゆくのが当面の目標です。


一先ず練習場でできることとして考えたのは、「仮想フェアウェイ」に落とす練習。下は近所でよく使う練習場所なのですが、奥行きが余り無いので230ヤードくらいで奥のネットに当たります 。練習ボールでそこまでダイレクトに飛ばす心配は無用ですが。。

ティーから約200ヤードの地点に幅が32ヤード程度のグリーンがあり、そのグリーンの上空を通過できたら「ティーショットがインプレー(またはフェアウェイ)になる」と判定します。

普通にプレーするコースだと、だいたいティーショットの落としどころの幅は35~40やーど。220~230ヤードくらいのキャリーだと、200ヤードの地点で32ヤード幅に収まっていれば、落下点でちょうど許容範囲に収まるくらいだと思う。少なくともこの範囲にあれば、実際のコース上で、隣のホールやOBになることはないだろう。



まずはどれくらいの確率で収まるかを計測。

  • 気温: 25度
  • 風: 無風
  • 天気: 快晴
  • ティーの高さ: 2.5インチ (ボールの上半分が丁度、ドライバーの上に出る高さ)
  • ドライバー: Titleist 975D (44.0インチ, UST V2-R)

結果
  • 1セット目:  5 /10回
  • 2セット目:  7 /10回
  • 3セット目:  5 /10回
  • 4セット目:  5 /10回
  • 5セット目:  2 /5回
合計: 22 /45 = 53.3%

各セットで1回づつ、右肩が突っ込んだことによる右へのスライスOB, 左引っかけがあるので、45球のうち10球はペナルティを払ったことになります。


練習場では、70%は32ヤード幅のセーフゾーンに打ち、OB候補の球を無くすようにしたいですね。







練習用のドライバー

今年の始めに手に入れたパーシモンドライバーのグリップを交換して、本格的に練習用ドライバーとして使ってみることにした。どうしても、ティーショット、特にドライバーは最も苦手な部分なので、改善をしたい。



このクラブのロフト角はわからないが、総重量は380g、シャフトの長さは43.5インチのスチール製。

いままで何回か打ってきた感触では、メタル・ドライバーよりもヘッドがスクウェアに戻るタイミングがほんのわずか遅れるようで、フェードになりやすい。故に、ほんのわずかだが、ボールを通常のドライバーよりもターゲットよりに1インチ程度左にずらすことで、ストレート/ドローの弾道がでるようになっている。(それよりもさらに左にボールを置くと、セオリー通りにフェードになる。)

理由としては、クラブの総重量が重いためか、シャフト径が大きいいためにグリップが太いのが原因ではないかと思う。今回、グリップを交換して、他のアイアンやウッドと同じくらいの太さに近づいたので、このパーシモン・ウッドに合わせたスィングやアドレスをしなくても、同じスィングでボールを打てるのではないかと期待している。

最大飛距離はメタルドライバーと比べてさほど問題ないが、やはり打ちミスをすると途端に飛距離が愕然と落ち、3番、2番アイアンの最大飛距離程度になるようだ。

デザインが非常に気に入っているので、ぜひとも使いこなして、スコアアップに繋がればと思う。


ボールの重要性

久しぶりのラウンドで、久しぶりに普段とは違う種類のボールを18ホール通して使ってみました。左は普段使うPro-V1、右は今回試しに使ってみたWilsonのボールです。コストは、18個で18ドルというかなり廉価なもので、2ピースボールです。





使い勝手の違いを列記してみます。

[ロングゲーム]
  • 14回のティーショットには、ドライバー、フェアウェーウッド、ハイブリッドを1:1:1くらいの比率で使いました。気温が30度近くあるにもかかわらず、今年の冬場の飛距離よりも若干飛ばないかなー、という感じです。僕はドライバーの飛距離はバラバラなので、フェアウェーウッドやハイブリッドだと、5~10%くらいは距離が短くなってるかな?という感覚です。アプローチのアイアンも同じく5%くらい短い感じ。ドライビングレンジで打つボールの飛距離と似てるかもしれません。距離は短くなるという結果ですが、120ヤード超圏での飛距離は大してスコアには影響しなかったです。

[ショートゲーム]
50ヤード圏内のウェッジショット、パットについて。これがモロに違いました。やっぱ普段使っているボールを突然変えるのは難しいですね。
  • Pro V1のよい所は、ティーショットのボールでスピンがほどほどにかかってよく飛び、ウェッジショットでスピンがメチャクチャかかりやすいので短いスィングでもボールが止まりやすいことです。打感は好みの問題ですが、パターで打ったときの柔らかい打感も好きです。
  • 50ヤード圏内のショートゲームの練習、パットは常にPro V1で練習するので、Wilsonのボールを普段通りのスィング幅で打っても、同じような距離感、軌道になりません。
  • 当然ですが、グリーン周りからの普通のチップショットで、同じ距離をキャリーさせても、Wilsonのボールは普段の倍くらい転がり、グリーンをこぼれたりして全く距離感が合いません。
  • 20-50ヤードのショットは、打ったボールの高さが低く、また何故かキャリーも短くなる傾向がありました。目標に対して20%はショートしていました。クラブヘッドの運動エネルギーが、ボールに伝えられる効率みたいな数値がProV1よりも低いのかもしれません。
  • パターの距離感も若干ショート気味でした。


1ラウンドだけの感想ですが、ボール選びはショートゲームに特に影響しそうです。特に、ウェッジで打ったときの、
  • ボールの高さ、
  • キャリーの距離、
  • ランの距離、
  • スピン量
はもろに影響する要因なので、練習 (特にショートゲーム) のときから同じボールを使い続けて、ボールの特性をよく体感するのが重要そう。Pro V1が特によい、今回のWilsonのボールがよくない、という訳ではなく、「マイボール」は通常どのように飛んで、転がって、どういう状況でどのように打ったら目標に寄りやすいか、をよく調べておくのが役立ちそう。




サンドウェッジ、ロブウェッジの打ち方

ここのところ練習場ではひたすらウェッジ、特に64度のロブウェッジを打ち、1パットでホールアウトできるような練習をしています。実は、サンドウェッジ、ロブウェッジのフルショットは、14本のクラブの中で最も苦手とするショットで、コースでは常に避けるようにしていました。

というのは、そもそもシャンク病が始まったのは、何の変哲も無いフェアウェーからのサンドウェッジのフルショットを10回続けてシャンクし、その後シャンクを直すのに18ヶ月要したという経緯があり、いまだにウェッジのフルショットは苦手意識があります。50度のロフトのピッチングウェッジや、サンドウェッジやロブウェッジで20~50ヤードの短い距離を打つのは何ともないのですが、フルショットになると変に力む。

ウェッジを正確に打てることは、よいスコアに直結するので、やはりいつかは苦手意識をなくして、他のクラブと同じように打てるようにならねばなりません。

最近ロブウェッジを10~60ヤードの距離を打ち込んでわかったのは、フルスィングになると、力む為にリズムが狂っているということです。力んで、力を入れてボールをしばこうとするために、下半身と上半身の動きが同調していない。下半身の捻転を解くことで、自然に上体が回転するべきなのに、どうやらフルスィングは上下半身の動く順序が逆になっているみたい。

感覚的な結論しか言えませんが、(特にフルスィングでは) 切り返しで「ボールを早く叩きたい」という意識、腕が下半身よりも先に回るのを抑えるのがポイントなようです。ウェッジで長距離、短距離を打っているうちに、うまくボールを叩けないときは、正しいスィングのリズムで打てていないことが多いです。


下は、Jack Nicklausの若い時のスィングの動画です。1分15秒くらいで、4つの異なるクラブ(ドライバー、2番アイアン、5番アイアン、9番アイアン)を同時にスィングしている動画があります。スィングのリズムはどのクラブでも同じで、バックスィングの開始から、フィニッシュまでに要する時間もほぼ同じ。ウェッジのスィングも、変な意識をせずに、他のクラブと全く同じに振るべきですね。




余談ながら、ロブウェッジをクラブに入れる本数に余裕があるなら、強くおすすめです。グリーン周りで、サンドウェッジを開いて高い球を打とうとしなくても、クラブのロフトで自然に高くうて、落下してすぐにボールが止まります。また、サンドウェッジよりも、よりスィングスピードをつけて打てるので、ボールにスピンをかけやすい。ドライバーに投資するよりも、ロブウェッジを入れる方がパーやボギーをセーブできる確率が上がるのではないでしょうか。

忍耐と上達

ゴルフには、自分の意思決定と結果について責任がとれることに加えて、辛抱強く忍耐できる力が不可欠であると思う。責任については、以前にも書いたので今回は「忍耐」について書いてみる。

技を磨いて上達するには、目標を定め、計画を立て、結果がすぐに現れなくても、忍耐強く取り組み続けるのが大事だ。僕が見てきた限り、多くの初心者ゴルファーは、なぜか、ドライバーからふりはじめ、彼らを教える経験者たちもドライバーを握らせて練習をさせるのに疑問を抱かないケースをよく見てきた。最初の数回は、まずはゴルフに興味を持つ必要もあるから、ドライバーを試しにふらせるのは合意できる。しかし、実際問題、ドライバーをいきなり打つのは難しい。いくらテクノロジーが進化したとはいえ、基本が確立されていないとどんな道具を使っても打てないだろう。

私はよく「時間はかかるが、動きがシンプルなパッティングから始め、次にチッピングをマスターするのが、遠回りなようで一番近道だ。さらに、ショートゲームがうまくなるので、長い期間ゴルフをより楽しめるようになる可能性も高い。フルスィングは、基本的なチップショットのスィング幅を拡張してゆくもので、簡単なものから習得すると次第に大きなスィングができるようになり、距離のコントロールや球の軌道のコントロールなどの応用も利かせやすい」と勧める。

だが残念ながら、多くの場合は、「今日今すぐに、ドライバーを打って飛ばしたい。早くコースに行きたい。」といった返答が返ってき、ゴルフ雑誌のメッキをはるだけの"Quick Fixes"(すぐに上手くなるプロのワンポイントアドバイス)を真似して、結局は一向に上達しないのである。私も無理強いはできないので、その場限りのアドバイスはするが、長い目で見て上達はしにくいだろうなと思ってしまっている。いずれは、ドライバーはなんとなく打てるようになるが、忍耐とコミットの欠如のために、ラウンドが楽しめるレベルに到達するかは微妙である。そもそも、ドライバーなんぞなくてもコースは回れるし、100や90は切れる。それよりも、基本的なパッティングやチッピングができないで、コースをプレーするのは無理な話である。

例えば、小学生に大学レベルの解析学を理解してもらいたいとする。そういう場合に、いきなり大学レベルの線形代数、微分積分の教科書を引っぱりだしてきて、問題を解かせるだろうか? だれもそうはしないだろう。

まず、数の概念そのものを教えなければならない。それができたら、簡単な四則演算、2桁、3桁の計算、分数、少数、正比例/反比例、文字の扱い、因数分解、関数、などとジョジョに簡単なものから学ぶはずである。それができたら、微分積分に必要な、対数、指数関数、極限、数列をし、微積の初歩、線形代数、それでようやく大学レベルの解析学が学べる。

(スパルタ教育でなくて) 通常の学校教育でここまでたどり着くには、12年くらいの歳月がかかっている。もっと速度を上げて学習できるケースもあるに違いないが、それでも数年の訓練は要するはずだ。少なくとも、「今日、今すぐ、大学の解析学を理解したい」というのはあり得ない願望である。

私にしてみれば、初心者がいきなりドライバーを振り回してゴルフの練習を初めて、コースでプレーができるようになろうとするのは、いきなり大学レベルの解析学を教えようとするような気がしてならない。大学レベルとはいわないでも、小学生に上がったばかりの子に、中学、高校レベルの内容を理解させるようなものだ。

何事も物事に鍛錬し、上達するには、長い訓練と最後まで忍耐強く取り組むの不可欠だ。「急いては事を仕損じる」ということわざにもあるように、急いで成し遂げたいと思うほど、落ちつて冷静に必要な手順やプロセスを着実にこなすべきだと思う。


よくUSオープンなど、メジャーゴルフで優勝すると、「サクセス•シンデレラストーリー、一夜にして一躍有名になったOOO」といった類いの記事を目にする。が、彼らの優勝は一夕一朝で成せたことではない。幼いころからゴルフを始め、ジュニアの大会で結果を残し、大学ゴルフ、PGAの下位ツアーで長い下積みをし、ときにはPGAツアーカードを手にするためにQualyfing School (Q-School)で厳しい争いをし、US Openの出場権をなんとかして獲得し (だがTigerに一度はあっけなく葬り去られ)、ようやく夢の舞台で優勝してゆくのである。第三者にしてみれば、一躍有名だが、当人にしてみれば10年、20年以上の地道な努力と忍耐、専門家の助言、周囲のサポートの上に成り立つものだ。

ゴルフだけでなく、ビジネスに然り、学術研究に然り、芸術に然り、物事を極め、ある程度の結果を導くには、長期間のコミット、計画、そして忍耐が要求される。「長期間」というのは人によって、経験値によって、物事によって当然異なるが、個人的な経験では、経験値ゼロから初めて、ある程度結果がでるには5年の歳月は予想するのが妥当だろう。

飛距離を伸ばすのに役に立ったこと

この1,2年で随分と飛距離、特にティーショットの飛距離が伸びてきました。4年くらい前はドライバーで220ヤードも飛んでくれれば御の字でしたが、最近はラウンド中に2,3回は260~270ヤード飛ぶようになり、距離だけなら長いPar-4でもレギュレーション通りに届かせるのが苦にならなくなってきました。関連して、Par-5も2打でグリーン周りに届くようになってきたので、何回かに1回寄せてバーディーを取る、こともできるようになりつつあります。ゴルフは飛距離よりは、正確性が大事ですが、距離が出るのは明らかにアドバンテージがあります。

飛距離を伸ばすのに役に立った方法を幾つかメモしてみます。



役に立った方法(1): 体幹トレーニング

飛距離アップの80%くらいの要因は、体幹トレーニングだと思います。体幹は、体の芯の意味で、体幹トレーニングは丁度今から1年前くらいから始め、今ではアイアンの番手が1番手分くらい飛距離が伸びました。アイアンはBen Hogan Apexのまま変わっていませんし、ロフトなどを立てたりもしていません。アプローチで飛びすぎてグリーンをオーバーしたり、ティーショットの飛距離も伸びるために今まででは考えられない地点から2打目を打つ機会が増えました。今年こそはPar-5で2オン•2パットできるかもしれません。

体幹トレーニングは、最初はこの2種目だけを毎日、1日2~3回行いました。



過去2ヶ月くらいは、さらにThe Best Core Exercisesにある種目を足してみています。さすがに、同じ2種目ばかりやってても飽きてしまうので。。。

  • Plank
  • Side Plank
  • Push Up
  • V-sits
  • Squats
  • Back Bridge
  • Hip Lift


さらに体幹トレーニングは、副時的な効果があります。それは体調が劇的に改善されたことです。実は、日本での大学受験時期以来、頻繁に酷い便秘に悩まされたり、深く睡眠がとれないとか、炎天下を歩いていると頭痛がすることがあったりなど、けっこう体調が思わしくない波がありました。それが体幹トレーニングを初めて2~3週間くらいで、それらが一切なくなりました。内蔵の調子が信じられない程快調になり、短時間でも深く睡眠がとれ、炎天下でも頭痛がしません。

実は、飛距離アップよりも、体調の改善の方が嬉しかったりします。

飛距離を伸ばすには、体幹トレーニングはマジでおすすめです!!!




役に立った方法(2): クラブの芯で打つ

あたり前のことなのですが、クラブの芯でボールを打てるように、自分に取って正しいスィングを身につけるのが役立ちました。元々は、シャンクを直したときに培ったことですが、1)グリップ、2)アドレス, 3)スィングの始動, 4)スィング中に背骨の角度を維持することなど、自分にとってのナイスショットがどうやったら確率よく再現できるかどうかのチェックポイントを作っていくと、芯で打てる機会が増えました。

2009年始めに1年以上煩ったシャンク病をスィングを根本的に変えることで治ったのですが、その効果として初めてドライバーがスライスしないで真っすぐ飛ぶようになり、(同じクラブで打って)ティーショットの平均飛距離が30ヤードくらい増えました。



役に立った方法(3): ショートゲームを鍛える

直接的な方法ではありませんが、ショートゲームを練習して、いつでも寄せる心の準備と余裕を持っておくと、おちついて長い距離を打っていけます。まず、パーを取るには、レギュレーション通りにグリーンにのせて2パットするというのが頻度として高いのですが、逆に、グリーンを外したら、ボギー以上が確定してしまう。

それ故に、レギュレーション通りにのせるには、できるだけティーショットを飛ばして、アプローチに簡単なクラブを使って確実にグリーンにのせたい。しかし、そうすると、どうしてもティーショットが力んで曲がり、難しい地点から遠いグリーンを狙わないといけなくなる。

グリーンを外しても、いつでも寄せワンでパーを狙える準備ができていると(悪くてもボギーで収まるようにできていると)、自然と余裕を持ってティーショットやアプローチが打て、必然と距離が伸びます。

あくまでも間接的な方法ですが、「ミスをしても、リカバリーができる」という安心感を持ってティーショットやアプローチショットが打てるので、飛距離アップにも効果ありです。心理的要素も、飛距離アップに関係してくると思います。


ホールから20ヤードの平らな地点から36球打って、1パットでセーブできたのがせいぜい64パーセント。実際のコースではライは悪く、グリーンもうねることが多いので、もっと確率を上げるようにせねばなりません。



3パットもまだまだ多いので、これも課題です。50フィート(約15メートル)離れて、10フィート(約3メートル)フックするパットを連続して打ったところ、20パーセントは3パットになるという現実でした。3パットを減らして、1パットを増やさねばなりません。




役に立った方法(4): 軽い有酸素運動

これまた間接的な方法ですが、安定して正しいスィングをするにはスタミナが必要です。歩くだけでもいいので、常日頃から有酸素運動をするのは、大事。せっかく飛ぶようになっても、ラウンドが終わりに近づくにつれてスィングが不安定になるとボールが乱れます。

自分の場合、右に押し出すボール(プッシュ)や、さらにそれがスライスしたり(プッシュスライス)、どフックになってくると、下半身の踏ん張りが利かないで体力が無くなってきている証拠。せっかく飛ぶようになっても、18ホール、36ホール続けてよいスィングをするには、体力重要です。


自分のミスショットの原因

最近練習をしながら発見したミスショットが起きる原因集です。

1. ドライバーのティーアップの高さ

去年にドライバーのティーアップの高さと飛距離の関係 と題して、「ティーアップは高い方が、遠くに飛んで、フェアウェーもキープしやすい」といった記事を書きました。ここのところのラウンドで、他のウッド、アイアン、パターはほどほどに打てるのに、ドライバーだけがめちゃくちゃで13回中12回ミスショットになるなど大変でした。

練習場でセットアップやボールの位置などを確認していると、どうやらティーアップが高すぎることがわかりました。ティーアップの高さは、日によってバラツキが出やすいパラメーターなので、とりあえず写真にとって記録。

左が正しいティーアップ、ボールの上半分がクラブフェースのトップラインから出る高さ。20球打って、いずれもストレートか軽いドローボールでした。

右は、完全なミス。わずか4分の1インチ (6 mm程度)の差ですが、10球打って、まともに前に飛ぶ球はなく、大きく左にフックしたり、打ち上げたりのミスばかり。






2. 体調

至極当たり前なのですが、寝不足、前日の睡眠時間が6時間を切ると、悪いらしい。


3. スィング中に頭を動かさない = 背筋を一定にする = 左ひざの角度を保つ

「スィング中に頭を動かさない」は、イコール「スィング中に背筋を一定に保つ」ということ。"Spine Angle" を一定に保つ、とよく言われるので、もっと正確に言えば、ボールに対して構えたときに曲げた背中の角度をキープしたままスィングする、こと。

特にドライバーでのミスは、スィング中にSpine Angleが変わり、インパクトで頭が伸び上がっているみたいです。

一つのヒントとしては、スィング中に左ひざの角度を一定にすることかも。というのは、調子が悪いときでも、極端なつま先下がりのライでも、クラブの芯に当たる球が打てルコとが多い。特につま先下がりのライでは、頭や上体がスィング中に伸び上がらないように、特に構えた時の姿勢を維持するように意識するのがよいのではないかと思う。それを、普通のスィングでも同じように意識すると、左ひざの角度をインパクトをちょっと過ぎるまでは、伸びきらないようにするとよいのかも。

下の写真は、YouTubeのビデオのスクリーンショット。

例1: Luke Donaldのバンカーショット


例2: Tiger Woodsのドライバーショット
*** 体重移動が大きいスィングの為、曲がった左ひざが回転しています。***








The Ranch Golf Club攻略 - 4番ホール


4番ホール
Par-5 (HCP-3)
531ヤード

最初のPar-5です。グリーン手前150ヤードで、フェアウェイが分断されています。スコアカードの表示距離は、531ヤードですが、実際には白ティーからグリーンまでの直線距離は450ヤード程度。



何回も表示距離に惑わされて3打でグリーンを狙って悪いスコアばかりでしたが、ここは2オン狙いの方がスコアがよいと思います。なぜなら、
  1. 距離は短い。ドライバーとフェアウェーウッドで、グリーン周りに届きやすい。
  2. 断崖絶壁の先に、ドロップゾーンがあり、スコアのためなら2打目で、この絶壁に落として、ドロップゾーンから4打目を打って、グリーンにのせたほうがスコアの期待値はよい。
  3. 3打目を絶壁手前に刻むと、150-180のキャリーが必要な3打目が要求される。どうせ失敗して絶壁に落とすよりも、2打目で落としてしまった方が、悪くてもボギーに収まる可能性が高い。


ティーショット

ティーショットは、220ヤード程度のキャリーでも、下り坂で転がってくれて、残り距離が225ヤード程度の地点まで飛びます。



アプローチ

2打目は、反対側のフェアウェーに届かなくてもよいので、思いっきり打つ。グリーン周りに落ちればパーになりやすい。もし失敗したら、反対側のフェアウェーにドロップゾーンがあるので、100ヤード弱の4打目を打てる。





安全ルート = 大たたきルート?

3打目を絶壁前に刻むと、150-180ヤードのキャリーが要求されます。風や左足下がりのライを考えると、決して簡単なショットでないので、やはり2打目で思いっきりグリーン目がけて打った方がスコアがいいと思う。